今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

危険な賭け(診断)

2016年11月22日 | ソトチビ
今年の2月頃、ソトチビに異変が生じたときの話です。

当時ソトチビは我が家の裏で、おかあさんと一緒に小さな箱を住処にして暮らしていました。
(詳しくは10/15の記事に書きました。)
あるときソトチビの右首の毛が抜けていて、皮膚がただれ血が出ているのを発見。 けんかでもしたかと思って、とりあえずテツに使っていた抗生物質を飲ませたのですが、どうも感じがおかしい。 しかもそのただれ箇所は2、3日毎に増えて、右首2ヶ所、左首、右耳の裏、右頬と、ソトチビはあっという間に無残な顔になってしまったのです。

      
         右耳の裏のただれ(ソトチビ)

で、いろいろ調べまくりました。
最も疑われるのは皮膚病ですが、その原因は細菌、真菌(かび)、ノミ、ダニ、ストレスなどさまざま。
何より一緒に暮らしているおかあさんはまったく発症しないので、感染性ではない?
いやあこれはどうみても菌だ、と悩みながらさらに調べていると、体力のない子猫などがかかりやすい白癬(要するに水虫=真菌性の皮膚病)ではないかと思えたのです。

      
      具合が悪いのか、何か求めるようにはにかむソトチビ

当時、ソトチビを病院に連れて行く決断はできませんでした。というのもその前の段階で、捕まえる作業がとても自分にはできないと思えたのです。(万一失敗してそのまま離れてしまえば治療もできなくなる。) さらに問題は、ソトチビはご飯こそ食べに来るけどまったく馴れてないので、塗り薬の類はまず使えないだろうと思えたことでした。

それでまたいろいろ調べて、何とか探し当てたのがケトコナゾールという飲み薬。
これはもともと人間用の薬ですが、日本では経口薬としては認められていないものです。(多用すると肝機能に影響する疑いがあるらしい。) しかし薬事法では、これを個人で使用する場合に限り一定量以内で輸入することが可能なのです。

で、海外から購入しました。商品名をニナゾール(Ninazol)といいます。
100錠入りで人間には1回1錠らしいけど、説明が原語(英語ではない)なのでさっぱりわからない。で、さらに調べると、どうやら猫にはその6分の1程度でいいらしい。

1錠を6つに分け、レトルトの中に仕込んで毎朝ソトチビに飲ませました。するとどうでしょう。みるみるうちに顔のただれが消えていき、10日ほどでもう気づかない程度まで回復したのでした。

春になって、ソトチビはおかあさんに場所を譲って遠征に出ることが多くなり、戻って来る頻度も3日に一度、1週間に一度とだんだん少なくなりました。4月になって久しぶりに見たとき、少し再発しかかっていたのでまた3回ほど薬を与えました。

その後、姿を見なかったソトチビが夏になってお礼参り(?)で来訪した折は、もう皮膚のただれもなくすっかり良くなっていたのです。

      
           最後に会ったときのソトチビ(再掲)
            (何とまありりしくなって!)

まあ、無我夢中でやったことが結果的にうまくいったのかもしれませんが、決してオススメできる方法ではないのであしからず。

ところでこのソトチビ、おかあさんを我々に会わせてくれた心やさしいニャンコです。
前回書いた10月の出会いを最後に見ていません。 最後に数回会った時の感じから、どこかで幸せに暮らしているような気がします。


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