普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

「憲法前文の翻訳間違いに就いて」

2019-01-25 11:49:44 | 憲法

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
前回「 憲法前文と9条の英語の翻訳について」書きましたが他の用事で読み直す機会があり前文の翻訳間違いの原因に気づきましたので報告します
「前文の一部」
We, the Japanese people, desire peace for all time and deeply conscious of the
high ideals controlling human relationship, and we have determined to preserve
our security and existence, 「trusting in」 the justice and faith of the peace-
loving peoples of the world.
日本語の前文
  日本国民は(一部省略)恒久の平和を念願し平和を愛する諸国民の公正と信義「に」信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
「公正と信義に信頼して」に就いては石原慎太郎さんが「公正と信義を信頼して」にすべきと指摘しました。
 その誤訳の原因は日常英語なら信頼するは「trust」ですが、公用語の場合は
「trust in」。 訳するとき「trust in」the justice---と約さねばならぬのに、
「trusting」in the justice--と「in」を前置詞の「に、中に」と読んでしまったようで慎太郎さんが指摘をしたように「公正と信義を信頼して」が正確な訳。
 前にも書きましたが15年7月4日の読売新聞夕刊の記事です。(当時の吉田外相の懐刀だった)白州次郎は「GHQから「日本国憲法の原案」が日本側に渡された場に吉田とともに立ち会った。GHQから「英語の原案をもとに制定作業」を急ぐよう伝えられ、当時の幣原喜重郎内閣は大混乱に陥った。しびれを切らしたGHQは、「一晩で最終案」を作るよう要求し、白洲も、外務省職員と徹夜で作業にあたった。」とあります。
 この時の忙しさのあまり前記のような誤訳が生まれたのでしょう。

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