戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。もし宜しければ是非ご一読の上、趣旨にご賛成ならお手数ですが拡散をお願いします。
【前文】
日本国民は、(一部省略)恒久の平和を念願し平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、これらの安全と生存を保持しようと決意した。
【第9条】
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
[前文と9条の関係]
・普通の文章の読み方ですと前文の前提や考え方があって第9条があると思うのですが、前文と9条は全く独立したものですか?
・独立したものとすれば、その理由は?
・関係があるとすれば、同じ敗戦国のドイツとは違って日本の周辺国で日本では中国領と認めている台湾以外に公正と信義を信頼できる国は何処にありますか?
・諸国民の公正と有りますが、平和日本の唯一の頼りの国連では全体的な決議に対する拒否権常連の米国、ロシヤー、中国。それが公正と言えますか?
・幾ら日本が頑張っても何も出来ない日本はどうしろと言うのですか?あきらめろとでも?
・安全と生存を保持とありますが、現実に北朝鮮の日本人拉致は正に安全と生存を侵されていますが、憲法学者の人たちはどうすれば良いと思いますか?
「9条で言う正義の定義」
9条に正義と秩序を基調とする平和と有りますか、日本、中国、ロシヤにはそれぞれの正義があり正義の核開発を進める北朝鮮にもそれなりの正義があり、広辞苑によればその他にも多くの解釈があり、民主主義、マルクス主義でも違う定義があると書いています。日本は日本なりの正義の定義で大戦に突入しました。
・その意味でも正義の言葉を使うのなら先ず正義の定義をしておくべきと思いますが?
・某国が自国の信じる正義のため日本を攻めて来ても交戦権を放棄して直ぐに手を挙げて降参しますか?
・某国のやり方を見ていると憲法の規定している国民の人権が侵される可能性は100%。それでも良いのですか?
「世界が平和が前提の9条」
ネットでは前文と9条と合わせて読み解いて世界が平和だから日本も軍備も要らないと皮肉まじりに言う人もいます。然し実情は違います。不可侵条約を破った国もいます。平和条約を結んでも領土を拡大しようとする国もあります。スイスのように永世中立国を宣言する国もありますが、周辺国が普通の平和を愛する国に囲まれているスイスだから出来ることです。
・日本が囲まれている上記のような実情に対して憲法学者はどう思いますか?
日本は米国と片務的な日米同盟を結んで居ます。私のような戦前・戦中派から見れば、日本は米国の軍事保護国です。だから日本は米国の言うとうりにするしかありません。しかも大きな問題は米国が日本のため血を流して戦うのに、日本は憲法のため戦えないと傍観出来るでしょうか。日本人の私で思うそんな馬鹿なことを米国がするでしょうか。
・それで憲法学者は日本が日米同盟を結ぶなど憲法違反だと言って来ましたか?
「片言の日本国憲法」
前文と九条の「日本国民は、」は日本語としては「、」なしで日本国民は--にすべきです。
前文の「諸国民の公正と信義に信頼し」は石原慎太郎さんが指摘したように「信義を信頼し」であり、九条の「国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に(これを)放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は(これを)保持しない。国の交戦権は、(これを)認めない」の全ての(これを)を抜くのが普通の日本語と思います。
なお「これは」には「この他もある」と言う隠喩が有ります。だから「陸海空軍その他の戦力」の「ほかの自衛隊」も憲法違反にならないと言う理論も成り立ちます。(自民党政権がこの理由で自衛隊を創ったのかどうか調べていませんが。)なおネットでは「9条はどうでも解釈ができる拙い文章」の指摘もありました。
僅か前文と9条だけを見ても日本国民は、の「、」や「これは」など片言の日本語や「正義と秩序」など日本人の発想では出て来ない言葉が出るのは日本憲法にマッカーサー憲法の影響が色濃くでているような気がします。
・日本人なら誰でも指摘出来る片言の日本語の憲法をそのままにしておいて日本の憲法学者として恥ずかしくありませんか?
「現実無視の憲法」
いずれにしても、最近の北朝鮮の暴発、米国のトランブさんの発言のふれ、韓国、中国、ロシアの対応、それに振りこれに回される安倍内閣を見るほど、憲法の理想と現実の大きな落差。どう考えて前文、9条に無理が有る様な気がしてならないのですが。
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