今回合意をみた[6か国合意]の結果から来る各国の当面の立場を概要を読売新聞の社説と関連記事から拾ってみた。
2月14日読売新聞の社説
北朝鮮
稼働中の寧辺の核施設の停止、封印
国際原子力機関の査察官の受け入れ
重油5万トン相当の緊急エネルギー支援
米国との間の制裁解除に向けた2国間協議
各国との作業部会
[含まぬもの]
核計画の完全な廃棄
濃縮ウランを使った秘密の核開発計画
核施設の解体や、核兵器とプルトニウムの廃棄
核開発の停止、核実験の中止
米国
米国との間の制裁解除に向けた2国間協議
合法部門へ金融制裁解除
悪の枢軸対象国から除外することを検討
重油、人道支援
各種作業部会
日本
核兵器の小型化、弾頭化を進めて、核ミサイル開発→ノドン・ミサイルによる攻撃の脅威
核実験の強行に対する日本独自の制裁
日朝国交正常化への作業部会
拉致問題の進展がない限り、北朝鮮への支援はしない
各種作業部会
ロシア
重油5万トンの支援に加わらないと表明
各種作業部会
人道支援?
韓国
北朝鮮への援助再開
重油支援各国公平に行うべきと日本を牽制
重油、人道支援
各種作業部会
中国
重油、人道支援
各作業部会のホスト役?
以上並べて書いて見ると、一番得をしたのは、勿論北朝鮮だ。
脅迫外交の成果で益々自信を付け、合意の範囲では依然として核開発に関する大きな自由度を確保し、今後どのように進むかは全く判らない。
次は、中国だ。
超大国の米国と北朝鮮との調整役を果たして、大きな存在感を示した。
然し保護国状態の無法者の国家をそのままに生かして置いて、次の外交上のカードに使うのだろう。
次は韓国、ロシアだが、特にコメントするのは省略する。
次は米国だ。
イラク政策の失敗、イラク、イラン、アフガニスタンとう手を拡げ過ぎたために、超大国にしては最大の譲歩をせざるを得なかったのだろう。
最後に日本だ。
得たものは、日朝国交正常化への作業部会だけ。
そして、この部会でも拉致問題解決の目処は殆ど立たないだろう。
そして、事態の進展とともに、上記問題の解決なしに、否応なしに何らかの援助をするはめに陥る可能性が高い。
現状でもそうだが、今度の協議でも他の5ヶ国から見れば、一番の悪役的な立場だったが、今後の進展の如何によっては、今以上の日本に対する批判が起こる恐れがあるような気がする。
日本国民として北朝鮮問題だけてなく、全ての外交問題を考える前提として、次のことはしっかり考えて置く必要があると思う。
1.何故日本がこのような立場に置かれたのか。
2.北朝鮮の核の脅威は日本が一番強く受けているのに、事前の協議は一番の当事者の日本を抜きにして、何故、米国、中国、北朝鮮の間で行われたのか。
六カ国協議の間も何故上記三国中心で行われたのか。
3.北朝鮮が何故日本を相手にしないのか。
4.残りの米国、中国、ロシヤ、韓国または世界の人達はどのように日本を見ているのか。
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昨年末、サマワから帰還した自衛隊員の前に天皇が立ちました。天皇の前に制服姿の自衛官がずらりと居並ぶという事態が起こったのです。これは象徴天皇として憲法四条の制限に抵触します。この国は学習能力がないのでしょうか。戦前のように、海外に出かけていく武装した自衛隊に、隊旗授与式するようになってしまうまで、あとわずかというところまで来てしまっています。主体性を奪われた哀れな天皇という人間が、こそこそと地位と存在意味を高める野望を抱き、事実公務を違憲な範囲にまで広げているのです。なんと恐ろしいことでしょう。絶対やめさせなければなりません。憲法違反だと声をあげなければいけません。
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