おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

また 暑い季節の到来です

2016-07-18 10:36:02 | Weblog
今年、採用試験を受ける皆さんに
おもうところを述べます。

特にあなたたちは
私が10年間にわたりお世話になった母校の
大切な後輩だと認識しています。

私が学生当時に教職を教わった恩師 故古寺雅男先生の
「自律反骨の精神」(私の造語です 笑)は
今でもどこかに生きていると思います。

教員採用試験がすべてではなく、
またその結果に一喜一憂するようなメンタリティでは、
今の教育現場ではとても厳しいものになると感じています。

現在の大量採用もそれほど長く続くものではないので、
ますます教師の質は問われていくものだと思います。
あと五年もすれば
また教職氷河期がおとずれるのでしょう。

あなたたちが
よくPSに記述する「高度化した指導力」と「教師としての人間性」というテーマは、
教師に採用されても「理論」と「実践」という言葉に置き換えて
考え続けなければならないものだと思っています。

幸いなことに私は
学校現場では、実習助手 教諭 加配 教頭という職種や
生徒指導、特別活動そのほかの多くの各部主任 研究主任 教務主任 という分掌を経験し、
行政、研究センターそして大学、教職大学院という多岐にわたる部署に勤務することができました。

一番の学びは
それぞれが目指す教師像は、
採用試験というフィルターだけで
完結するものではないということです。

教職を目指すあなたたちには、
一生の仕事として
誇りが持てる「教師」という仕事を目指すのだ
というモチベーションがまず必要だと感じています。

佐藤学氏は
その教育方法論の中で、
公僕や労働者としての教師像ではなく
技術的熟達者や反省的実践家としての教師像を示していますが、
今後こうした意識を持つ「若い先生」を
どれだけ作ることができるかが求められ
必要とされる時代が来ると認識しています。

教職大学院で勤務した
ほんの少しの経験からですが、
こうした「心構え」が
しっかりできている学生は
確実に早い段階で
教職試験という壁をクリアーしていきました。

教育現場に戻った時も、
実感として「心構え」がある講師のほうが
なぜか「スキル」のある講師より早く
採用試験をクリアーしたように思えます。

「スキル」があること「知識があること」以上に
「覚悟」という言葉が、現場では必要とされていたように思います。

いままでの経験からも、
こうした意識が弱い学生は
2次試験の壁を
なかなか乗り越えられていないと言うことを感じています。

講師になれば
とりあえずなんとかなるのかもしれません。

しかし、いつしか「慣れが」生まれ、
仮の安定に安住することで
「教師になる」という「目的」から
知らない間に「仕事に追われるような日々を送る」ことが
「目的」になってしまうことだってあるはずです。

1次試験を突破したあなたたち、
「あなた自身」にむきあい「自分」を素直に語ることを大切にしてください。
コメント
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