「川柳くろがね」2018年9月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「小気味よいカットが街に誘い出す」 上村 悦子
美容室を出てルンルンの悦子さん。今回のカットは大成功だったのですね。ショーウインドウを覗き込んではがり。
「食べ放題五臓六腑が身構える」 亀谷 卓二
私もバイキングは苦手です。欲深いのと卑しいのとでお皿は満杯。内臓が悲鳴をあげています。
「久しぶりの電話は詐欺師からでした」藤田 遊心
子供たちからの電話もないし、連絡はラインやメールが主。久々の電話が鳴ったら○○詐欺だった。
「迷ったら好きな道から行ってみる。 野西 うさぎ
同じくらい好きだったら?と意地悪な質問。いやいいや。自分の心に正直になればいいのですよね。
「真っ白下着洗って戦わず」 松村 華菜
ひょっと難解なのだが。何となく分かるような気がしてくる句。ウーム、下着は華菜
さんかな。
「幸せはどこかで比べ生きている」 河野 成子
ド゚キットした。心の底でくらべているのかも。--鋭い観察眼だ。しかし幸せの物差しは難しそうだ。
スキャナーが臍を曲げて悪戦苦闘。それで今回は前月号鑑賞だけでお許し下さい。
S・W生
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