普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

どうする自民、民主(テレビ新聞の報道から)

2008-01-29 12:27:41 | 政策、社会情勢

[まじめな国会審議]
 昨日の昼食後恒例のうたた寝から眼を覚ますと丁度テレビの国会中継で、民主党の細川豪剛志さんが暫定税率延長問題を取り上げていた。

 彼の質問や意見はそれなりに筋が通り迫力があったが、「ガソリン税値下げ、道路は今まで作るが財源の説明は曖昧」の民主党の主張に首を捻っている私に取っては、その儘素直には呑み込め無かった。
 彼の自民党から出た「埋蔵金」に関する資料を逆用しての福田さんへの追求も、民主党のばら蒔き政策への財源を明示しない民主党の言い訳に見えて仕方が無かった。

 その点、共産党の高橋千鶴子さん、社民党の安倍知子さんが後期高齢者医療制度についての質疑は、正にその該当者である私からみても、可なり説得力があったような気がした。
 中でも社民党の安倍さんの質疑の時には、自民党席の可なりのお歳の人が彼女の発言に我が意を得たりと言う様に一々頷いていたのが印象的だった。
 彼女達の質疑に対する福田さんや升添さんの態度も民主党の細川さんの時の態度と違って真面目に率直に対応しているように見えた。

 これこそが国民の求める国会審議のあり方で、高橋さん、安倍さんも党のためにも何らかの貢献をしたと思う。

 ただ、余り素直でない年寄りから見れば、どう間違っても政権にありつけない党の所属議員だから、真っ当な意見が出せるのかもしれないし、その党から政権を奪われる心配のない福田さんや升添さんもフランクに対応できたのかも知れない。

 その反対に次期政権を狙う民主党としては、政権を取るための公約を出さざるを得ない、そしてそれを国民の知って貰うために、質疑の時間を利用してそのPR、説明(それと公約の批判への言い訳)をしなければならないので、質疑に際して弱小政党とは違った眼でで見られるのだろう。
 そこに政権とは無縁のため本音の言える、小さい政党の国会における存在価値があると思うのだが。

[テレビ朝日の「たけしのTVタックル」]
 昨日はレギュラーの浜田幸一さん、三宅久之さんの他自民党から石原伸晃さん、河野太郎さん、民主党から山井和則さん、批評家の勝谷誠彦さんなどが出ていた。
 そこでは暫定税率の問題で、特定会計でなくて一般会計にしたらと意見が交わされ、民主の山井さんも賛成と言うより主唱する形だった。
 尤も、民主党の公式見解に遠慮してか、先ず暫定税率を廃止し、改めて特別会計の見直しをすべきだと主張していた。

 いずれにしても、彼らの話しを聞いていると、何とか纏まりそう話が、これが国会に出るといつも話が縺れ双方ととも対決姿勢になるのは何故だろうと言う何時もの疑問になる。(これについて私にコメント頂いた方は、テレビの「やらせ」だと言われるのだが。)

 以上は昨夜纏めた、私の意見だが、今朝の新聞をみると事態が急展開したようだ。

[大荒れの国会の予感]
 今朝の新聞は自民党が、暫定税率延長法案きょう提出、野党は審議拒否へ
と報じている。
 それこそ昨日の国会審議で民主党の細川さんが何度も何度も福田さんへ「こう言う動きはないだろうね?」と質問し都度福田さんが、知らぬ存ぜぬで突っ張っていたのに。
 民主党もガソリン代値下げのキャンペーンが思ったほど人気がないので、暫定税率反対に重点を変えようとしていた時に。
 そこに暫定税率延長法案をぶっつけてきたのだから、国会は大荒れ必至だ。

 今までの福田さんの抱きつき政策から対決姿勢への転換だ。

[自民党と民主党の立場]
 自民党から言えば、最大の目的は責任政党として、まず国家予算を通す事、次は今後とも政権を担うこと、民主党に取っては政権奪回だろう。

 私は民主党も次期政権を狙う党として、いくら自民党が悪くても、国民生活に迷惑を掛けぬように、予算だけは通して貰ったほうが、党にとってもプラスになると思うのだが、今となってもうそれどころではないだろう。

 国民としては、こう言う頼り無い二大政党を持ったのを諦めるしかないのか。

 次の問題は大荒れの国会の後に続く衆議院選挙だ。
 最近の選挙の傾向はは小泉さんの時以来、劇場型選挙であり、マスコミ主導と迄は言わないがその影響力の無視出来ない選挙だ。

 自民、民主のどちらの党がマスコミの食いつきそうなポカやエラーをどの程度するかによって、大きく選挙結果が振れてくる

 自民党の「所得税問題は選挙の後に議論する」と言う発言、族議員の動き、政治と金に対する曖昧な態度などなどから出てるぽかやミス、それに加えて暫定税率延長法案提出も党から言わせれば止むを得ない処置かもしれないが、政治的なチヨンポのような気がする。
 民主党で言えば小沢さんの言動、選挙目当てと誤解されかねない財源を明示しないばら蒔き政策、本音と建前の違う党員の言動など、どちらも数え切れない様な問題行動がある。
 だからどちらの党が次期の衆院選で勝利を納めるかは今の所判らない。

[自民党、民主党に願う事]
 然しはっきり言えることがある。
・自民党へ
  自民党が勝っても、衆院の3分の2は取れない。
 だから捩れ国会は今後何年も続く。
 自民党が勝っても、負けても同党が自由に国にを動かす事は、6年間は出来ない。
 ここはあっさり決心して、衆院選に負けても良いから、所得税増税などのまともな政策を打ち出し、まともな国会運営をして、民主党政権との違いを明らかにし、以後の長期政権を目指したらよいと思う。

・民主党へ
 
民主党が勝っても、今のようなあやふやなばら蒔き政策では、いつも言うように自民党の猛者達の猛攻撃に耐えきれない。
 小沢さんがもし首相になれば、攻撃にあった時の失言や問題発言をする機会はほぼ間違いなくあるだろう。
 私は何度も政権を取った時に備えて攻撃に耐えるような政策へ見直すこと、小沢さん首相は考え直すことをブログにも書き、民主党にも投書した。
 然しその可能性は今の現状から考えると、限りなくゼロに近い。

  然し、これらの考え方はそれこそ素人考えで、政権獲得が唯一で最大の目的の政党や政治家に言っても通り筈がない。

 八方塞がりだ。

・少数政党へ
 後はこれも実現が限りなく不可能な「良識の府を目指しての参議院改革」か、前にも書いた社民党の安倍知子さんの発言のように、政権と無縁の為。正論を吐ける少数政党がもっと増えることだ。
 詰まり混迷する政局を動かす、キープレイヤーの出現だ。

 その意味で
公明党も宗教のしがらみ抜け出す国民政党になって貰いたいし、
社民党も原理も良いが、もっと足がついた政党になって欲しいし、
平沼新党もできるだけ早く立ち上げてもらいたいものだ。

  昨夜の「たけしのTVタックル」で浜田幸一さんが「民主党が政権を取った方が良い。しかし小沢さんは絶対に首相にしてはだめだ」と言った。
   私も今となっては民主党が衆院戦で勝利して天下を取るのも意味があるような気がしだしている。
  
何故なら停滞していた政局が動き出すから。
   政権交代のメリット、デメリットが明らかになるから。
   それと私が心配するように例え三日天下に終わっても、民主党がそれから学ぶことも日本の取って良い事だからだ。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無党派 (比呂)
2008-01-30 08:37:10
税金の無駄な使い方をなくせ。
特別会計はなぜ必要か???
県知事、市長選に立候補すると何故か無所属になる。
元議員の方々、その場しのぎだ。
今の自民党そのもの、早急に解散総選挙だ。
返信する
思いは 託すこと (雪飴)
2008-01-30 21:18:08
政権握っている 今の政党に国民の未来を託せそうにないので
政権交代してほしい。未来に関わる事だから 真剣に切実に
最近は 思うようになった。国民にあたる
痛みの強さは 国民だけが背負うものでは いけないからだ。
国民を追い込んでおいて 自分達だけは 生き残るのか
許される訳がないだろう。政治家も 自分達の事 見直してほしい
高級鳥の税金泥棒
返信する
Unknown (無党派A)
2008-01-31 12:58:06
比呂さん、雪飴さん
貴重なアドバイスを頂きまして有り難うございます。今後ともご助言とサポートをお願い致します。

<県知事、市長選に立候補すると何故か無所属になる。
これについは色々考えさせられますね。
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