今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

事務所の主 ~テンちゃんの生活~

2017年03月01日 | (故)テン
テンちゃんです。
カテゴリも独立してしっかり仲間入りしました。
相変わらずよく食べよく飲み、そしてよく出します。

      
      自分の"出し物"と記念撮影(朝処理分です)
  ニャーと較べて大は4倍、小玉は8倍、砂使用量は5倍の勢い

保護したとき2.8kgだった体重が2ヶ月足らずで5.2kgまで増えました。急すぎる増加が心配でしたが、先生によると「お腹に溜まっているだけで血となり肉となるにはまだ時間がかかる」と。確かにお腹ぽっこりにはなったけど、背骨のあたりはまだ骨と皮だけです。

念のためまだ2週に1回注射してますが、疥癬は殆ど治りました。ハリポテの顔が柔らかくなって皮膚が動くようになった。ただ、まだ目がうまく開かないようで相変わらずのゴジラ顔。声も怪獣声のままで(小さく短く「ギャオ」)、もうこのままなのかも。

      
     異様に長かった足の爪もカットしてもらいました
  (顔や体中にあった傷と出血の原因は自分の足だった?)

店にはいくつかの事務所がありますがそれぞれ独立していて、テンちゃんは一番奥のアドミ事務所で暮らしています。広さは8畳間ほど。机やラックがぎっしりと詰まっているので結構狭い。最近は元気になってきたので何かといたずらするようになりました。何よりも、大の寂しがりやで甘えん坊です。

      
    シャッポの愛用だった箱がお気に入りで拝借してます

最近は外が大変気になるようです。人が出入りするドアの内側で待機したり、窓から外を眺める時間が増えました。夜になると「出たい」と騒ぐのも日課に。しかし、今のところ完全室内で我慢してもらっています。

      
      窓から(目隠し越しに)外を眺めるテンちゃん

昼間はリードで外に出て日光浴。と言っても外をとても怖がって、直ぐに事務所に逃げ込もうとします。そばにいて撫でながらあやして、かろうじて10分ほどの日光浴。ただよく観ていると、外よりも(リードによる)拘束が怖いのかも。テンちゃんの気持ちをよく確認する必要がありそう。また、もう少し慣れたら草むらに案内して、好きな草を一緒に見つけるのも大事なことです。

      
      やっぱりニャンコ、日光の下でゴロンゴロン

さて、テンちゃんには手術まではこのまま頑張ってもらう予定です。その後は、店の方針としては地域猫的な保護を続けながら里親を探したいのですが不安もある。シャッポの二の舞にならないか、去勢するだけで防げるのか、お客さんとうまくいくか。そもそも里親が現れるかどうか。

テンちゃんの歳(人間で言えば60半ば)やエイズという病気を考えれば、このまま事務所で穏やかに余生を過ごしてもらうのが妥当とは思うのですが、テンちゃん自身が我慢できるか、長期になれば(スタッフのための)臭い対策も必要だし、今後の検討課題です。

ノラを救うと一口に言っても、本当にいろんなことがあって大変なんだなとつくづく思います。手間ひまだけでなく経済的にも。 これが命の重みなんだ、などと格好つける気はさらさらないけど、まだまだたくさんの命が助けを待っている現状、ひとつひとつの命と向き合いながらも、同時に"流れ"を変えるような提案もし続けていこうと改めて思う次第です。



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