男の友情は面倒なもので、女性同士とは違って、たとえ会いたいと思っていても何らかの理由付けをしなければわざわざ会うことは少ない。私の見舞いということで、大阪在住時以来5年振りに旧友に会った。新聞社に勤めたあと様々なキャリアを積んだ友人だが最近就職したとのことだった。「雇われるほうが気楽で良い」と笑っていたが、やはり普通のサラリーマンの枠には収まらずに、就職早々から会社の仕来たりなどを批判して上司を困らせているらしい。頼もしく思った。
中学の野球部ではエースだった彼が最近では転倒し易くなり怪我をすることもあると言う。「歳には勝てない」と笑っていたがふと不安を感じて「降圧剤を飲んでいるのではないか」と尋ねると「血圧が高いので常飲している」とのことだった。私は愕然とした。仕事に対しては批判的に対処できる彼のような人物でさえ医師の前では従順な子羊になってしまうと知らされたからだ。
医師は患者を脅す。専門家が「この薬を飲み続けなければ死ぬ」と言えば素人はそれに従わざるを得ない。悲しいことに我々は幼い頃からそう躾けられている。科学の進歩は日進月歩であり素人がそれを理解することは不可能だから専門家の言葉を信じねばならないと思い込まされている。私もまた大学で哲学のようなヘソ曲がりの学問を修めていなければ彼らと同様に専門家を盲信する子羊だっただろう。特に医師や弁護士のような資格を持つ専門家は素人を見下して高圧的になるから問答無用で盲信せざるを得ない。
疑問を持つために最新の知識は必要無い。既存の知識を組み合わせれば充分だ。血圧が状況や感情に応じて変化することぐらい誰でも知っている。増してや血圧に問題を抱える人であればそれが刻一刻変動することも知っている。ところが降圧剤は血圧を正常化させる薬ではなく常に下げる方向へと働き掛ける。軽度の高血圧患者が低血圧状態であっても降圧剤は血圧を下げる。その時にふらつくのは当然だ。
そもそも大半の高血圧症の患者は本来病気ではない。高血圧症関連の学会が自らの市場を拡大するために恣意的に基準値を引き下げているだけだ。加齢に伴って血圧が上がるのは動物として至極当然のことなのに、悪意ある専門家が善意の人々をカモにしている。正常値とは本来その人にとっての適正値であってこれは日本人の平均値とは必ずしも一致しない。医師は「本態性高血圧」という耳慣れない言葉を使う。調べればすぐに分かることだがこれは「原因不明の高血圧」という意味だ。医師は意味不明の言葉まで駆使して患者を煙に巻こうとする。
我々は専門家に対して余りにも従順だった。マスコミや政治家や地震学者だけではなく医師もまたしばしば嘘をつく。自分の身は自分で守らざるを得ない。
中学の野球部ではエースだった彼が最近では転倒し易くなり怪我をすることもあると言う。「歳には勝てない」と笑っていたがふと不安を感じて「降圧剤を飲んでいるのではないか」と尋ねると「血圧が高いので常飲している」とのことだった。私は愕然とした。仕事に対しては批判的に対処できる彼のような人物でさえ医師の前では従順な子羊になってしまうと知らされたからだ。
医師は患者を脅す。専門家が「この薬を飲み続けなければ死ぬ」と言えば素人はそれに従わざるを得ない。悲しいことに我々は幼い頃からそう躾けられている。科学の進歩は日進月歩であり素人がそれを理解することは不可能だから専門家の言葉を信じねばならないと思い込まされている。私もまた大学で哲学のようなヘソ曲がりの学問を修めていなければ彼らと同様に専門家を盲信する子羊だっただろう。特に医師や弁護士のような資格を持つ専門家は素人を見下して高圧的になるから問答無用で盲信せざるを得ない。
疑問を持つために最新の知識は必要無い。既存の知識を組み合わせれば充分だ。血圧が状況や感情に応じて変化することぐらい誰でも知っている。増してや血圧に問題を抱える人であればそれが刻一刻変動することも知っている。ところが降圧剤は血圧を正常化させる薬ではなく常に下げる方向へと働き掛ける。軽度の高血圧患者が低血圧状態であっても降圧剤は血圧を下げる。その時にふらつくのは当然だ。
そもそも大半の高血圧症の患者は本来病気ではない。高血圧症関連の学会が自らの市場を拡大するために恣意的に基準値を引き下げているだけだ。加齢に伴って血圧が上がるのは動物として至極当然のことなのに、悪意ある専門家が善意の人々をカモにしている。正常値とは本来その人にとっての適正値であってこれは日本人の平均値とは必ずしも一致しない。医師は「本態性高血圧」という耳慣れない言葉を使う。調べればすぐに分かることだがこれは「原因不明の高血圧」という意味だ。医師は意味不明の言葉まで駆使して患者を煙に巻こうとする。
我々は専門家に対して余りにも従順だった。マスコミや政治家や地震学者だけではなく医師もまたしばしば嘘をつく。自分の身は自分で守らざるを得ない。