今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ニャーへの手紙

2017年06月11日 | ニャー
ニャー、このところお前には嫌な思いばかりさせてごめんな
急に生活が変わって、とまどいもあるだろう
一時は信頼する保護者まで変わってしまったんじゃないかと
不安もあったようだけどそれはもう大丈夫
オジンは何も変わってないと、今のお前にはわかってるはずだ

            
              最近はもの憂げな表情が多い

店にいるときから、お前は仲間と離れて独り過ごすのが好きだった
その分、保護者とは深い信頼を求めたんだな
この家に来てから半年、お前は本当にいい子だよ

外に出たいと騒ぐこともななかったし(じっと外を見つめるだけ)
ニャンコらしい悪戯もしない
遊びたいときは独り運動会で済ますし
人が食べているときは黙って横に座って見ているだけで
物乞いすることもない

朝お腹が空いても騒がない
寝ている人が起きるまで、横に座ってじっと待ってる
ご飯が足りなくてもそれで満足
でもこっちが気づいておかわりあげると、大喜びでたいらげる

お前が家庭内ストーカーになったのは、本当は何かをしてほしいからだよな
あるいは信頼する保護者と一緒にいて安心したいのか
そうは言っても、くっつくときはとても遠慮がちだし
保護者を困らせちゃいけないと悟ってるのかな

            
              安心しきっていた生活だった

みうが突然家の中に来て、お前の生活も変わった
保護者の注目を半分みうに奪われて、いつしか家庭内ストーカーも断念
大好きだった2階の和室にも入れなくなった
憩いの場だったベランダも諦めたし
出窓から外を眺めながら和むひとときも奪われ
何より日課にしていた、オジンの椅子での爆睡もできなくなった

さらにだ、家の中でも頻繁にリードをつけられて
あちこちにフックが引っ掛って不便この上ないだろう
オバンに「奴隷みたいでかわいそう」なんて言われたり・・

            
     相変わらず外は好き、でも何か追い出されているような

お前はもう、みうを追うと怒られることがわかっている
だからみうのそばに行くと妙によそよそしいし
自分のくつろぎの場所だった2階の和室に入っても
みうがいるときはまるで借りてきた猫だ

            
                 見て見ぬ素振り?

でもお前は、そのストレスフルな生活に文句も言わずじっと耐えているね
そんなお前を見ていると不憫でならない

覚えているかい
お前がこの家に来た最初の日に
リビングの外にいたみうと鼻をつんつんして挨拶した
お前が来た時はすでに、みうをお迎えすることが決まってたんだ
あの頃はきっとうまくいくと確信してたけど
この家に来て間もないある日、脱走した折にお前はみうを追った
あのときのお前には土地勘もなくて、みうだけが頼りだったはずだ
でもそれが、狩りの習性という本能と同化してしまったんだ

みうはまだピーピーうるさいけど、家の中にもだいぶ慣れてきた
お前を怖がらなくなれば、もう普通の家猫だ
でも獲物を見るのと同じお前の目つきが、たまらなく怖いんだな
だから殆ど自分の部屋に籠もっているけど
お前があまり気にしないときは(リードのせいで我慢してるときは)
彼女の方から近づいて来るようになっただろ?
もともと、とっても社交的な子だからね

            
        みうを見る目つき(みうが怖がるのも無理はない)

お前がみうを追うのはお前のせいじゃない
ニャンコの本能、宿命だ
それを克服しろだなんて無理難題を言うつもりは毛頭ないさ
でも、時間が解決するほど甘い話でもなさそうだ
お前がみうに興味がなくなる方法を探さないとな
それでみうが自信をつければ、すべて解決
もともとお前は、体格的にもみうを圧倒してるんだから

普通の関係になれば、きっとみうはお前の世話を焼きたがるだろうな
でもうるさかったら、追っ払えばいい
逆にちょっかい出したくなったら、絡んでもいいんだ
かつてテツがくもにそうだったように、チビがお前やシャッポにそうだったように
仲間意識があれば、何をしても許されるってもんだ

ニャー、もう少しの辛抱だよ
それにこれだけは忘れないでほしい
オジンはいつも、お前のそばにいるからな
                                オジンよりニャーへ

            
          もの憂げな表情再び、いつまで続くのか・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする