参院選が公示され1週間、街頭には候補者の声が満ち溢れている。だが郊外の住宅地は静かなもの。それに引き換え、我が家の郵便箱はチラシで埋まる。
アベノミクスで自民党の候補には余裕があるとマスコミは連日のように書いている。今度の選挙、アベノミクスを期待するだけでよいのだろうか。小さな疑念がわいてくる。
各政党の公約を眺めると、今解決しなければならない難題が山のように上げてある。
だが、どの政党の公約もその難題を、選挙に不利と考える時、言葉は争点をぼかし甘い蜜だけを強調しているかのように思われる。
マニフェストではないが、それぞれ今すぐに解決しなければならないこと、争点とその対処方法、具体的な行程表を明らかにすべき義務がある。この選挙の各政党公約、抽象的な文言だけが踊り争点がぼかされている。
どの政党に投票すればよいか、選挙民は迷ってしまう。正常な判断をしかねる状態にある。
選挙に勝てば国民の支持があったという。だが、国民は投票した政党の主張を全部容認しているわけではない。選挙があるから投票する。そのことは投票した政党にすべてを白紙委任するものではない。当選された方々はそのことを得と知っていて欲しい。
これだけははっきりしている。今しなければならないこと。
1 憲法改正の問題。その前段としての96条改正。なぜ改正が必要か。
2 医療、年金、社会福祉の問題。乱立するどの政党もほっかぶり。
3 財政再建、世界一の借金王国。そのままでいいのか。具体策とその工程。各党とも全くあいまい。
4 原発の廃止。国民の過半数は廃炉を求めていると世論調査にある。大くの国民は原発0を願っている。だが、再稼働は着々と進んでいる。未来図を明確に示すべきでは。おもてむきは賛成と言いながら腹のうちは明かさない。
5 少子高齢化の対応。実も蓋もない絵空事を公約に
すべては参院選後、ねじれを解消してからと言う構え。問題棚上げも甚だしい。選挙民に判断できるだけの材料を示すことが大切。
今度の選挙「難題・棚上げ選挙」と名付けようかな。