新設校はお客さんが多い。いつも誰かが見学にきている。僕の教室にも、今年初めて教師先生になった新任の先生や大学生が見学にきた。教室や建物を見に来るのは気にしないが、教師を見に来られるのはつらい。ほんとは子どもをみてほしいのだが、一回の授業で子どもの変容はみることができない。毎月ほどある授業参観で、子どもたちが変わってきていることを保護者の方は見てくれているだろうか。林間の取り組みで子どもたちは大きく成長した。こうした姿を見られると担任はやめられない。
「外へ出て遊びなさい」という呼びかけにクラスのこどもたちは「なに」をして遊んでいたか? 1学期のクラスの子ども達の遊びといえばドッヂボールと鬼ごっこしかありませんでした。何か変だなと感じつつ、一学期の間は見ていたのですが、クラスの話し合いの中で、「クラス遊びに出てこない人がいる」「みんなといっしょに遊ばない人がいる」という意見が出てきたとき、「どうして参加しないの?」と参加しない子どもに聞いてみました。「ドッチボールはこわい」「きついボールを投げる人だけが楽しんでいる」等の答えが出てきました。鬼ごっこは「おもしろくない」ドッチボールは「こわい」子どもにとってクラス遊びの時間は苦痛の時間だったようです。そこで「どんな遊びを知っているのか」をクラスの子ども達に聞いてみました。テレビゲームが一番に出てきたのは仕方ないとして、「野球」「キックベース」「ドッチ」「鬼子」ぐらいで後は続きませんでした。「この子たちは外での遊びを知らないのだ」とその時初めて知りました。ドッヂボールと鬼ごっこの共通点はなにかとその時考えました。全員で、いつでも参加できることが遊びの最低条件ですがこれはクリアーしています。でも、順番を待って人のやっている姿を見ながら楽しんだり応援したりすることもできたはずです。ドッチボールや鬼ごっこに参加できない子は順番を待っているわけではないので、リタイアせざるを得ません。石蹴りでは、前の人が終わるまで待っている時間がありました。順番に待つことを忘れてしまった子ども達に遊びの中で、順番を待つことを教えられたらと、昔の遊びを教え始めました。昔なら遊びの中で獲得できた力が今の遊びの中では獲得できないと感じたからです。
クラス内でもいくつかのトラブルがありました。高学年特有の女子のグループ化、男子の粗暴な行為や暴言。その都度指導を入れていくのですが、僕の心の中にはいつも2つの疑問がありました。友だちと「関われないのか関わり方を知らないのか どっち?」「 配慮できないのか配慮の方法を知らないのか どっち?」という疑問でした。この疑問を解くためには子ども達がグループを作る力が育っているのかどうかを知るための尺度が必要でした。そんなテストがあればいいと思っていたときにエンカウンターという言葉を聞き、取り組みを始めました。まず最初に行ったのは「自分と友だち」「自分と先生」「自分と自分」に向き合うアンケートでした。
このアンケートを分析し、子ども達の意識をつかむことから始めました。その結果、個々の傾向をつかむことができました。この結果をもとに「なかまゲーム」を学級活動で取り組み始めました。エクササイズという活動そのものは僕が以前から知っている室内遊びや外遊びなので、これなら僕にもできると考えたわけです。これまで①ブラインドウォーク ②自分への手紙 ③ご指名です ④Sケン(男子のみ) ⑤泥棒と探偵 ⑥聖徳太子ゲームと6つの取り組みを行いました。子ども達は喜んで参加してくれますが、遊びを遊びで終わらせないために、どの時間でもシェアリングの時間を取るように心がけました。「こういう場面があったね、あの時どんなことを思った?」「あそこでこんなことをしたね どうして?」など、自分でふり返らせてみました。今、少しずつクラスに変化が起こっているような気がしています。一学期には、たち歩きが目たち、教師が行かないとできなかった朝学習も、僕がびっくりするぐらいまじめに取り組もうとしています。まだまだ課題は山積みですが、子ども達といっしょに楽しく取り組んでいきたいと思っています。
「外へ出て遊びなさい」という呼びかけにクラスのこどもたちは「なに」をして遊んでいたか? 1学期のクラスの子ども達の遊びといえばドッヂボールと鬼ごっこしかありませんでした。何か変だなと感じつつ、一学期の間は見ていたのですが、クラスの話し合いの中で、「クラス遊びに出てこない人がいる」「みんなといっしょに遊ばない人がいる」という意見が出てきたとき、「どうして参加しないの?」と参加しない子どもに聞いてみました。「ドッチボールはこわい」「きついボールを投げる人だけが楽しんでいる」等の答えが出てきました。鬼ごっこは「おもしろくない」ドッチボールは「こわい」子どもにとってクラス遊びの時間は苦痛の時間だったようです。そこで「どんな遊びを知っているのか」をクラスの子ども達に聞いてみました。テレビゲームが一番に出てきたのは仕方ないとして、「野球」「キックベース」「ドッチ」「鬼子」ぐらいで後は続きませんでした。「この子たちは外での遊びを知らないのだ」とその時初めて知りました。ドッヂボールと鬼ごっこの共通点はなにかとその時考えました。全員で、いつでも参加できることが遊びの最低条件ですがこれはクリアーしています。でも、順番を待って人のやっている姿を見ながら楽しんだり応援したりすることもできたはずです。ドッチボールや鬼ごっこに参加できない子は順番を待っているわけではないので、リタイアせざるを得ません。石蹴りでは、前の人が終わるまで待っている時間がありました。順番に待つことを忘れてしまった子ども達に遊びの中で、順番を待つことを教えられたらと、昔の遊びを教え始めました。昔なら遊びの中で獲得できた力が今の遊びの中では獲得できないと感じたからです。
クラス内でもいくつかのトラブルがありました。高学年特有の女子のグループ化、男子の粗暴な行為や暴言。その都度指導を入れていくのですが、僕の心の中にはいつも2つの疑問がありました。友だちと「関われないのか関わり方を知らないのか どっち?」「 配慮できないのか配慮の方法を知らないのか どっち?」という疑問でした。この疑問を解くためには子ども達がグループを作る力が育っているのかどうかを知るための尺度が必要でした。そんなテストがあればいいと思っていたときにエンカウンターという言葉を聞き、取り組みを始めました。まず最初に行ったのは「自分と友だち」「自分と先生」「自分と自分」に向き合うアンケートでした。
このアンケートを分析し、子ども達の意識をつかむことから始めました。その結果、個々の傾向をつかむことができました。この結果をもとに「なかまゲーム」を学級活動で取り組み始めました。エクササイズという活動そのものは僕が以前から知っている室内遊びや外遊びなので、これなら僕にもできると考えたわけです。これまで①ブラインドウォーク ②自分への手紙 ③ご指名です ④Sケン(男子のみ) ⑤泥棒と探偵 ⑥聖徳太子ゲームと6つの取り組みを行いました。子ども達は喜んで参加してくれますが、遊びを遊びで終わらせないために、どの時間でもシェアリングの時間を取るように心がけました。「こういう場面があったね、あの時どんなことを思った?」「あそこでこんなことをしたね どうして?」など、自分でふり返らせてみました。今、少しずつクラスに変化が起こっているような気がしています。一学期には、たち歩きが目たち、教師が行かないとできなかった朝学習も、僕がびっくりするぐらいまじめに取り組もうとしています。まだまだ課題は山積みですが、子ども達といっしょに楽しく取り組んでいきたいと思っています。