普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

歓迎!!民主党離党3人組

2008-08-29 15:15:11 | 民主党

   このエントリーした夜に姫井さんの突然の民主離党を撤回の報道がありました。
  色々考えましたが、このエントリーはこのまま残し、姫井さんの動きと今後の改革クラブの行き方について、明日のブログで書く事にしました。
   もしご興味がおありの方は是非覗いて見て下さい。

 渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子の参院議員3人は28日、民主党の鳩山幹事長に離党届を提出し、新党「改革クラブ」の結成届を東京都選管を通じ総務省に提出、受理された。
 新党には無所属の荒井広幸、松下新平の両参院議員も参加し、改革クラブの国会議員は5人となる。
 参院第1党の民主党の今後の党運営や国会対応への影響は避けられないと見られる。
 渡辺氏らは離党の理由として、小沢代表の党運営への反発を挙げている。
 渡辺氏ら5人は28日夜、新党の政策や理念、党運営の基本方針などを協議し、国会対応で党議拘束をかけないことで一致した。
 大江氏は28日、記者団に国会運営について「野党だから反対」でいいのかという疑問を持っていた。民主党内にはそういう思いの人はまだいる」と述べ、今後も民主党議員に新党への参加を呼び掛けていく考えを示した。
 これに対し、小沢氏ら党執行部は28日、党本部で協議し、当面、渡辺氏らの離党届は受理せず、臨時党大会後に発足する予定の新執行部に扱いを委ねる方針で一致した。
 協議後、鳩山氏は、記者団に、新党結成は大変な背信行為だ。議員辞職するなら(離党届を)受けられるが、そうでない限り、受理はできない」と述べた。
 (読売新聞
より)

[私の意見]
・離党者の評価
 大江さんのことは良く知らないが、新党結成の中核となった渡辺さんは、小沢氏の側近として知られているだけに、小沢氏さんとの対立→離党の民主党に対する影響は大きいだろう。
 姫井さんは今度の離党は次回の選挙のことを考えると、片山虎之助さんと言う識見を備えた大物相手にしなければならないのに、民主党からの離党は彼女の政治生命を賭けた決断だと思うが、公平に見て彼女自身のことで週刊誌に取り上げられなどトラブルが続いていたので、離党しなくても敗戦は必至だろう。
 然し恐らく彼女の政治生活の恐らく最後に、背信行為と言われるのも厭わず、国会運営正常化に一石を投じたのは評価されても良いと思う。

・可哀相な鳩山さん
 鳩山さんは3人の離党を背信行為だと非難したが、その前に民主党執行部の党の運営の反省をすべきことや、倒閣一本槍の強引な国会運営に問題があるなど、彼自身はとうの昔に知っているが、記者団に言えないだけなのだろう。
 鳩山さんの立場で言えば、民主党の執行部の一人としての責任はあるにしても、党スホペークスマンとして、その不人気な所を全て被って悪役にさせられている。
 世論調査を見ても、次期総理になって欲しい人として小沢さんや菅さんの名は出るが鳩山さんはその遥か下位に低迷している。
 自分が作った民主党なのに次期総理の目がないなど可哀相な気がする。

・党議拘束を掛けない新党
 今回の新党の基本方針として、「国会対応で党議拘束をかけないこと」と決定したのは参議院のあり方の原点に戻ったもので一番評価すべきだ。
 今の参議院の完全な「政争の府」から原点に帰って本来の「良識の府」に戻そうとするものだ。
 参議院は党利党略に囚われず、是々非々の立場で大所高所から審議、採決してこそその存在価値があり、ブレーキの効き過ぎた、今の参院の運営の潤滑油になるものだ。
 その点から言えばこの離党には自民党から働きかけがあったと言われ、自民よりの党が出来たと歓迎されているそうだが、自民党に取り込まれては小さい党の存在意義が薄れるので飽くまでも、是々非々を貫いて貰いたいものだ。

・小会派成立の意味
 もし参議院で多くの小会派ができ、民主党会派の議員数が減り、新党のように是々非々の立場で審議すれば、今まで数を頼んできた民主党も政権奪還のため小会派の賛成を得るためには、今までのごり押しの国会運営や、明らかに財政の裏付けのない対案や、実行不能な対案など出せなくなり、もっと足が地についた政府、与党との政策論争をするなど、国会運営の正常化の方向に向く事になるだろう。
 そこに今と違った意味で政治に緊張感が生れ、国会も今のような座礁状態から抜け出ることが出来ると思う。

・他の小会派へ
 実はこの項目を書こうと思って、ネットで調べると意外な事実が判った。
 多分個人的な情報だとは思うが民主党 参議院議員一覧
には新緑風会・国民新党、日本新党がそれこそ「民主党参議院議員」として一纏めに表に示されていた。
 Wikipedia
によると、民主党会派に加わる無所属議員が、「新緑風会」の位置づけになる記されているように、余りはっきりしない存在のようだが、国民新党、日本新党は今までの批判の多い小沢さんのやり方に満足しているのだろうか。
 例え個人的な間違いであっても、両党はそんな民主党と民主党と一緒くた考えられていて、次期選挙で勝つどころか現有勢力の維持も難しくなるのではないだろうか。
 国会での発言機会の増大や、選挙協力など民主党と組むメリットもあるが、もう少し自党の意見をもっと主張しなければ、民主党の中で埋没してしまいそうな気がする。
 両党は悪評の高い小沢さんの国会運営に乗るたびに両党の評価が落ちていることを知るべきだ。
  個々の法案については、是々非々を貫いて、ねじれ国会の停滞を防ぐことで、国民に自党の存在を明らかにすることの方が党の為になるとと思うのだが。
 この他に平沼赳夫さんや橋本大二郎さんの新党成立の動きがあるそうだが、なるべく早く新党を立ち上げて会派の数を増やして昔の参議院の形に戻して貰いたいものだ。

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