シリアのの内戦は世界中を不安に落としかねない。第3次世界大戦にもつながりかねない米国による武力行使。オバマ大統領は議会の承認を得るべく、着々と準備を進めていた。
今朝の新聞を見てほっとしたのは私だけだろうか。
米国のケリー長官とロシアのラブロフ外相がジュネーブで共同会見し、シリアが保有する化学兵器を廃棄させることで合意したとある。米ロ両国が武力攻撃回避へ向けお互いに譲歩した結果だという。これで米国による対シリア攻撃の可能性は一時的ではあるが遠のいた。
シリアの化学兵器廃棄には、まだまだ解決しなければ問題は多いと思うが、無事政治的解決が図られることを心から願うばかりだ。
悲惨だった第2次大戦、広島長崎の原子爆弾、老若男女を問わぬ無差別空襲を体験した日本、その後68年という長い間、戦争のない平和の日々をおくっている。
戦争を知らない世代も多数をしめるようになってきた。戦争は悪だ、厭だと考える人は国民の大部分を占めているのではなかろうか。
「平和を守る」。その柱となっているのは日本国憲法第9条だと私は思う。
安倍総理、先の総選挙でねじれ国会を解消し、アベノミクスの3本の矢、オリンピック開催決定で4本の矢も考えるという。
その一方、与党多数の力を頼りに憲法改正を視野に着々と手を打っているやに写る。憲法96条改正、まずはお手並み拝見というところだろう。その先に9条改正は見え見えだ。
世界中があなたの右傾化を心配していることはご存じだろうか。また、国民の大部分はあなたの小手先を見抜いていることを。
今日午後のニュースは、シリアの内戦は米ロ合意後も激化したとある。米ロの政治的合意が履行され政治的解決がはかれるかどうかは、シリアのアサド大統領に負うところは大きい。
まだまだ米国、武力行使を完全に放棄したわけではない。
シリア内戦の終結と世界の平和。1日も早く来ることを願う。