サクラの容体(容態)が急におかしくなったのは一昨日のことでした。
朝はまだよかった。飯時にはキッチンまで来て待機する気力があった。
夕方から具合が悪くなって、夜には殆ど動けず意識朦朧として寝そべったまま。
その様相はこれまで看取ってきた子たちの最後の夜に似ていた。
彼らは何故かみな早朝に逝ったのです。
急転直下の状況に気持ちが追いつかないまま、夜を徹して付き添いました。
猫というのは最後の最後まで平常を装うから、突然力尽きたようになる。
翌朝(昨日の朝)サクラはまだ生きていた。が、臥せったまま目の焦点が合ってない。
シロキが遺してくれたカロリーエースをやったら、下顎を浸けながら少し飲んだ。
今週末には本格検査を予定していたが、とてもそれまで持ちそうにない。
翌日は休院。電話で無理にお願いし、初めは断られたけど何とか診てもらえることに。
料金が高めでさほど混まない上、手術が直前キャンセルになったことに救われた。
急いで動けないサクラを連れて行った。状況を説明し、サクラは検査入院となった。
とにかく腹水の原因を付き止めないことには治療もできない。
検査は、昼前から始まった。
一昨日の朝はまだ少し気力があった
話を進める前に、この2ヶ月ほどのサクラの状況について。
先の10月頃サクラの生活は安定していた。
毎日夕刻には介助してスープを飲ませ、隔日で投薬を行う。その他は自分で食べた。
が、相変わらず自分で水を飲まず、トイレを使わず粗相しまくり。
夏から秋にかけて食欲が増し、カリカリもかなり食べるようになった。
太れないガリガリサクラのお腹は見る見る膨れ、満腹時の幼猫体型に。
11月に入って、先生と相談してステロイドを減らして隔日1/3錠にした。
すると次第に食べるときに痛がるようになり、11月後半には激しく痛がった。
食欲はあるのに食べれない。ひと口ごとに痛がるカリカリはついに食べなくなった。
12月になってウェットも食べる量が減り、そのうち自分では食べなくなった。
ダイフクの耳やココのオシッコ詰まりに気を取られて、サクラへの対応が遅れた。
ステロイドの量を元に戻そう。そう思った時、
食べてないのにさらにお腹が膨れていることに気づいたのです。
FIPの診断治療に力を入れている病院を選んだが、初診検査の結果はFIPに否定的だった。
一昨日夕方のサクラ (この後、コタツに入って動かなくなった)
さて、先生から電話があったのは検査が始まって2時間くらい経った頃でした。
X線検査のために腹水を少し抜きたいと。
前回診察時、自分がルイのFIPで腹水を全部抜いた失敗談をしたので気にしたらしい。
その件は了承した。先生からは他にも検査結果についての話が合った。
まず呼吸困難を来していること。心臓のポンプ機能がかなり落ちている。
そして、猛烈な貧血状態であること・・。
何と、自分(オジン)と同じ心不全だった。でも貧血は・・・。
実は貧血は腹水(ウェットの場合)と並んでFIPの特徴なのです。
「状態は大変良くない、検査中に死んでしまうかもしれない。」
先生はそう言った。
(後編へと続きます)
昨日のサクラ通院前、コタツの中でカロリーエースを少し飲んだ
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