日比谷公会堂
昭和4(1929)年竣工
日比谷公園にそびえるスクラッチタイル貼りの雄姿
歴史を感じさせる建造物が数多く存在する日比谷公園。
関東大震災の後、復興建築のシンボルとして誕生した日比谷公会堂は、昭和という時代を象徴する建物の1つ。
国会通りに面している入口に「市政會館」と表示されていることを知らない人が結構いるようです。
1つの建物を、道路側の市政会館(テナントには時事通信社も)、公園側の日比谷公会堂が分ける造りとなっています。
地階には理髪店や食堂があるそうですが、私は公会堂の利用も含め建物の内部に足を踏み入れたことは1度もありません。
壁に垂直線が何本も付けられた、雄々しく美しい外観2,700席を有する我が国初の本格的ホール。昭和30年代までクラシックのコンサートはほとんどがここで行われました。
昭和35年には、社会党委員長浅沼稲次郎が演説の最中に刺殺されるという事件も起きています。
(設計:佐藤功一/施工:清水組)
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日比谷図書館
昭和32(1957)年竣工
日比谷公会堂(市政会館)隣りの斬新な三角形の建物
竣工は昭和32年。敷地の地形、内部的な機構、都市美の象徴となるような外観などを十分に考慮した上で設計されたそうです。
土岐善麿館長が三角形の建物の構想を固め、東京都建築局の高橋武士技師がイメージを生かして、三角形の一端に円形のアクセントをつけた建物が完成。
「光を柔らかく入れる図書館に」という土岐館長の意向から、障子を用いた特徴的な内装となりました。
2008年度を目処に千代田区に移管される予定。森の中の図書館というイメージが気に入っていただけに残念です。
(現時点では、千代田区立九段中等教育学校の移管をめぐって東京都と千代田区の折り合いがつかず保留中)
※開館は明治41(1908)年。名称は東京市立日比谷図書館。
1943(昭和18年)東京都制施行により、東京都立日比谷図書館となりました。
ちなみに開館当時の建物は洋館で木造瓦葺きの2階建て。
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南部亭
※後日「園内のレストラン」の記事で詳しく紹介させていただきます
なんとも風情ある佇まい
日比谷公会堂、日比谷図書館に挟まれるように、ひっそりと佇む2階建ての一軒家。
昭和30年、初代東京市長-後藤新平氏が「市民のために」造った蕎麦屋をその前身とするフランス料理店です。
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2007/09/01 画像3点リサイズ