*実は何気にハマっているシチリアワイン。
葉山のシチリア料理店
ピスカリアでは、美味しいお料理とともに現地の素晴らしいワインも楽しめます。
今回、ディナー予約の際にワイン持込の可否を伺ったところ、「お店に初めていらっしゃるなら、まずはうちでご用意したワインで料理を召し上がってみて下さい」とのお返事。
ううむ、この自信に満ち溢れたお言葉にイヤでも期待が膨れ上がります。
そんなわけで、ディナーのお供にいただいた3本のワイン(とオマケでもう1本)を紹介させていただきます。
当日いただいたワインは白がフルボトルで2本、赤がハーフで1本。
全てシチリア産のワインです。
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■Trimari Frizzante Duca di Castelmonte
トライマリ フリッツァンテ
オーナーであるペリグリーノ家の歴史は1880年にまで遡り、シチリアのみならず南イタリア全体でも私企業としては最大の規模を誇っています。マルサラ地区を中心に400ヘクタールの自社ぶどう畑を所有し、ミクロクリマ(微気候)を利用した先進的な栽培及び醸造過程により現在もなお発展し続けています。
フリッツァンテとは微発泡という意味。3つの海に囲まれたシチリア島をイメージしたラベルが印象的な弱発泡酒です。海が近い葉山のレストランでいただくにはピッタリ。
すっきりとした酸味にほんのりと甘さが残る、爽やかな飲み口の白ワイン。現地では大人気。
生産者:デュカ ディ カステルモンテ
品種:ダマスキーノ、ミュラートゥガウ
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Donnafugata(ドンナフガータ)
オーナーは、マルサラ酒造りを中心に150年もの歴史を誇る家系の当主ジャコモ・ラロー。伝統的な経験と近代的な醸造技術によって、高品質かつ個性的なワイン造りに取り組み、国際的に高い評価を得ています。ワイン畑は、ランペドゥーサの小説『山猫』の舞台になったコンテッサ・エンテリーナ丘陵に広がっています。社名の“ドンナフガータ(逃げた女)”は、19世紀ブルボン朝の王女がこの地に亡命したことに因んで名付けられたものです。
■Vigna di Gabri Donnafugata
ヴィニャ ディ ガブリ 2005
ドンナフガータが一躍世界的に名を知られるきっかけとなった白ワイン。シチリア貴族出身のオーナー夫人、ガブリエラが慈しみ育てた銘酒でもあり、ワイン名は彼女のファーストネームに由来しています。
りんご、アカシヤの蜂蜜を感じさせる凝縮した香り。フルーティな地ぶどうの味わいが強く残り、辛口ながら飲み心地は抜群。
生産者:ドンナフガータ
品種:アンソニカ
格付:コンテッサ・エンテリーナD.O.C.
■Sedara Donnafugata
セダーラ 2004
シチリアのレストランでこのワインを置いていないところはない!というほど人気の高い赤ワイン。シチリアを代表する品種ネロ・ダヴォラを100%使用、樫樽で数ヶ月の熟成の後、瓶熟成されます。ルキノ・ヴィスコンティの映画『山猫』でクラウディア・カルディナーレが演じたプチブル娘、アンジェリカ・セダーラの苗字をワイン名にした魅惑的な1本。
チェリーの香り、カカオ風味のタンニン、まろやかなコク。「人気No.1」も納得の味わいです。肉料理全般、ハードチーズなどに。
生産者:ドンナフガータ
品種:ネロ・ダヴォラ
格付:I.G.T.
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(おまけ)
■Tancredi Donnafugata
タンクレディ ドンナフガータ
ドンナフガータで最も世界的な知名度を持つ、シチリア西部「横綱」クラスの高級フルボディ。ネロ・ダヴォラ、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。樫樽で1年以上、瓶で最低6ヶ月の熟成。南のワインらしいふくよかさとバランスのよさを併せ持つワイン。
ちなみにタンクレディも『山猫』絡み。貴族でありながらガリバルディの義勇軍に身を投じる、主人公の老侯爵の甥の苗字で、映画ではアランドロンが演じています。
品種:ネロ・ダヴォラ、カベルネ・ソーヴィニヨン
格付:コンテッサ・エンテリーナD.O.C.
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トスカーナとは対照的な野性味を感じさせるシチリアワインは、最近世界的にも人気が急上昇中。
ただ、まだまだワインショップに並ぶ種類が限られていることもあり、日本での知名度は今ひとつといった感じ。
レストランでしか飲めないものも結構あって、ある意味外食時のお楽しみが増えたと言えるかも?
㈲クリオ・インターナショナル
http://www.clio-int.com/
私が参考にさせていただいているシチリアワイン輸入業者のHPです。日本のレストランに卸しているシチリアワインのことは、ほとんど此方でわかります。