ナンシー・Chang!のおいし~生活

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いざ新緑の鎌倉へ! ■Beau Temps

2008-05-04 23:01:19 | お酒のお話

ボータン(ワインバー/長谷)

新緑の鎌倉散策ツアーのゴールとなった長谷の古民家イタリアン Nadia でのディナーを前に、同じ敷地内のワインBar Beau Temps でいただいたグラスワインをご紹介。

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■La Desiree Marc Pesnot 2005 GP Vin de Table Nature
ラ・デジレ マルク・ペノ 2005 GP ヴァン・ド・ターブル ナチューレ

“GP”はグロ・プランの略。あのオートクチュールの“ミュスカデ”を造るマルク・ペノ氏のワイン。
15haという決して狭くはない畑の所有者でありながら、ほぼ1人で葡萄の栽培をこなすというエネルギー溢れる造り手です。採算を全く顧みず、全てをワイン造りに費やしているせいで壊れた自宅の屋根を修理するお金もないそうです(湘南ワインセラーのHP情報)。ワイン造りは、ブランデーの原酒用に使用されるグロ・プランという品種を用い、ミュスカデとほとんど同じ工程・手法で行われています。そのためか、すっきりと飲みやすく(飲みやすすぎ?)ふくよかな果実味ときれいな酸味が自然のやさしさを感じさせるような白ワイン。
色は薄く、ほんのりレモンイエロー。格付けに固執せず、自然に出来たものをいかにそのままの形で届けるかを最重要視しているというマルク・ペノ。「Vin de Table Nature(自然のワイン)」とだけ表記されたシンプルなラベルがそれを物語っているようです。
そうそう、このワイン、キャップはシールではなく蝋で封印されているそうです。自然派ワインを造る小規模生産者が用いている場合が多いらしいのですが、私は見たことがありません。

産地:ナント地区(ロワール)/フランス
生産者:マルク・ペノ(ラ・デジレ)
品種:グロ・プラン100%
テーブルワイン


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■Georg Breuer Estate Rauenthal
ゲオルグ・ブロイヤー エステート ラウエンタール リースリング QbA トロッケン2003

久々に「飲んでみて度肝を抜かれた一本」(グラス一杯も飲んでないけど…)! 食事と共にいただくには甘すぎてどうも…と苦手だったドイツワインのイメージを一掃してしまったワインです。
ゲオルグ・ブロイヤーは、ライン川を上り下りする観光船の発着地として有名な リューデスハイムにある醸造所。 調べてみるまで知らなかったのですが、ほんの百年ほど昔は世界で最も高価とされていたワインなんですって。葡萄の収量を抑え、収穫は丹念な手摘み作業、醸造の段階では極力人の手を加えずに仕上げてあります。粘板岩を多く含む特級畑、粘土層が入り混じった畑で育った葡萄が使われますが、「エステート」は村名付きの樽貯蔵品。フランスの格付けでいう「ヴィラージュ」にあたるリースニングで、このクラスで初めて村名がラベルに記されることになったワインだそうです。
グラスに注げば明るい金色に輝き、凝縮感に溢れた柑橘系の香りが立ち上ります。時間が経つに従って柑橘系のトーンはより濃くなり、まさに葡萄がギッシリと詰まった感じ。長く余韻が楽しめて食事しながら飲むワインにぴったり。ドイツワインらしからぬ硬派な酸味が魅力の辛口リースニング。

産地:ラインガウ/ドイツ
生産者:ゲオルグ・ブロイヤー
品種:リースリング100%


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■Carricante La Calabretta Sicilia
カリカンテ ラ・カラブレッタ シチリア

カラブレッタ家により年間12,000本のエトナDOCのみが生産される、ネレッロ・マスカレーゼ100%の赤ワイン「エトナ・ロッソ」でお馴染みのワイナリー。フィロキセラの被害を受けなかった畑はエトナ山の麓、標高700~800mの南向きの斜面にあり、土壌は火山岩質。葡萄の平均樹齢は70~80年と古く、畑にトラクターが入れないため、全ての工程は手作業で行なわれています。1日の寒暖差が激しいことや、乾いた風がよく吹くことで農薬類を使わなくても害虫の発生を抑えることが出来るので、葡萄の栽培には適した場所のようです。
この「ラ・カラブレッタ」は白ワインなんですが、第一印象は「シチリアワインらしからぬ」とでも言えばいいのか…。独特の重さがなく、気になる人は嫌がる樽の香りもほとんど感じられません。なんだかブルゴーニュのスッキリ系白ワインのようですよ。樹齢の古さや産地の標高に因るものだと言う人もいるようですが、果してどうなんでしょうか?
私はガツンと重いシチリアの白ワインが好きなのですが、これはホントに意外なテイスト。酸味がかなり勝っているかも知れないですね。クセがない分生でいただく魚料理にも合いそうです。

産地:エトナ地区(シチリアIGT)/イタリア
生産者:ラ・カラブレッタ
品種:カリカンテ80%、シャルドネ15%、モスカート5%


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■Domaine de Bois Lucas TOURANE Sauvignon Blanc
ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ トゥーレーヌ ソーヴィニョン・ブラン 

「破産するには二つの方法がある。一つは日本に行って芸者を買うこと。もう一つはフランスに来てワイン畑を買うこと」フランス人はこんなこと言っているらしいですね(爆)。
ワインの魔力に取り憑かれ、ついにフランス-ロワールにブドウ畑を買った日本人女性、新井順子さんのドメーヌ。輸入元のバイヤーとして活躍するするかたわら、自らビオ(自然派)ワインを造ってしまった方です。Smaステーションで吾郎ちゃんが絶賛していたのも記憶に新しいボワ・ルカの「トゥーレーヌ」ソーヴィニョン・ブラン。1947年に植えられた、ソービニヨン・ブランから生まれた、ワイン。つまり樹齢はほぼ60年!
それも生産量は、たったの15hl/haです。

ソーヴィニョンといえば、酸味が強くハーブのような香りが特徴のワインというイメージが強かったんですが、このワインにはビックリ! ハーブというよりまるで花のような香り、しかも酸味がとがらずまろやか。まるでヨーグルトみたいに爽やかで、大好きな「ヴィオニエ・ブラン」に勝るとも劣らない上品なテイストではありませんか!? 単に葡萄の樹齢と収量の制限(1枝に8~10房位に限定)だけでここまで出来るとは思えないけれど…。
ハッキリ言ってこんなに凄いソーヴィニョン・ブランはかつて飲んだことがありません。
しかも造り手が日本人だなんて素晴らしいじゃないですか。

産地:ロワール地区/フランス
生産者:ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%

*新井順子さんのワイン造りについてもっと知りたい人は こちら

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それにしても、こんな↑ワインをグラスで飲めるBeau Tempsはやばすぎる。お値段はグロ・プラン、エステート、カラブレッタが800円、トゥーレーヌが1,600円と超良心的
ちょっと不便な場所だけど、通うしかない?

Beau Temps
□12:00~14:00(L.O)
18:00~22:00(L.O)
木曜定休 無休
□鎌倉市長谷1-14-26 
□0467-40-6172
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いざ新緑の鎌倉へ!/由比ヶ浜~長谷

2008-05-04 15:33:30 | おでかけ

(鎌倉文学館)

*目指すは「鎌倉文学館」、由比ヶ浜大通りをゆく
半日鎌倉散策ツアーダイジェストその2(単独記事あり、過去記事で紹介済)。

和田塚~由比ヶ浜~長谷まで、江ノ電の線路と並行して続く「由比ヶ浜大通り」はレトロとモダンが混在する不思議な街並み。
「小町通り」が鎌倉の顔となって久しい昨今ですが、明治・大正時代には最も賑わいのあるスポットといえば由比ヶ浜でした。
周辺の別荘地と共に商店街として発展したこの通りには、当時の面影を偲ばせる風景がそこここに。

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■ギルド
エキゾチックな外観が目印のアクセサリーショップ。



お店で扱っているモノはすべて手作り。ペンダント、ブレスレット、リングなどのオリジナルアクセサリーや携帯ストラップ、ペットのネームプレートと、様々な小物が揃っています。購入時に無料でネームを入れてくれるというサービスあり。お土産にもオススメ。
私が中学生の時にはすでに存在していたわけで、こう見えても立派な老舗なのだ!

□10:00~18:00  
□不定休
□鎌倉市由比ガ浜3-9-34 
□0467-23-3726

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■寸松堂
建設は昭和11年。市内の大工親子-西井喜一、正二両氏が、鎌倉彫の彫師-佐藤宗岳氏の店舗併用住宅として建てたものだそうです。



寺院建築と城郭建築が合体したような外観は、建築当初から笹目町~長谷界隈のランドマーク的存在でした。
1階店舗部分のガラス戸、ショーウインドーなどには近代洋風建築技術が見られ、設計的にも非常に興味深い建物です。

□構造規模
・木造2階建、搭屋付、和小屋組
・延べ床面積/421.22m2
 屋根/銅板瓦棒葺き、一部亜鉛引鉄板葺き及び桟瓦葺き
 外壁/漆喰塗り大壁、一部押縁下見板張り
□店舗部分のみ見学可
□9:30~17:30 
□不定休
□鎌倉市笹目町5-1 
□0467-22-0708

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■鎌倉文学館
鎌倉文学館は江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩7分ほど。
もとはNHK大河『利家とまつ』でもおなじみ“加賀百万石”前田家の系譜である旧前田公爵家の鎌倉別邸でした。


明治時代に建てられましたが、その後焼失、現在の建物は昭和11年に改築されたものです。1983(昭和58)年に鎌倉市に寄贈され、鎌倉文学館として生まれ変わりました。

堂々たる構えの正門が近づくにつれて、豊かな緑に包まれるその雰囲気を楽しむだけでも、おでかけ気分は十分に満たされます。

和風と洋風が混在する建築様式はまさに「クラシックモダン」

公爵の別邸だったというだけあって、閑静な住宅街の一等地に位置し、駅から辿る道筋の景観も素晴らしいものがあります。
お庭から外観を眺めるだけでウットリ。ただ薔薇の季節には早かったため、広いお庭が殺風景でチョト寂しかったかな。

内部の様子
※残念ながら館内は著作権の都合上撮影禁止です。
画像は“鎌倉・江の島の観光・生活情報ポータルサイト”鎌倉ツリープより拝借しました。
入口で靴を脱いで見学する館内は、豪奢なお邸の面影が残るゴージャスな空間でした。広い庭園を見渡せるバルコニーからは由比ヶ浜の海が見えますが、空気の澄んだ日なら遠く大島も望めるそう。



こんなお邸で隠居生活が送れたら、もういつ死んでもいいっ
いや、ストレスフリーで100まで生きられるかも!?

現在開催中の展覧会は詩人の田村隆一氏
プライベートなポートレートも多数展示。
正直なところ、翻訳者としてしか存じ上げない(詩は読んだことがない)のですが、ダンディなおじさまですね。この文学館には、鎌倉ゆかりの文学者の著書、原稿、愛用品などが展示されています。

鎌倉には、大佛次郎、川端康成をはじめとして「鎌倉文士」といわれる多くの文学者が住んでいましたが、あらためてその人数の多さにビックリ。
PCはもちろんワープロさえもない時代、びっしりと肉筆で綴られた原稿用紙からは文士たちの生きざまが垣間見えるようでした。
文才のある人が字もキレイとは限らないというか…(無論キレイな人もいますが)、すごい生々しさがありましたね。

鎌倉文学館
建築:1936(昭和11)年改築
設計:渡辺栄治 
施工:竹中工務店
□観覧料 一般300円~、小中学生100円~(企画展内容により変わります)
□3月~9月 9:00~17:00(入館は16:30まで)、10月~2月 9:00~16:30(入館は16:00まで)
□月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間は休館
□鎌倉市長谷1-5-3 
□0467-23-3911

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鎌倉文学館を後にして、そぼ降る雨の中(それでもかなり小降りになった)由比ヶ浜大通りへ戻ります。
ディナー合流の地元フレンドとの待ち合わせまで約40分ほどある。

THE BANK
というわけで、無理やりやって来ちゃった。

ヴーヴクリコ イエローラベル(1,200円)
唯一無二なる雰囲気を大いに楽しみつつもサクッと食前酒を。宵の口から「カウンターで立ち飲みでもいいですか?」という繁盛ぶり。バーテンダー氏は「たまたまですよ~」などと謙遜していたけど、絶対にたまたまじゃないぞ。

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■長谷駅



ほろ酔い気分で目指すは一水との合流地点、江ノ電 長谷駅改札前。この日はなんだかんだで長谷寺交差点(赤信号が長っ!)を4回も横断することになった。

Beau Temps
19:00からの Nadia でのディナーを目前に、やって来たのは同じ敷地内にあるワインBar。



オーナーの石井さんとは数年前に御成町のフレンチ 丸山亭 の忘年会で遭遇した後、何故か白金台のフレンチ ラシェット・ブランシュ で再会という妙な因縁が。
修行のため(だよね?)渡仏、Nadiaで接客を担当、と風の噂は何度か耳に届いていたけれど、なんとついに自身のお店をオープンとな!? というわけで、これは1度様子を見に行かねばと3人で押しかけた次第であります。

ディナーを控えていることもあり、とりあえずグラスシャンパンで乾杯!
あっという間に飲み干した私たちに、石井さんが「グラスで白ワインでもいかがですか?」と、ワインのボトルを4本テーブルに持って来た。1本ごとに丁寧な説明を聞いていたら「とても1つだけに決められない」状況に陥り、結局全種1杯ずつオーダーするハメに。

そうです、回し飲みしました、ハイ。

左から、
グロ・プラン ヴァン・ド・ターブル ナチューレ(ロワール)、シチリア カリカンテ ラ・カラブレッタ(シチリア)、ポワ・ルカ トゥーレーヌ ソーヴィニョンブラン(ロワール)

そしてゲオルグ・ブロイヤー エステート ラウエンタール リースリング(ラインガウ)。このワインがこの4本の中ではNo.1でした。「甘ったるすぎて、とても食事と一緒に飲めたものではない」という、私の中のドイツワイン概念をひっくり返した1本です。
と言ってはみても、4本とも甲乙つけがたいほど素晴らしい。

しかし知っていたワインは1つだけ(新井順子さんのボワ・ルカ)。まだまだ未知の美味しいワインはたくさんあるんだなぁ。

「利きワイン大会」の様相を呈してきた私たちのテーブルにはお水が(爆)!
此方でいただいた4種のワインについては、後の記事で詳しくご紹介させていただこうと思います。

この夜、お酒関係では完全に Nadia を喰ってしまったという恐るべきお店です。

ボータン
(ワインバー/長谷)
□18:00~0:00(土・日は12:00~15:00も営業)
□木曜定休
□鎌倉市長谷1-14-26 
□0467-40-6172

Nadia
怒涛の半日鎌倉散策ツアーのトリを飾るのは、鎌倉が誇るイタリアンの名店です。
6度目の挑戦でやっと予約が取れたという超人気レストラン。来てみて納得、ハコの割に座席はわずか16。期待にたがわぬ素晴らしいお料理とホスピタリティ、しかもCP抜群のありがたいお店でした。

この日のディナーの様子は後の記事でじっくりとご紹介します。

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鎌倉を散策してみたくなった方は こちら を参考にしてみるといいかも。
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