今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ニャーの切ないマーキング

2019年07月23日 | ニャー
先日書いた驚愕の粗相騒動(7/11記事)は、3週間経った今も鎮静の兆しがありません。
これは本当に大変なことだ。猫トイレの始末にそれまでの倍の時間がかかって保護者の生活を脅かしています。何よりこの高湿度の中で臭いは充満するし清潔感は最悪だし、夫婦ともに猫好きとはいえさすがに倦怠感がおびただしい。

ではあるのだけれど、同時にこれは猫たちが何かを訴えているサインでもあるはず。保護者がそれを探り当てない限り解決しない。わが家でいったい何が起こったのか。この3週間の間にわかったこともあるし、推測できることも感じたことも多い。この続きを書く前に伏線として2つのことを書こうと思います。ニャーのことそしてちび太のこと。今回はニャーの巻です。

保護者を観察する猫、ニャーの出番です

ニャーの記事を書くのは久し振りだ。もともとニャーは自分との蜜月を望んでいた猫。わが家の猫が増えるにつれてどれだけニャーの心配をしたか。それはニャーカテゴリーに山ほど書かれている。しかし実際にはニャーに接する時間がどんどん減る中で、ニャーが他の猫に当たるたびにきつく叱ったり、利発で気心が知れたニャーに何かと我慢させてきた。それがニャーにどれほど寂しい思いをさせていたか気付いた愚かな保護者は、反省文まで書いて(4/13付)離れつつあったニャーの気持ちを取り戻したのでした。

この正月、ニャーはストレスから尿管結石・急性腎不全という生死にかかわる病魔に侵された。その後反省した自分(オジン)との関係は回復したが、ニャーの生活環境が変わったわけではない。それどころかチキンにキリンというチビニャン2匹が新たに加わって、ニャーの環境はむしろ悪化したのです。オジンは優しい保護者に変貌したけど、何かと気に入らないことが多い状況には変わりなかった。

オジンの仕事中はパソコンラックの上で

元気回復でオジンとの信頼関係も修復したニャーは、当初はやさしい猫に変わったかに見えたがやがて転嫁行動が目につくようになった(6/5前回記事)。その矛先は、またもやリンに絞られる。ひとつには、ニャーが気にしなくても近付いただけでリンが「シャーッ」をやること。もうひとつは、クウを除いてオジンにくっつきたがる猫たち。くっつくと言っても何気に傍にいるだけで邪魔をしてまでということはない。ニャーがその典型で、いつも傍にいるけど絡んで来ることは殆どない。ところがリンはベタベタくっついて独占しようとする。他の猫たちの隙をついて、くっついてしまえばこっちのものといったやり方だ。そのときのニャーの、いやニャーのみならず他の猫たちの目つきと視線は・・。そう、リンが狙われるのにはそれなりの理由があるのです。

ニャーの室内マーキングはそんな状況下で始まった。以前から(リードで)外に出たときは外猫との遭遇地点などでスプレー行為が見られたが、いずれも"空撃ち"でした。洗面所の風呂場入口にある水切りマットでリンが何回かオシッコをしたせいだろうか、人の顔を見ながら風呂場の扉に向かってスプレーした。怒るとすぐに退散したが、まるで怒ってほしいと言わんばかりだった。そのスプレーは、自分か妻のいる前で何回か続いた。

次はリビングの出窓。リンが根城にしている椅子とテーブルのすぐ上で、やはり保護者が見ているときに出窓の横壁にスプレーする。今度は本当に出た。その量は次第に多くなり、最後は床まで流れ落ちるほど多かった。そしてやはり、保護者が怒るとすぐに退散する。次にはピアノの上から壁に向かって。そこもリンが最近開拓した場所だ。もっとも、もともとはニャーの憩いの場所でした。


(師弟?)ライバルのように見えて、ちび太はニャーを慕っています

ニャーはリンを意識してスプレーしているのだろうか。ニャーは頭のいい子だから、他の猫を襲ったりスプレーしたりすれば怒られることを理解しています。だから行為に及ぶときは保護者の様子を伺いながらやる。どこまでやれば本気で怒られるのかを見越して、そのぎりぎりの行為で保護者の気を引いているようにも見えるのです。そうでもなければ、♂ニャンが♀ニャンを意識してマーキングだなんてありえないのではないか。

いずれにしても、何かが病んでいる。ニャーの切なげな、救いを求める声が聞こえてくる。妻ははじめから、これが多頭生活の弊害だと断じている。ニャーは心が通じているからその訴えもわかるけど、きっと他の猫たちも同じ状態なのに違いない。では何匹ならいいのか。妻の言うように3匹? でも、ニャーはみうと2匹のときもみうを襲い続けた。あのときは保護した子猫イエチビが緩衝材になった。

出口の見えないトンネルはまだまだ続きそうです。せめてもの救いは、毎晩ニャーが自分の枕元で寝息を立てていることでしょうか。


「外に出ているときが一番気楽そう」とオバン
(おお、この光景は、みうのブログ初登場を思い出します)

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