島崎藤村の作品を読んだ、作品名は「夜明け前」です。第一部上・下、第二部上・下の4冊から成る長編小説です。読み切るのに3週間以上かかってしまったが完読してほっとしている。
あらすじは島崎藤村の父親の生涯の実録小説です。注解ではかなりの虚構もあるそうですがほぼ実話と思って読みました。主人公の島崎藤村の父親は長野県の木曽の馬籠の今でいう旅館に生まれた。それだけならなんて事のない人だが、生きた時代が幕末から明治時代と凄くて小説の中にその時代の様子が描かれているので歴史小説の側面もある小説です。今のようなインターネットもない時代によくもここまで調べたのか頭が上がらないです。明治維新の余波を受けて最期は狂い死にしてしまった主人公(島崎藤村の父親)だが、懸命に時代の変化に正面から向き合って生きた生涯に感動しました。
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