普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

川柳くろがね吟社紹介「諦めないかぎり希望はあると雲」

2020-03-15 11:03:27 | 川柳
・投稿者より 家庭の事情で投稿が遅れてすみませんでした。
川柳くろがね2月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選線評
「諦めないかぎり希望はあると雲」    師井手ヨ子
 頑張らないけど諦めない。これが長く続けるためのコツ。他人が一年で終えることも、二年かかっても良い。継続は力なり、と言い古されている。希望に向かって一歩前進しよう。その先にはきっと灯が見えてくる筈。

「故郷にガキに戻れる森消える」     矢野 隆
 開発という名で森林は消え、代りに住宅団地が建設される。全国各地で同じような現象が起さている。子供の頃、裏山で木を削って刀を作ったり、竹を編んでは秘密基地を作ったり、枯木は持ち帰り薪にした。もうそんな野山も少ない。

「虫くいの夢捨てきれぬまま八十路」   松井 昌子
  子どもの時に抱いていた夢は、長ずる間にどんどん変っていくもの。その夢を追って楽しい日日を過してきた。気がついてみるともう八十路。幼かったころ、若かったころの夢を偲んで、わが人生を懐かしく振りかえってみよう。

「ふるさともこれが最後か母の葬」    安川  聖
 母親のいない古里なんて、母が待っているから古里である。母のいない古里は空気でしかない。母を失くしてからは墓参りに行くだけ。古里もだんだん足が遠くなる。兄弟のせんもだんだんとおくなる。

題詠「薄い」 土肥 あづま 選
薄い清書きの葉書の人は白寿です    楠原 向月
薄墨が万葉語るたおやかさ    中山 和
憂さ晴らし薄紅だけで物足りぬ    吉富  廣 
しあわせを逃さぬように薄化粧     安川  聖
新玉の光薄紙はぎ春へ     有松  市子
大物の影を薄める秘書の詐欺     吉田 ゆたか
からすみが薄いそれでも贅の味    中川 あさ子
恋をして少しはにかむ薄い紅 今村 テルヨ
薄氷飛び越せなくて逃す幸 師井 きよこ
薄氷に足並み止まるランドセル 矢野 隆
二十歳の日ちょっと薄めのハイボール 廣橋 憲峰
美しく枯れたい薄い髪を巻く  松村 華菜
軽薄な言葉に投げる雪の玉  前田 伸江
 佳 句
薄あかり求めセカンドオピニオン 田中 ひよこ
薄い肩操めば母さん壊れそう 矢野 たかし 
天体に嵌まるおぼろなクラス会 的場 しずえ
前に立つ老いを見て見ぬふりリスマホ 桜木 山彦
告げられた余命をバネに生き急ぐ 阿部 龍
床伏した母に施す薄化粧 八木田 風子
病後です多めに入れたお湯の量 古野つとむ
選者吟
お互いの頭を見ては苦笑い 土肥 あづま

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第58回北九州芸術祭川柳大会
時   令和2年4月12日(日) 開場 10時00分
ところ 北九州市立生涯学習総合センター(小倉北警察署隣り)
  (JR西小倉駅下車徒歩10分)R
   TELO93-571-2712
課題と選者(各題2句)出句締切 11‥30 開会13‥00
 「 息 」 北九州  青木 ゆたか 選
 「信じる」 荒尾  松村 華菜  選   
 「ベラベラ」福岡  萩原 奈津子 選    
「甘 い」 太宰府  植村 克志  選    
「 紙 」 吉野ヶ里 真島 久美子  選
  雑 詠」 北九州  唐鎌 美鶴  選
会費  2、000円 弁当及び発表誌呈
賞   順位賞・各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 4Cm X 21Cmの句箋に各1句記入(無記名)各題2枚計12枚 
封筒に住所・氏名(ふりなが)を明記してください
投句料 1、000円(発表誌呈)
締切り 令和2年4月4日(土)消印有効
投句先 〒805-0032 北九州市八幡東区松尾町10-8 
古川 梓 TEL・FAX 共 093-651-6206  
主管 北九州川柳作家連 
担当・句会セブンティーン)

 第四十八回句牌まつり川柳誌上大会
課題と選者  (各題二句吐)
「  姿  」  中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素  人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳  ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま}   古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間  令和二年一月一日~四月十五日  (消印有効)
投句要領  所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
     下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発 表 令和2年6月号,「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先 福岡県中間市土手の内一丁目16ー18   吉富 鹿
主催 川 柳くろがね吟社


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