夫婦そろってのお買いもの。老人夫婦のこれも楽しい行事です。家からスーパーまでは約1キロ、会話をはずませながらの楽しい散歩です。
梅雨が明けて今日は炎熱の真夏日。老人夫婦には堪(こた)えます。我が家の小さな庭にセミもやって来ました。自然の移ろいは忘れずに我が家の庭を訪れます。あと何年、その移ろいを感じることができるだろうかと。ふと不安がよぎることがあります。
密集した住宅地ではトンボがめっきり少なくなりました。たまにしか見かけなくなりました。ところが今日、買い物の帰りにトンボが“うちの奥さま”の胸に止まったのです。
胸を飾るトンボに、奥さまはびっくりするとともに感激のごようす。
いつくしむかのようにジットトンボを眺めています。
スーパーから家まで、トンボは奥さまの胸を飾ったままです。素晴らしいアクセサリーです。
家に帰り着くと、トンボは待っていたかのように役目は終えたとどこかへ飛んで行きました。
いつも奥さまには感謝しながら、ブローチの1つ贈った記憶がないことを、トンボが教えてくれたのでしょうか。機会を見て、遅くなりましたと奥さまに形のあるプレゼントをしようと決めました。
トンボさんありがとう。
思いもかけない1日のできごとでした。