ジギルとハイド
野生回帰? テンちゃんの凶暴化が止まりません。他のニャンコの臭いに神経過敏になって、点検中はちょっとした刺激で保護者にも噛み付いてきます。これまで一度もなかったので知らないのかとさえ思った「シャーッ」も、ここにきて度々。
保護者の後追いも、すりすりぐりぐりも、抱かれて甘えたりということもなくなった。抱くと怒るし、じゃれるときも喧嘩腰になってちょっと怖い。この春頃までは超のつく甘えん坊だったのに、一体どうなっちゃったのでしょうか。
見回りついでに庭木コーナーで草食べ
やば過ぎる不意打ち戦法
よく言われるようにニャンコは平和主義者です。だから争いは避けようと努力する。睨み合ったり唸りあったりしているのも、それで決着がつけばそれに越したことはない。色々な鳴き方で相手に感情を伝えて、相手が折れるのを待つわけです。
ところがテンちゃんは、相手を見つけると直ちに忍び寄る。相手に気づかれないよう姿勢を目一杯低くして、トカゲの早足のようにするすると間合いを詰めていきます。そして一気に飛びかかる、まさに問答無用の戦法だ。
もちろん相手は気付いているけど、普通はニャンコ同志のしきたりとしてまず唸り合い、それで決着をつけようとするわけです。そんな相手に対して、テンちゃんのやり方はだまし討ちの卑劣な戦法だ。だから、相手に恐れられる。モドキどころか百戦錬磨のダイフクまで、テンちゃんを恐れているように見えるのです。
なぜか裏の草むらに行ったときだけ、今でもスプレー
二面性を生んだ過去
テンちゃんが見せるとても人懐っこくて甘え上手な一面。やさしい保護者との蜜月な時代があったことを偲ばせます。でも、その保護者はきっとニャンコと暮すための十分な知識を持ってなく、だから去勢もされなかった。そして、思わず脱走したか何かで、テンちゃんはノラ生活を余儀なくされてしまったのだろう。
家猫がノラになって、生きていける可能性は低いです。まず食べていけないし、ニャンコの世界は新参者をすんなり迎えるほど甘いところでもない。でも、テンちゃんは歯を食いしばって頑張った。弱いところを見せまいと、そして他のニャンコに一目置かれようと。
ノラとしての生き方どころか、ニャンコ世界のしきたりすら知らなかったテンちゃんが、とにかく生き抜くためにとった方法、それがあの不意打ち戦法だったんだ。卑怯でも何でも、とにかく勝ち抜いてテンちゃんは恐れられ、番を張るまでになった。
でもダニや病気には勝てず、あわや一命を落とす寸前で店のスタッフに助けられたのだ。
あのつぶらな瞳もちょっと怖い感じに・・
ぶりっ子復活プログラム
不意討ち戦法は別として、テンちゃんが持つ2つの顔はどっちもニャンコの本質なんだろう。つまり何をしたところで変わるもんじゃない。でも、他のニャンコと遮断して保護者との蜜月を再現すれば、きっと凶暴な一面を封印できるに違いない。
店ではどうするか。事務所に閉じ込めたところで、周りに見え隠れするニャンコたちに神経を集中させるだけだ。エイズ拡散防止のため、他のニャンコと接触させないのが保護者の義務だが、テンちゃんの最大の楽しみであるリード散歩を止めることはできない。
いや待てよ、ノラたちが群れて生活している例なんて、有名な猫寺やそこらの公園にだっていくらでもある。共同生活というほどではないけど、相互不干渉をベースに同じ場所をシェアしている。
恋競争や縄張り意識、ニャンコが宿命的に背負う闘いの動機を封印するきっかけがあるに違いない。そのきっかけを追求して実現できれば、テンちゃんたちの生活を穏やかにして、あのカワイコぶりっ子を取り戻すこともできるのかもしれない。
春ころまでは目一杯甘えん坊だったテンちゃん(再掲)
※後日追記
この記事は他のニャンコとの関係(臭いがするとき)について語ったもので、今のテンちゃんのすべてを語っているわけではありません。確かに甘えてはこなくなったけど、普段はもちろん保護者大好きニャンコです。誤解を与えるような書き方ですみません。
野生回帰? テンちゃんの凶暴化が止まりません。他のニャンコの臭いに神経過敏になって、点検中はちょっとした刺激で保護者にも噛み付いてきます。これまで一度もなかったので知らないのかとさえ思った「シャーッ」も、ここにきて度々。
保護者の後追いも、すりすりぐりぐりも、抱かれて甘えたりということもなくなった。抱くと怒るし、じゃれるときも喧嘩腰になってちょっと怖い。この春頃までは超のつく甘えん坊だったのに、一体どうなっちゃったのでしょうか。
見回りついでに庭木コーナーで草食べ
やば過ぎる不意打ち戦法
よく言われるようにニャンコは平和主義者です。だから争いは避けようと努力する。睨み合ったり唸りあったりしているのも、それで決着がつけばそれに越したことはない。色々な鳴き方で相手に感情を伝えて、相手が折れるのを待つわけです。
ところがテンちゃんは、相手を見つけると直ちに忍び寄る。相手に気づかれないよう姿勢を目一杯低くして、トカゲの早足のようにするすると間合いを詰めていきます。そして一気に飛びかかる、まさに問答無用の戦法だ。
もちろん相手は気付いているけど、普通はニャンコ同志のしきたりとしてまず唸り合い、それで決着をつけようとするわけです。そんな相手に対して、テンちゃんのやり方はだまし討ちの卑劣な戦法だ。だから、相手に恐れられる。モドキどころか百戦錬磨のダイフクまで、テンちゃんを恐れているように見えるのです。
なぜか裏の草むらに行ったときだけ、今でもスプレー
二面性を生んだ過去
テンちゃんが見せるとても人懐っこくて甘え上手な一面。やさしい保護者との蜜月な時代があったことを偲ばせます。でも、その保護者はきっとニャンコと暮すための十分な知識を持ってなく、だから去勢もされなかった。そして、思わず脱走したか何かで、テンちゃんはノラ生活を余儀なくされてしまったのだろう。
家猫がノラになって、生きていける可能性は低いです。まず食べていけないし、ニャンコの世界は新参者をすんなり迎えるほど甘いところでもない。でも、テンちゃんは歯を食いしばって頑張った。弱いところを見せまいと、そして他のニャンコに一目置かれようと。
ノラとしての生き方どころか、ニャンコ世界のしきたりすら知らなかったテンちゃんが、とにかく生き抜くためにとった方法、それがあの不意打ち戦法だったんだ。卑怯でも何でも、とにかく勝ち抜いてテンちゃんは恐れられ、番を張るまでになった。
でもダニや病気には勝てず、あわや一命を落とす寸前で店のスタッフに助けられたのだ。
あのつぶらな瞳もちょっと怖い感じに・・
ぶりっ子復活プログラム
不意討ち戦法は別として、テンちゃんが持つ2つの顔はどっちもニャンコの本質なんだろう。つまり何をしたところで変わるもんじゃない。でも、他のニャンコと遮断して保護者との蜜月を再現すれば、きっと凶暴な一面を封印できるに違いない。
店ではどうするか。事務所に閉じ込めたところで、周りに見え隠れするニャンコたちに神経を集中させるだけだ。エイズ拡散防止のため、他のニャンコと接触させないのが保護者の義務だが、テンちゃんの最大の楽しみであるリード散歩を止めることはできない。
いや待てよ、ノラたちが群れて生活している例なんて、有名な猫寺やそこらの公園にだっていくらでもある。共同生活というほどではないけど、相互不干渉をベースに同じ場所をシェアしている。
恋競争や縄張り意識、ニャンコが宿命的に背負う闘いの動機を封印するきっかけがあるに違いない。そのきっかけを追求して実現できれば、テンちゃんたちの生活を穏やかにして、あのカワイコぶりっ子を取り戻すこともできるのかもしれない。
春ころまでは目一杯甘えん坊だったテンちゃん(再掲)
※後日追記
この記事は他のニャンコとの関係(臭いがするとき)について語ったもので、今のテンちゃんのすべてを語っているわけではありません。確かに甘えてはこなくなったけど、普段はもちろん保護者大好きニャンコです。誤解を与えるような書き方ですみません。