(移転しました)Saoの猫日和/old

saoの猫日和のURLが変わりました。
⇒ https://blog.goo.ne.jp/saoneko0224

キネマ旬報買いました!!

2023年02月03日 | 土を喰らう十二ヵ月(2022年公開)
キネマ旬報、買いました(^-^) 

 

「2022年 第96回 キネマ旬報ベスト・テン」全順位を発表!! 表彰式の模様も無料配信中!

「2022年 第96回 キネマ旬報ベスト・テン」全順位を発表!! 表彰式の模様も無料配信中!

    『2022年 第96回 キネマ旬報ベスト・テン』発表! ■日本映画ベスト・テン 第1位(日本映画作品賞) ケイコ 目を澄ませて 第2位  ある男 第3位  夜明けまでバ...

【公式】「キネマ旬報」ホームページ / キネマ旬報WEB

 

 
表紙といい、何ページにも渡って、いっぱいのジュリーのグラビアが掲載される雑誌って、何十年ぶりかな・・ もう二度と来ないもんだと思っていました。
ジュリーの静けさを湛えたお顔と、気負いのない74歳の佇まいに、今までの過ぎた年月を重ね合わせました。
 
10歳の子供だった私は、初めて見た19歳のジュリーの甘美な美しさに惹かれ、一瞬で心を掴まれてしまいました。そこから幾星霜。思えば長かったような、あっという間のような。
今だから告白するけれど、あれほどの美貌を誇りながら、若さへの執着を早々に手放したジュリーを、ファンとして理解できないと思ったことも有りました。美しさこそがジュリーの最大の武器であったはずなのに。
 
グラビアのジュリーに かつての若さの輝きはなく、皺を刻んだ74歳のお顔を見つめて、今のジュリーが辿り着いた「老境」か。いや「老境」とは、この先も決して言いたくないの。
ジュリーには年齢など関係なく、心中では燃え尽きることのない思いがあるはず。でなければ、(演技が)もっと出来たはずとも、あれほどステージでエネルギッシュに動けるはずがないもの。
 
文中にショーケンのことにも言及してあって「萩原健一は晩年に至るまでずっと青春の残滓を引きずっていたような印象。とりわけ映画において成熟を拒むような・・」とありました。
晩年の映画は見ていないのだけど、2019年の大河ドラマ「いだてん」で高橋是清を演じたショーケンは、削げて痩せた頬が随分と年老いて見えて、今思えば、病が進行していたのだろうね。
それでも鋭く見据える眼光が、老熟した政治家、老練で老獪さと清廉さも併せ持った、懐の深い人物像を作り上げていました。無鉄砲な主人公に対する包容力、そこに昔のショーケンの青春の残滓は有りませんでした。
生きていたら演技では沢田には負けないのにと、天国で言っているんだろうなぁ。
 
ジュリーさまには、この先も長く長く生きて、また新しいお顔を見せて下さると思います。長生きした者が勝ち、今はそんなことを思うのです。

 

 
神戸新聞
コメント (8)