*お金とともに汚れた心も洗い清めませう
来た道を戻り、道端の標識に従い、途中で左に折れる路地へ入ります。
民家の間の細い道で、本当に抜けられるのか不安になりますが、突き当りに階段があり、そこにも方向を示す標識があります。
道なりに階段を上りつめると
こくに茶屋 が見えてきます。もう銭洗弁天の境内です。
こんな道を通ります
本来は出口
佐助稲荷へはこの鳥居をくぐって下りていきます。
私とかおりんは逆ルートでここから銭洗弁天の境内に入りました。
本殿
銭洗弁天の正式名称は「銭洗弁財天宇賀福神社」。その昔「かくれ里」と言われていたのも、山の中にポツンと開けたロケーションを思えば、なるほどと納得。
広場の奥右手に小さな本殿があり、その左側の洞窟(奥宮)に弁財天が祀られています。
奥宮の内部
洞窟内に湧き出す銭洗い水(鎌倉五名水の1つに数えられる清水)自体が御神体。
この水でお金を洗うと何倍にも増えると伝えられていて、中には万札を何枚も真剣に洗っている人が。あの~「札洗弁天」じゃないんですから…
。この霊水で清めるものは心なのですぞ!
お金の額は関係ありません。
清い心の持ち主には福銭が舞い込むという伝えのはずなのですが。祖母は15円で「十分にご縁がある」と言っておりました。10円はお賽銭に、5円はずっとお財布に入れておくのだとか。
洗ったお金はすぐに使うほど御利益が大きいのです。
七福神社
上之水神社
下之水神社本殿右手の社務所を中心に、裏山の中腹まで小さな社殿が点在し、巡回して参拝出来るようになっています。
お金を洗うザル、お線香、小さなローソク3本がワンセット100円で販売されているのですが、境内3ヶの社(↑)を順番に線香とロウソクを灯して回り、最後に奥宮の銭洗水でお金を洗うのが、正統派金洗い術なのだそうです(…今知った
)。
源頼朝が鎌倉に幕府を開いた後、ある晩の夢枕に一人の老人が現れ、「私は隠里の主の宇賀福神だ」と名乗り、「ここから西北の方に一つの谷があり、福の神が神仏に供えているという不思議な泉がある。今後この水を汲んで神仏を祀れば国内は平穏に治まる」と言って姿を消したといいます。
頼朝はその場所を調べさせ、岩窟を掘り、宇賀福神を祀りました。
祭神はイチキシマヒメノミコト(宗像3女神のひとり)で、奥の院は弁財天です。また昭和の中頃までこの神社は八坂神社(スサオノを祀る)の末社だったそうです(案内板情報)。
祭神がイチキシマヒメノミコトなら、海上神を祭った神社ということでしょうか。「宇賀神」は白蛇神=水神なので、境内に水神宮を祀っているのはそれに因んでいるのかしらん。
ちなみに宇賀神とは、身体は蛇、頭は人間の老人の「人面蛇」だそうですよ。こんなのが夢枕に立ったら怖っ
。
『千と千尋の神隠し』で、千が初めてもてなした汚物まみれの神様がお風呂でスッキリした後に見せた姿がそんな感じだったかと…。「巳の日」は特に参詣者(お金を洗いに来る人?)が多いらしいです。
ここが本来の入口
小銭もしっかり洗ったし、次なる目的地
樹ガーデン へGO!
逆ルートのためこちらから出ました。
■銭洗弁財天宇賀福神社
(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)
□拝観無料
□8:00~17:00
□無休
□鎌倉市佐助2-25-16
□0467-25-1081