(移転しました)Saoの猫日和/old

saoの猫日和のURLが変わりました。
⇒ https://blog.goo.ne.jp/saoneko0224

ザ・インタビュー 渡辺えり

2020年08月24日 | TV・ラジオ・CM・映画

土曜日に放送された「ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~」は、渡辺えりさんを取り上げています。


放送内容 2020年8月22日(土)
渡辺えり(劇作家・演出家・女優)えりさんの経歴や番組の詳細は⇒こちら

私達ジュリーファンにとって、渡辺えりさんはジュリーファンを公言していて、実際にライブでお顔を見かける、頼もしいお仲間だと思っています。TVや映画での演技はいつも明るくて面白くて、太っ腹なおばちゃんのイメージがありますが、実際の渡辺えりさんは、劇団を主宰し、日本劇作家協会の会長という とても偉い立場でした。



しかし劇団は解消され、離婚を経験し、実はとても孤独で辛かったのだとか。そんなえりさんを支えたのが、子供時代からのファンのジュリーの存在でした。

以下、渡辺えりさんのインタビュー。ジュリーを語る部分のみ抜粋



(ナレーション)
表現に寄せる渡辺の思いを遡ると、独りのアーティストに辿り着く
その名は沢田研二

「落ち葉の物語」とかやってて、チョコレートを死ぬほど買って、当時チョコが好きじゃないのに、某製菓のチョコを買うとソノシートがもらえた。ちっちゃいプレイヤーで聴くわけです。
「今晩は・・どうしたの?」ジュリーの声が聴こえて、自分の部屋に来たような感じ。
「僕はね、高村光太郎の詩が好きなんだ。」
えっ!父親が心酔していて、2歳から光太郎の詩を聞いてますから「ジュリーも好きだったんだ」と思うじゃないですか、小学校六年生、ますます好きになった。

生れて初めて、お小遣いを貯めて、月300円のお小遣いでした レコード店行って「ヒューマンルネッサンス」のタイガースの初アルバムを買ったんです 小遣いで買った初レコード。レコード買うのは不良と言われ、絶対に行くなと母ちゃんに厳しく言われていた。店の前で三往復して迷った。

それはバロック音楽風に造ってあって、「生命のカンタータ」「雨のレクイエム、愛のプレリュードなど、どういう意味なんだろう、楽典を調べてみたら、すごく音楽が好きになった。
どういう影響でタイガースがやっているんだろう。ミックジャガー・ビージーズ、ローリングストーンズ、モンキーズを聞くわけです。それまで父親の影響でクラシックしか聴いていなかった。ジュリーに出会ってロックを全部聴くようになり、ジャニス・ジョプリンをきくようになり、ジュリーがカバーをしている曲は全部聴くわけです。そこからジャズも好きなった。あそこでタイガース・ジュリーに逢ってなかったら、人生全然違うもんですね。

澤田さんのファンで凄く良かったなと。いつでも救われました、澤田さんで。
コロナ禍で、泣けちゃうけど、何で泣けてきた、すごい助けられました。(涙ながらに)

やっぱり苦しいじゃないですか、離婚も有って、ほんとに孤独で、死んだ方がマシかというのが何年も続いた。それを助けてくれたのが、沢田研二さん。
歌を聴き、YOUTUBE、CDも40何枚もってて聴くと、ものすごく勇気を得られる。倒れそうなとき、ほんとに助けてもらった。勝手にファンなんだけど、やっぱりすごいですよ。あのプロ意識というか、ブレない。小学校6年の時から、ずっと一緒の人って、いないじゃないですか。

その気持に戻れる。(ティッシュを渡され、涙を拭きながら)
乙女チックになっちゃんたんだけど、苦しかったんですよ。何十年やってきた劇団を失ったり、離婚したり、かなりハードだった。色んなことを考えながら、人と別れることは、かなり精神にくるんですよ。
しかも40年間やってたのに、一人になるんですから。
独りでやるのは、ほんとに孤独で辛くて。それを支えてくれる人はいないわけですから。そこで助けてくれたのは、ジュリーですよ。

聞き手に「どの曲が特に好きとかありますか?」と聞かれて
「ラブソング」というのがあるんですけど、沢田さんがソノシートの頃に作った、一番目に作った曲が「涙」、二番目に作った「ラブソング」で、寝る前に毎日聴いていました。
今、寝る前に聴くのは「幻の恋」、一カ月前に聞いていたのは「夜明け前のセレナーデ」
「ラブソング」は死んだときにかけてくれと言ってあるんですよ。澤田さんにとってはいい迷惑だけど、ほんとに助けられました。



「死んだほうがマシか」なんて、いつも明るく見える えりさんの口から出るとは想像もできませんでした。劇団を失くし離婚し、一人きりで辛かったと、途中から涙ながらに語る えりさんに、辛かった心情が溢れ出ていました。

しかもこんな時期に演劇なんて、とんでもない!必要もない、という声もあるでしょう。ジュリーの歌声が、いつでも えりさんの傍にあって良かった。

しかし「夜明け前のセレナーデ」って、どんな曲やったかな・・?と、すぐに思い浮かびませんでしたわ。(アルバム、パノラマの収録曲)

えりさんが若くして受賞した、演劇界の芥川賞と言われる「岸田國士戯曲賞」ですが、私はずーっと國士が読めなかった。こくし?こくど?ちゃうちゃう! くにおでした。この歳で、ひとつ覚えました(^^ゞ


コメント (6)