[何でも反対の民主党]
昨日の読売テレビの「ウェークアップ!ぷらす」で自民党の山本一太さんと、名前を忘れたが民主党、共産党の二人と塩川さんの間で暫定税率、道路特定財源関係の問題が議論された。
話は特定財源を08年度に限ること、それでなければ何らかの財源を必要とすることと言う当然の話に落ち着いたが、何故それが実際に出来ないかで、与党、野党の責任のなすり合いで終わった。
また民主党は暫定税率を直ちに廃止せよと言うのなら対案を出すべきと言うのに、民主党の若手は既に準備をしつつあると言っていた。
然し同日の読売新聞の解説によれば、民主党は暫定税率即時廃止、後期高齢者医療制度背の廃止のどちらの対案も出さない方針だそうだ。
理由はもし出せば自民党が丸呑みする可能性がある。
そうすれば福田さんを助けることになり、解散総選挙の追い込めないからだそうだ。
いつもの事だが、テレビなどの討論会では、昨日の話のように当然の結論がでかかっているのに、民主党に持ち帰れば、話は完全な対決と言う話になり、そして文句は言っても対案を出さないと言う、海上給油以来の最早伝統的と思われる手法を今回の場合も使われそうだ。
福田さんを助けるのでなくて助けて貰いたいのは国民の方だ。
塩川さんが下野をして始めて傍目八目で政治のことが判りだしたと謙遜して言っていたが、意識ある国民は政局の停滞を防ぐための落とし所を皆良く知っていると思う。
民主党はガソリン税の一時的な低下で、喜んでいた人達や、二年前から決まっている後期高齢者医療制度を、いざ施行となって腹を立てている一部の老人ばかりでなく、意識の高い国民の支持を得ることも考えてるべきだと思うのだが。
[昔の夢から醒めない自民党]
福田さんの支持率が20%を切ったか、切りそうな勢いだと言う。
これでは解散も出来ないし、このままでは国会運営はどうにもならないし、つまり二進も三進も行かない状態になっているそうだ。
自民党は後継者探しをしているそうだが、麻生さん、小池さん、果ては小泉さんの名前まで上がっているそうだ。
福田内閣の危機を招いた原因は、地方の疲弊を招いたこと、消費税などの増税を見送って暫定税率と言う税源をそのままにしたこと、年金問題を中途半端に放置したこと、後期高齢者医療制度を作ったことだ。
それには皆それ相当の理由があつたのは判るが、いずれにせよ、その全てに小泉さんが関係しているのに、今更小泉さんでもないと思うのだが。
第一このような事態になることは組閣当時から予想されていたのに、絶対的な人気があった麻生さんを押し退けてまで、福田さんを担ぎだした大多数の派閥の領袖たちやその黒幕と言われる人達は今なにを考えているのだろうか。
また昔の例のように名前は省くが傀儡的な総裁を担ぎだして、後は裏で操作をすれば良いと思ったのかも知れないが、この前の福田さんの特定財源の一般化発言で裏切られても?担ぎだした手前、表立った福田批判も出来ずに裏のほうで何かごそごとやっているような気がしてならない。
自民党のベテランは昔の頼り無い社会党が第一野党という、少々変な事をやっても政権から滑り落ちることはない古き良き時代の夢からまだ醒めてないのだろうか。
選ばれた福田さんにも責任がある。
私は福田内閣組閣時に、年金問題など厚生労働省には問題が山積しているので、升添さんの周辺だけは特別に人間を配慮して固めるべきだと投書した。
然しこのような判り切ったことにもまあまあ主義の福田さんは放置したために、年金は勿論、後期高齢者医療制度など厚労省関係のことが、今回の人気低下の大きな一因となっている。
問題がどこにあるか、そして時世が昔とどう変わっているのか、外野の人達は皆分かりきっているのに、自民党も福田さんも何故判らないのだろうか。
[進まない憲法論議]
昨日は憲法記念日と言う事で、NHKでも有識者の間で憲法問題を取り上げていた。
その中で捩れ国会での政治の停滞を防ぐために参議院のあり方、衆院3分の2条項の適用、選挙のあり方に関連して重要法案については個人の意志を尊重して、党議拘束を外すなどの見地から憲法を見直すべきだと言う意見が大勢を占めていた。
一方では恒例のように護憲、改憲の大会が開かれた。
勿論9条関連の議論だ。
然し右派でも左派でもない人から見れば話は簡単だ。
ややこしい9条などは今回は棚上げして、NHKでも出たように、当面国が直面している、参議院のあり方、衆院3分の2条項の適用など緊急のことに限って憲法改正を論議すれば良いのだ。
これが出来ないのは護憲派が、このようにして国民から憲法改正のトラウマから抜け出させて、何時かは9条に持って行こうとする右派の作戦だと言う意見が浸透しているからだ。
憲法の日に例により自民党は論議を始めようと言う提案に、民主党は政府、与党が衆院3分の2条項の適用と言う暴挙をした今、憲法問題を論議する環境にないと言っているそうだ。
普通に考えれば、民主党の主張は明らかに矛盾しており、憲法での衆院3分の2条項が民主党の言う様に酷い条項であれば、それこそこの問題を取り上げて、その条項の変更を審議すべき絶好の機会だと思うのだが。
[可哀相な日本と日本人]
いずれにしても、何時かは解散、衆議院の総選挙がある。
そして国民は義務として、選挙に行かねばならない。
大多数の選挙区では、国民は頼り無い自民党か民主党、それが嫌なら公明、共産、社民の各党の候補者に投票する他に選択肢はない。(民主主義のルールでは仮に皆気に入らなくても、その中で一番適当な人を選び、棄権してはいけないそうだ。)
これでは国民が余りにもかわいそうとは思いませんか。
私たちがその他に出来ることは、私のようにブログに愚痴を書いて一部の人達に読んで貰うしか方法がないのです。
そして私のような年寄りは、世界的地位が低下しかかっている日本、そしてそんな時に政党のおもちゃになっている日本が可哀相と思うのですが。
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確かに、暫定税率を廃止になり、ガソリンが下がれば生活費は多少は節約できます。しかし、工事途中の道路はそのまま中に浮いた形で残ります。そのまま放置するようなことになればそれこそ税金の無駄遣いとなります。ここは国民が必死に耐えなければならない瀬戸際ではないかと思います。
民主党のいうように財源をどこかからひねり出すというのは、言うのは簡単ですが予算計画を変更するというのは至難のことです。むしろ私は、福田首相の提言である道路特定財源の一般財源化のほうに期待したいと思います。そして、国が地方に配分するのではなく、地方でその税金の使い道を選択できるように税源を地方に移譲できれば、それが最善の方法ではないかと思えます。その上で、道路計画は必要とあれば練り直せばいいのだと思います。しかし、現在工事中のものについては規模を縮小してでも完成までこぎつけなければ税金の無駄遣いだけでなく、資本や資源の無駄となります。
国民は現世優遇だけを求めるのでなく、孫子の代まで見据えた視点を持って政治にかかわるべきだと思います。未来の大人たちに、とんでもないことをしてくれたと言われないためにも。
5月第1週の報道2001の調査では自民党支持率16%に対して、民主党支持率は33%とダブルスコアとなりましたし、各社メディア調査(自民有利な結果になる傾向の日経を含めても)でも同様の傾向となってます。
福田内閣支持率が下がっても民主党の支持率が上がらなかった傾向は過去のものになるかもしれません。
岡田氏や前原氏らの正攻法でできなかった政権交代が過去に政敵だった旧社会党の何でも反対路線をお手本とした小沢氏のもとで成功するかもしれないのは皮肉な話ですが・・・