また、川端康成の作品を読んだ。作品名は「たんぽぽ」です。今回は、新潮現代文学 1 川端康成 に収録されているものを読みました。内容はネタバレになってしまうが、あえて書くと、精神病院に入院させられた娘の母親と娘の恋人の対話の物語です。娘が入院させれた当日からその晩まで対話が延々と書かれています。たんぽぽはその町の川の岸に咲いている。対話は中で娘と亡くなった父親についてがほとんどです。娘の病気の原因とその症状も過去の回想中で語れています。読んでみてこの単調な対話に読むのが結構辛かった、さらにこちらも精神が病んでいくのではないかと錯覚を覚えた。川端康成の最後の未完の長編小説で、随所に見られる家族のかたちがいかにも川端康成らしさが表れていてて、これも有りかと思いました!
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