「孤高の猫」「先逃げのニャー」・・・店時代のニャーの異名です。
他猫よりも保護者との蜜月を尊び、他猫来れば相手より先に察知して鉢合わせ(喧嘩)を避ける。
保護者を愛し猫とは組まない平和主義者、それがニャーでした。
でも、わが家に来てからのニャーは変わった。
この家はニャーにとって保護者との蜜月の場所、だから守らねば。
後から来たみう、リン、クウ、シロキ・・、邪魔者を排除しようと頑張った。
ニャーは周囲から怖れられ、いつしかわが家猫社会の頂点に立っていた。
それが保護者(オジン)の印象を悪くし、「孤高の猫」は「孤独な猫」に変わった。
ニャーの孤独がわかっていたのに、真に目が覚めるまで3年もかかった保護者。
多頭社会の中で蜜月とはいかなくても、それからはさらに信頼関係を深めていった。
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最近のニャーは眼光も和らいで (えっ、まだ鋭い?)
保護者が変わればニャーも変わる。
周囲から怖れられていた孤高の猫は、いつしか猫社会を受け入れていた。
ちび太に愛されキーに頼られ、チキンやポニーの遊び相手として追われる立場になった。
そんなニャーの拠り所は、オジンです。
居場所を奪われたりトイレを邪魔されたり、そんな時に手を差し伸べるのもオジンの役目。
そんなニャーとオジンの関係が、他の猫たちの間にも浸透していったのです。
「ニャーのオジン」「オジンのニャー」 保護者は念仏のように口ずさむ。
自分がニャーにしてしまった過ちを決して忘れることのないように。
同じことを、2度と繰り返すことのないように。
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相変わらず箱寝大好き
わが家の猫社会でニャーの次に存在感のあるちび太。
保護者には根っからの甘えん坊なれど、はにかみ屋で他猫がいると甘えられない。
昨年、ニャーはそのちび太にオジン部屋を譲った(奪われた)。
オジン部屋はちび太の根城になり、保護者に思い切り甘えられる場所となった。
ニャーは、またひとつ居場所を失った。
リビングでもどこでも、ニャーが開発した居場所は常に他猫に狙われる(真似される)。
最近はとうとう居場所がなくなり、ホカペの中央にポツンといることが多くなった。
そして、保護者(オジン)の横くっついて来たり膝の上に乗ってきたり。
蜜月とはいえ、べったりした関係を嫌うニャーには考えられなかった行動だ。
そんなニャーの変化を、むしろ歓迎している自分なのでした。
今ではいつの間にか、ニャーの周りで他の猫たちが安心して寝ています。
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オジンくっつきは他の猫にも遠慮して
そんな状況下で先日、久々に起こった大勃発。
そのとき夫婦はリビングで夕飯の最中でした。
隣のキッチンで、2匹の猫の取っ組み合いが始まった。
一見して最近追いつ追われつの新コンビ、ポニーとケンだと思った。
「こらこら、」声をかけたが治まるどころか逆に激しくなる。
時間にして5,6秒、いやもっと長いか。かなり長く感じた。
ガルルルッ! と凄まじい声。これはじゃれ合いじゃない、本気の喧嘩だ。
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こんな場所でも落ち着けます
ふと見ると、ポニーが横にいた。・・え? あれはニャーとケン?
慌てて足音を立ててキッチンに向かうと、2匹は廊下方面に逃げた。その後を追う。
ケンはおそらく階段を駆け上がって2階のベット下だ。
ニャーは? 廊下を一周してリビングの棚上にいた。
縮こまって身構えるニャーの全身の毛が、小刻みに逆立っていた。
それはかつての、折檻に怯えるニャーの姿。脳裏に暗黒の時代が蘇る。
やばい! ニャー、そうじゃないよ。お前のことが心配だったんだよ。
やさしく声をかけて食卓に戻ると、ニャーもいつものニャーに戻っていた。
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オジンやオバンと外にいるのが大好き
ケンは一見何ともなさそうだったけど、ニャーは頭の後ろに深傷を負いました。
どっちが仕掛けたのかはわかりません。
でもニャーがトイレに行く途中の廊下にいつもケンがいて、
ニャーが困ったり諦めたり、不穏な雰囲気になることも度々あった。
かつてのクウやリンと同じで、ケンの強すぎる警戒心がニャーを刺激するのです。
ただ普段は、良好とは言えないまでも何事もない2匹。
そのときもその後はいつもと変わりませんでした。
ケンに限らずですが、ニャーは保護者にとって特別な猫なんだと覚えてもらおうと思っています。
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猫たちの中央でくつろぐニャー
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