

熱情(赤紅色/微香/1993登録/日本 京成バラ園芸)
*鎌倉文学館で「ばら祭り」開催中~
GW初日、鎌倉の詩人-田村隆一企画展を見て来た
鎌倉文学館へ5/18に再び。
5/10(土)~6/1(日)、庭園内の181種205株のバラが楽しめる「ばら祭り」が開催されています。


旧前田侯爵家の鎌倉別邸
4/26の訪問はあいにくの雨にたたられ、気分的には「イマイチ」だったけれど、5月も半ばとなった当日は素晴らしい晴天。絶好の散策日和となりました。
文学館として活用されている建物は、加賀百万石の藩主で知られた旧前田侯爵家の鎌倉別邸。和と洋、クラシックとモダンが絶妙に融合したその佇まいは、鎌倉の別荘建築を代表するものです。昭和初期の建造物ならでは気品と格調をそのままに、他に例を見ない圧倒的な存在感を放っています。


正門から本館まで続く緑のアプローチ
三方を緑の自然に囲まれ、前面に由比ヶ浜の海を望む絶好のロケーションとともに、鎌倉が誇る貴重な有形文化財でもある鎌倉文学館。現在の建物は、1936(昭和11)年に洋館として全面改築されたもので、三島由紀夫が『春の雪』の舞台となる別荘のモデルにしたことでも知られています。戦後にはデンマーク公使が別荘に借用し、1964(昭和39)年からは、元首相の佐藤栄作氏が、亡くなるまで週末の静養地として使っていたそうです。


和洋折衷の特徴的な外観

基調はハーフテインバーとスパニッシュ、建築用材は塩害に強いチーク材を使用。

半六角形の張り出し窓、半円形欄間の飾り窓、パラペットの装飾、ベランダの手摺に洋風のデザインを導入している一方で、切妻屋根と深い軒の出など、伝統的な日本建築様式も。


色とりどりの薔薇がいっぱい!
前回訪問時には殺風景だった広いお庭には、色も形も様々な200株以上の薔薇たちが今を盛りに咲き誇り、まるで別世界でした。


ばら園の入口は小さなアーチ


目の前は一面ばら、バラ、薔薇…


鎌倉という名前の付いた黄バラ


レディメイヤンディナ
鮮明な黄色が目にも鮮やかな「鎌倉」という名のバラ(左)は、鎌倉在住のバラ研究家-大月啓仲氏の作品。棘がないのが特徴です。香りは中香、登録は2003年。
大輪のミニバラLady Meillanddina(右)はフランス生まれ。名前は作者のマリー・ルイーズ・メイヤンに因んで付けられました。色は杏桃色、香りは微香、登録は1986年。


春の雪
↑の大月啓仲氏が今年発表した新種のバラ。淡雪を意味するその名の通り、儚げで可憐なイメージ。あまりにも小さくて見逃すところでした。

静の舞
クリームに弁先ピンクの清楚なバラ。香りは中香(よい香り)、これまた大月啓仲氏の作品です。登録は1992年。


相馬
上品なサーモンピンクの大輪。作者が亡くなってから、1976年に「相馬バラ会」から登録された品種。香りは微香。


お庭でお弁当を食べる人は要注意(爆)
■鎌倉文学館
□観覧料 一般300円~、小中学生100円~(企画展内容により変わります)
□3月~9月 9:00~17:00(入館は16:30まで)、10月~2月 9:00~16:30(入館は16:00まで)
□月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間は休館
□鎌倉市長谷1-5-3
□0467-23-3911