また、川端康成の作品を読んだ。作品名は「風のある道」です。これも前回読んだ「川のある下町の話」と同様に川端康成全集 第13卷に納められていたものです。
内容は社会人と学生の三姉妹とその夫婦の家族の物語で夫婦の妻の宮子の視点で書かれています。長女の恵子は宮子のお気に入りの青年の英夫とすぐに結婚して物語の結末では女の子を出産します。次女の直子は華道の師匠の養子の光介に魅かれてつつ、押しの強い基吉と交際する。三女の千加子は高校生から短大生までの時期で青春を謳歌している。主人公格の妻の宮子が夫の高萩とのマンネリ化した夫婦関係と三姉妹に振り回され疲れていてその苦悩が物語の随所ににじみ出ています。前回に読んだ「川のある下町の話」のような悲劇はなく一見したところ穏やかな家族物語に思えました。傑作として評価の高い「山の音」と同様に川端康成のお得意の家族小説です。こんな時代もあったのだろうと昭和の懐かしさを感じる作品です。
内容は社会人と学生の三姉妹とその夫婦の家族の物語で夫婦の妻の宮子の視点で書かれています。長女の恵子は宮子のお気に入りの青年の英夫とすぐに結婚して物語の結末では女の子を出産します。次女の直子は華道の師匠の養子の光介に魅かれてつつ、押しの強い基吉と交際する。三女の千加子は高校生から短大生までの時期で青春を謳歌している。主人公格の妻の宮子が夫の高萩とのマンネリ化した夫婦関係と三姉妹に振り回され疲れていてその苦悩が物語の随所ににじみ出ています。前回に読んだ「川のある下町の話」のような悲劇はなく一見したところ穏やかな家族物語に思えました。傑作として評価の高い「山の音」と同様に川端康成のお得意の家族小説です。こんな時代もあったのだろうと昭和の懐かしさを感じる作品です。