普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

前月号鑑賞 「芋の茎炒め戦後を懐かしむ」

2018-12-17 11:38:58 | 川柳
川柳くろがね」2018年10月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「介護士の愚痴聴かされる車椅子」 安川 聖
 逃げるに逃げられない位置。お察しいたします。一緒に歌でも歌ってくれたら良いのに。上手ならね。

「主婦達はタイムセールに鬼と化す」中野 真由美
 時間まで駐車場で待っていて、間際に店に乗り込む。全ては家族のため。優しくも頼もしい鬼なのだ。

「無花果のどんどん熟れる日の孤独」坂本 美代子
 無花果は熟すと弾けて落ちてしまう。誰か来たら一緒に食べるのに。ただ、落ちる無花果を見ている。

「無理すまい一つ片付ゃそれで良し」寿崎 おとみ
 今日やるべきことを箇条書き。何となく午前中が過ぎて昼食。眠くなって昼寝。寝過ぎて夕方。終り。

「ベルト穴一つゆるめる秋の幸」  阿部 和雄
 美味しいものが歩てんこ盛り。ぴかぴかの新米はお代わりして、存分に秋を味わう。健康に感謝だ。

「孫叱る涙もちょっと滲ませて」  村上 和美
 演技派の和美さん。血は争えずお孫さんは大泣き。大袈裟ごっこをしているうちに。叱った訳を忘れた。

「芋の茎炒め戦後を懐かしむ」   田村 かず子
 大切なことだと思う。私も戦争を知らない。近所だったら食べに行きたい。

>「くろがね抄 吉富 廣 推薦句」strong>
感動の数だけ若くなつていく    糟屋  河野 成子
丁寧に生きること知るみじかな死  八幡西 松井 昌子
嫌なことは忘れ好いことを数える  中間  前田 伸江
どちらから見ても丸くてつまらない 直方  吉村 玲子
年の瀬へ余分な物に目が止まる   八幡西 師井 キヨ子
青信号ばかり続いている不安    八幡西 大塚 郁子
神仏の届かぬ場所にボランティア  小倉西 矢野 隆
反動の恐さを知らぬ有頂天     中間  桑原 康博
たじろぎはしません斜めから吹き矢 八幡西 時津 みつこ
人情に義理が絡んで腐れ縁     札幌  桶川 聖柳  
明日へとつないでくれる船を待つ  熊本  黒川 孤遊
答なら自分の中にあると風     荒尾  松村 華菜
愚痴を聴くあなたとの距離近くなる 福津  樫根 わ子
怒るとき相手を見下してしまう   宗像  角 ひさ子 
嘘つかぬ彼か上手にやる手品    八幡西 廣永 雅彦
上手よりの下手が目立っている踊り 中間  志岐 けい子

第45回新春北九州川柳大会 ご案内
とき  平成31年1月20日(日)  開場  9時30分
ところ 北九州市立生涯学習せんたー  Tel 093ー571-2712
    北九州市小倉北区大門1-6-43  西小倉駅下車徒歩 10分 小倉警察署となり
課題と選者 (各題2句) 出句締め切り 11:30 開会 13:00
「気づく」  北九州 青木ゆたか 選
「カード」  佐賀   横尾 信雄 選
「ぐらぐら」 熊本 徳丸 浩二 選
「日溜り」 北九州 唐鎌 美鶴 選
「コラボ」 久留米 堤 日出緒 選
「香る」 福岡 萩原奈津子 選
「 髭 」 北九州 廣永 雅彦 選
会費 2,000円 弁当及び発表誌呈
賞 順位賞 (読売新聞西部本社賞 以下15位)
各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 句箋 4×21cmに各一句(無記名) 各題 2枚計14枚
封筒に住所・氏名(ふりがな)を明記して下さい
投句料:1,000円 (発表誌呈)
締切り:平成31年1月10日(木) 消印有効
投句先:806-0051 北九州市八幡西区東鳴水 4-2-17
安川 聖 Tel:093-621-6570
主催 北九州川柳作家連盟

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