普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

人材バンクについて

2007-03-23 21:48:25 | 政策、社会情勢

安倍さんの提唱する人材バンクがまた問題になっているようだ。

三大全国紙から成り行きを見ると、
朝日新聞の、各省からの人事担当者からのバンクへの出向で骨抜きが決定したような報道から、
毎日新聞のその可能性をにおわせたもの、
読売新聞の安倍さんが、この件についての閣内および片山さんへの協力依頼
まである。

<<人材バンク案がもたらした問題点>>
然し、この問題は色々な付随する問題を提供している。
1.渡辺さんの提案は内容はいかにも強引で、実行性や実効性に乏しい。
そのため各省、自民党という身内から批判が出ている。

2.閣内からの批判
安倍さんの閣内への協力要請にも関わらず、閣内の人からさへ批判が出ている。

尾見さんのように、閣内への協力要請があったと言って、発言を中止した人はまだ良いとして、久間さん、伊吹さんなど、自分勝手な発言や、官僚よりの発言で顰蹙を買った人がまた、安倍さんの意志に反する、発言をしている。

彼らの本意は何だろうか。
自分が目立ちたいのか、それとも官僚の意を対しての発言なのか。
それとも、安倍さん失政を防ぐためなのか。

3.批判のための批判
国を背負ってたつ閣僚、自民党員、各省の官僚からは、相変わらずの、批判だけだ。
批判だけでは何も生まれて来ない

安倍さんは何故、閣僚や自民党員に、批判をするなら対案を出せと言わないのだろう。

4.マスコミの対応

マスコミは何故、批判をする閣僚や、政治家達にそれなら貴方の対案はありますかと聞かないのだろう。

特に、マスコミの批判に対する対案を聞く姿勢が、良い政治家を育てることになり、ひいては日本を良くすることに繋がると思うのだが。

法案が骨抜きかだけの報道は、政治不信を煽るだけだと思う。

社民党や共産党以外の政権の足を引っ張るのを社是としているマスコミは別として、マスコミ自体も前向きな報道姿勢、日本のためになるよう生産的な、批判に対する対案を問う報道をして貰いたいものだ。

5.民間会社における同様な問題の処理
人材バンクのような、問題を多く含むことの処理に付いて、普通の会社での取り扱いを考えてみると。

社長に人材バンクに類するのアイディアが浮かんだ時は、
(1)社長が考えている問題点を重役会(閣僚会議)に示し、その問題への対応策を重役(閣僚)に考えさせる。
(2)各人から出てきた対応策を審議し尽くした所で、自分のアイディアより良いものがあれば、それをを採用し、無ければ始めて自分のアイディアを出して審議させるだろう。

6.官庁の慣行の見直し
人材バンクを考える前に、各省のキャリヤーが、一番働き盛りの時に、省外にでなければならぬ慣行の見直し、
民間には65歳定年を押しつけて、肝心の官庁がそれに従わないと言う問題点、
など検討などすることが多いと思うのだが。

7.人材バンクのアイディアの出方
どうして、人材バンクのアイディアが唐突に出てきたのか、それを公表する前に、何故閣僚ないで討議しなかったのか、これが問題になり始めて何故閣僚に協力を求めるのか。

安倍さんが自分で決めた閣僚を信頼していないのか、

8.小泉さんの手法との違い
小泉さんの郵政改革を柱とする一連の改革は、彼が永年温めてきた問題だ。
その手法を真似たのかも知れないが、今回はいかにも思いつき過ぎると思う。

<<人材バンク以外の対策>>
1.前にも述べた官庁職員の管理システムの見直し

2.政府が設立した各種法人の管理の強化
(1)同法人の内部査察
内閣府の直属または直接管理下にある民間企業による、1~数週間かけての内部査察。
例えば能率協会などの企業診断に類すること。

(2)バランス・シートの作成、提出の義務化
各省経由で内閣府の関係部門に提出

3.官僚の活用と育成
優秀な官僚を日常業務に埋没させず、民間企業並に、改善や小集団活動をさせ、その提案を積極的に取り上げる。

4.批判の前に対案

批判があれば必ずその対案を出すように、各省や閣僚に習慣づけさせる。

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