「川柳くろがね」2018年6月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「空と海染まってみたい青がない」 黒川 孤遊
「あぶく}の孤遊さん。もちろん海派でしょうが、最近の空も海も濁っていますか。オキナワは如何?
「一輸車誰の力も借りませぬ」 時津みつこ
すごい決意だ。走り出す時から、ちゃんと自立している。力-ブも止まる時も、一人で大丈夫です。
「返納はしないと父の反抗期」 佐藤 洋子
父の反抗期とは愉快。免許返納は難しい課題ですね。かといって自分が父親の足にはなれず、悶々。
「ふっくらと炊きあげている老いの恋」 八木田風子
いいな-。大事に大事にお米を研いで、じつくりじっくり炊き上げて。ふっくらほっこり出来上がり。
「バラ一輪貰って波が立つこころ」 林田 律子
波が立つということは、気になっているあの方から。夫になんと説明しよう。花一輪貰ったくらいで。
「お花見へ手を取り合って老夫婦」 肘井フミヱ
いいですねえ。ご自分のことなのか、見た光景なのか。健康で仲良く年を重ねて、毎年一緒にお花見へ。
くろがね抄 吉富 廣 選
札幌 桶川 聖柳
貧しくも空気は澄んでいた昭和
記念日を迎え夫婦の通過点
欲望の川で溺死をする河童
死に神の隙見てつくる余命表
ストレスは溜まるが金は貯まらない
中間 古野つとむ
あの時の時間が惜しい忙しい
同期会孤独忘れる大騒ぎ
筆まめな人は私の知恵袋
似合うのは古びているが一張羅
遠くても心は近いテレパシー
八幡西 安川 聖
妻よりは先に逝くため止めぬ酒
筍り皮羨ましダイエット
効いている効いているかも飲むサブリ
朝夕の挨拶代わり妻の愚痴
しなやかな仮面の下のしたたかさ
八幡西 金子 満男
黄塵がやがて来ますよ永田町
くるくると政治を回す週刊誌
付度か今日はすんなり我が通る
父の日の話題は母の事ばかり
亡き妻の形見の梅漕飲めもせす
宗像 土肥 あづま
躓いてばかりでご免ス二-力-
ガラス戸に映る私に似たじじい
信号の黄色行けとも止まれとも
遠ざかる背中が物を言っている
今日もまた笑うしかない物忘れ
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前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「空と海染まってみたい青がない」 黒川 孤遊
「あぶく}の孤遊さん。もちろん海派でしょうが、最近の空も海も濁っていますか。オキナワは如何?
「一輸車誰の力も借りませぬ」 時津みつこ
すごい決意だ。走り出す時から、ちゃんと自立している。力-ブも止まる時も、一人で大丈夫です。
「返納はしないと父の反抗期」 佐藤 洋子
父の反抗期とは愉快。免許返納は難しい課題ですね。かといって自分が父親の足にはなれず、悶々。
「ふっくらと炊きあげている老いの恋」 八木田風子
いいな-。大事に大事にお米を研いで、じつくりじっくり炊き上げて。ふっくらほっこり出来上がり。
「バラ一輪貰って波が立つこころ」 林田 律子
波が立つということは、気になっているあの方から。夫になんと説明しよう。花一輪貰ったくらいで。
「お花見へ手を取り合って老夫婦」 肘井フミヱ
いいですねえ。ご自分のことなのか、見た光景なのか。健康で仲良く年を重ねて、毎年一緒にお花見へ。
くろがね抄 吉富 廣 選
札幌 桶川 聖柳
貧しくも空気は澄んでいた昭和
記念日を迎え夫婦の通過点
欲望の川で溺死をする河童
死に神の隙見てつくる余命表
ストレスは溜まるが金は貯まらない
中間 古野つとむ
あの時の時間が惜しい忙しい
同期会孤独忘れる大騒ぎ
筆まめな人は私の知恵袋
似合うのは古びているが一張羅
遠くても心は近いテレパシー
八幡西 安川 聖
妻よりは先に逝くため止めぬ酒
筍り皮羨ましダイエット
効いている効いているかも飲むサブリ
朝夕の挨拶代わり妻の愚痴
しなやかな仮面の下のしたたかさ
八幡西 金子 満男
黄塵がやがて来ますよ永田町
くるくると政治を回す週刊誌
付度か今日はすんなり我が通る
父の日の話題は母の事ばかり
亡き妻の形見の梅漕飲めもせす
宗像 土肥 あづま
躓いてばかりでご免ス二-力-
ガラス戸に映る私に似たじじい
信号の黄色行けとも止まれとも
遠ざかる背中が物を言っている
今日もまた笑うしかない物忘れ
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