いわたコーヒーてん(喫茶店/鎌倉)
3/14 Sun.
*食いだおれツアー@鎌倉~逗子⑦
/お庭が見える老舗珈喫茶店の仰天ホットケーキ!
川端康成や大佛次郎などの文学家が足繁く通ったことでも有名な、小町通りのレトロカフェ。
創業は1948(昭和23)年、スタバをはじめとする大型チェーン系、凝った内装のコジャレたデザイナーズ系カフェのめまぐるしい台頭にも負けず、駅前の一等地で頑固に昔ながらのスタイルを貫いています。
入り口はこんな感じ。
あまりにも「ショーワのかほり」が香ばしすぎて、思わず入店を躊躇ってしまうかも。
…めげずにGO!
MAPPLE 観光ガイド公式Photo
中に入ると…
ウナギの寝床のように縦に長い奥行きのある空間が。
使い込まれた茶色のソファがズラリと並ぶ様は昭和テイストに満ち溢れ、イマドキのおサレなカフェを見慣れた目には逆に新鮮に映ります。
MAPPLE 観光ガイド公式Photo
実はお店の一番奥にある洋風庭園が此方の「ウリ」。
開店以来全くレイアウトを変えていないという内装にノスタルジィが甦ります。
実は私、此方を最後に訪れたのは○○年前の高校時代。
閉店時間は18時だし、休みの日にわざわざ行くほどのこともないし。。。で、自然と足が遠のいてしまったわけです。
が、「看板メニューの特大ホットケーキを食べてみたい
」という橙さんのリクエストにより、めでたく○○年ぶりの訪問が叶いました。
窓の外の景色。
通常焼き上げるのに20分かかるというホットケーキ、当日は満席につき倍の40分が必要と、席に着いた時点でお詫びが入りました。これを食べるためにわざわざやってきたので、ここでひるむわけにはいきません。
今後の予定などを改めてチェックしつつ、ゆるゆる待つことに。
ブレンドコーヒー(600円)
先にコーヒーを持ってきてもらいました。
ネルドリップで1杯ずつ丁寧に淹れてくれるブレンド。
店名ロゴ入りのカップとお皿、銀製の小さなミルクピッチャーがレトロな趣。
コーヒーは酸味の強いモカ系のテイスト。
食べログに「あまりの酸っぱさにびっくり」なんて口コミがあったけれど、大袈裟すぎw。
っても、私も高校時代モカは苦手でしたが。。。大人になったのね。
ホットケーキ(800円)
そして待つこと30分―。
お目当てのホットケーキがキタ━━━(゜∀゜)━━━!!
40年以上前に一代目が考案したメニュー。
当時と変わらぬレシピで、特別な金輪を使い、20分間じっくりと焼き上げます。
見よこの厚さ! 1枚ゆうに5cmはあります。
天井は容易にナイフが入らないほど固くカリカリ、所々気泡の穴が空いた側面の生地はふんわり、中央はふかふかでしっとり。
と、様々な食感が楽しめる、不思議な魅力に溢れた逸品であります。
1人前の全体像。
大人でも1人で食べるには多すぎなので、誰かと1枚ずつシェアすることをオススメします。
ところで、このホットケーキ。
メディアへの露出のせいで人気が1人歩きし、遠方からこれを目当てでお店にやって来る人がほとんどという状況です。
で、勝手に過度な期待をして「わざわざ食べに来るほどの味じゃない」「がっかりするほど普通」「こんなのホットケーキじゃない!」などなど、無礼なことをネットに垂れ流す人も多いですが、このお店は別にホットケーキで客寄せしているわけじゃありません。
昔ながらの喫茶店の、数あるメニューのうちの1つに過ぎないのです。
たしかに神田の
万惣 本店 のホットケーキを「美味しいホットケーキ」の基準とする人には全く異質なものかも知れません。
しかし、
これが「イワタのホットケーキ」なのです!
私にとっては、生まれて初めて外で食べたホットケーキです。
ママンの手作りしか知らなかった私にとっては、まさにカルチャーショック
と言えるほどの衝撃でした。
以来、どこでホットケーキを食べても厚さに満足出来ません。
しかも同じものは自分で作れません。
まさにここでしか食べられない特別なメニューです。
久々に童心に帰り、至福の時間を過ごしました
(昼飯代わりなら2枚でも楽勝ですわ)
※当日は満席状態で店内風景の撮影が困難だったため、店内の画像は
MAPPLE 観光ガイド の公式Photoを借用しました。
■イワタコーヒー店
□10:00~17:30(L.O)
□火・第2水曜定休
□鎌倉市小町1-5-7
□0467-22-2689