普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

姫井さんの民主党離党撤回と改革クラブの今後

2008-08-30 11:35:28 | 政策、社会情勢

 昨日「歓迎!!民主党離党3人組」のエントリーをしましたがその夜に姫井さんの民主党離党撤回の報道を見て驚きました。
 もしご興味のおありの方は是非覗いて見てください。

[姫井さんの民主離党を撤回]
 民主党を離党して新党「改革クラブ」に参加する意向だった姫井由美子参院議員が29日夜、民主党本部で緊急の記者会見を行い、改革クラブ参加を撤回し、今後も民主党にとどまる考えを表明した。
 姫井氏は離党撤回の理由について、「新党は、自民党による民主党切り崩しの受け皿だとわかった。自民党に近い新党への参加は『自民党に対抗する民主党の候補として、私を支持してくれた有権者への裏切り行為だ』との指摘も受けた」と説明した。
 記者会見には菅代表代行、鳩山幹事長、輿石東参院議員会長が同席した。
 姫井氏が参加しないことで、改革クラブは「国会議員5人以上」とする政党助成法などの政党構成要件を失った。
読売新聞
より)

 当初、離党を表明した三人はその離党の理由として、小沢代表の党運営への反発を挙げている。
 姫井さんはこのことは充分に知り、賛成した上で他の二人と行動を共にしたはずだ。
 そして政治家として「自民党に対抗する民主党の候補として、私を支持してくれた有権者への裏切り行為だ」と批判されることは充分に承知の上での決断だった筈だ。
 然しもしその後「新党は、自民党による民主党切り崩しの受け皿だとわかった」のなら、新党に加入を拒否しても良いが、そのそまま復党せずに無所属として活動することを選択すべきだった。
 何故なら彼女は民主党に残っても、現在の選挙区で立つ限り、捲土重来を期して、下野してもなおしばマスコミに登場している、大物政治家の片山虎之助さんに勝つ見込みは全くと言ってもないからだ。
 彼女は政治家としてのプライドにかけても、彼女には派申し訳ないが、政治生活最後の一花を咲かせるためにも、新党で捩じれ国会打開で大きな役割をするかも知れない改革クラブに残るか、無所属を貫くべきだった。
 まして今回のような彼女の動き見ている選挙区の人達が彼女を選ぶことはほぼ全くと言って良い程期待できないだろう。
 今までの成り行きや離党撤回会見に鳩山、輿石、菅の3人の幹部が同席したことから考えても、彼女が民主党からの「切り崩し」にあったのは明らかだ。
 勘繰れば民主党は彼女がたとへ次の選挙で片山さんから負けても、比例代表制で救うと約束したのかも知れないが、いずれにしても今度の彼女の行動から姫井さんは「その程度の」政治家だと評価されても仕方がないだろう。

[改革クラブは自民党と一線を画せ]
 姫井さんが去った「改革クラブ」の4名は29日、都内で記者会見し、「改革クラブ」の結成を正式に発表した。
 渡辺代表はあいさつで、「参院が衆院の政局の道具に使われている。これが健全な二院制、期待される参院像か。参院の本来のあり方を追求し、良識の府の姿を取り戻したい」と訴えた。
 大江国対委員長は次期臨時国会の対応について、「政府与党の法案には是々非々で臨む」と述べ、政府・与党との話し合いに前向きな姿勢を見せた。
 改革クラブは活動方針として、「良識の府としての議論を深める」「党議拘束を外す」などを発表した。
読売新聞
より)

 報道によれば、民主党を離党した少なくとも渡辺さんと大江さんには二階さんを中心とする自民党の働きかけがあったと言われている。
 それが姫井さんの「新党は、自民党による民主党切り崩しの受け皿だとわかった」と言う発言に繋がっているのは確かだ。
 マスコミが3人の離党を大きく報道したのは彼らの行動がねじれ国会の停滞状況を抜け出すきっかけになるかも知れないと思ったからだ。
 大江氏さんは記者団に「民主党内には国会運営について野党だから反対でいいのかという疑問を持っている」と述べ、今後も民主党議員に新党への参加を呼び掛けていく考えを示したそうだ。
 もしそうであるならば、新党は自民党寄りと思われかねない、記者会見でのは「政府与党の法案には是々非々で臨む」の発言は「政府与党の法案と民主党の提案には是々非々で臨む」と訂正すべきだ。
 なぜならば、小沢さんのやり方には反対だか、民主党には愛着がある人達は、姫井さんのように自民党寄りと思われている政党に参加するだろうか。
 このままでは大江さんの言うように二人が投げた一石の波紋が拡がるどころか、尻すぼみになるのは眼に見えている。
 同党に親近感を持っていると言われる前原元代表も彼らが自民党とはっきり一線を画していなければ何も出来ないだろう。
 もし改革クラブが自民党と行動を共にしたいのが本音としたら彼らの行動は単に自民と民主の争いに巻き込まれただけに終わり、国民から見放され小会派のままで終わるか、消えてしまうのは間違いないと思う。
 彼らの言う「参院の本来のあり方を追求し、良識の府の姿を取り戻したい」「良識の府としての議論を深める」、「党議拘束を外す」は正論だ。
 政権交代の確率と、国会の正常な運営を願う私としては、改革クラブが自民党とはっきり一線を引いて、政府、与党、民主党にも是々非々を貫く改革クラブ、捩じれ国会の停滞を打開するキャスティング・ボードを握る会派であって欲しいものだ。
  今日の読売テレビの「ウェークアップ!ぶらす」では姫井さんは子供扱い、残りの二人の行動は無視すべきだと酷評されていたが、これが世論だと思って、改革クラブの方針を見直し、再確認する必要があると思う。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
人気ブログランキングへ
政治ブログへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿