日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

“Eataly(イ―タリー)” は8月も熱いイベントがたくさん!!(August Eataly Events & News)

2011年08月10日 | スローフード・食育
“Eataly(イ―タリー)” は8月も熱いイベントがたくさん!!(August Eataly Events & News)


Eataly代官山店 (本店)では 8月は「夏のイタリアを食べつくそう!」とのコンセプトで 色々な企画が目白押しです:

・土日・祝日は all \500 Happy hour ドリンクや小さな前菜がオール500円


・チャレンジ!パルミジャーノ解体ショー 
8月13日(土)、14日(日) 15:00~約30分 当日先着順 パルミジャーノ袋詰め放題あり(1,000円、2,000円) 

・Piza, vino e canzone! 「カンツォーネを楽しむイタリア夏の夕べ」 8月5,19,26日(金) 19:00~21:00 \4,500(子供\2,000) 予約特典あり

・イ―タリー福引(5,000円以上お買い上げにつき1回)

・イタリアワイン飲み放題! 8月4,11,18,25日(木) 19:00~20:30 \3,500 要予約(03-5784-2738)

・「イタリア プレシディオの美味に触れる夕食会」 8月31日(水)19:00~22:00 \7,000要予約(03-5784-2739)

・そしてなんと!! 各種イタリアン食材が割引となっています!!


8月は 熱いイタリアをEataly代官山で体感してくださいね♪ 私はオープニングの時に行って イタリア語の渦に飲まれそうになり幸せでした~(*^_^*)

http://www.eataly.co.jp/top/welcom.html

渋谷区代官山町20-23 代官山ラヴェリア (東急東横線 代官山駅より2分) 10:00~21:30 (無休)
電話: 03-5784-2738


ちなみに 当サークルで2008年12月に開催した「スローフードのお話を聞く会」でも このEatalyについて紹介しています ぜひ読んでね!!

スローフードのお話を聞く会  レジュメ紹介 ★ 日本初上陸! EATALYのすべて ★
http://blog.goo.ne.jp/nichii-bunka-kouryuukai/e/bb85386676fad31a340028f1176c7de8

イタリア料理と対話のつどい」の当日配布資料を紹介します:
http://blog.goo.ne.jp/nichii-bunka-kouryuukai/e/aa070d28e1d353e93e8bf1bcd95aaa84

「スローフードのお話を聞く会」講演内容まとめhttp://blog.goo.ne.jp/nichii-bunka-kouryuukai/e/c6b9eb4689ab723828ce757588b113b4


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スローフードの夜  カルロ・ペトリーニと「テッラ・マードレ」上映会

2011年02月27日 | スローフード・食育
スローフードの夜  カルロ・ペトリーニと「テッラ・マードレ」上映会

2009年10月 イタリア文化会館 アニエッリ・ホールを埋め尽くす人の中に飛び込んだのは夜7時
スローフード協会会長 カルロ・ペトリーニ氏の新書プレゼンの時間がずれ込み 質疑応答を聞くことができてラッキー(^_^)v 
しかしレシーバーを借りる時間がなくて イタリア語のままで聞くハメとなる(笑) 
「スローフードな日本!」著者の島村奈津も 檀上にあがっていた


今 ミツバチが大量に死んでいることを危惧する生産者も 会長が講演で述べていた「ネオニコチノイド」という農薬の危険性を指摘していた 日本のコメにも使われているという

あの体躯と面構えを初めて間近で見たのは それに続くサイン会だ 
私は映画「テッラ・マードレ」が見たかったから サイン会には並ばずに サインしてある最新刊を買い求めた
100人を超す人たちが整理券をもらい 一人ひとり話しながらのサイン会だもの とても並べない... (サイン本の価値は全然違うけどネ)

最新刊は「おいしい、きれい、ただしい スローフードの奇跡」(カルロ・ペトリーニ著 三修社刊)で 2005年にイタリアで出版されたものがようやく日本で刊行となった

遅れて始まった「テッラ・マードレ」上映会 これは「母なる大地」を意味する 協会の世界的な食のコミュニティ会議の名称だ
2008年にもトリノで開かれ 150カ国から生産者や料理人などが結集し それぞれの国で孤独な闘いを続けてきた人々が力を集めて 食の安全を保持してゆこうという会議だ
日本でもこの2009年10月に初めて横浜で「スローフード日本2009」が開催されている 


「テッラ・マードレ」の映画の中では 世界の様々な種を守るために 2008年2月に ノルウェーの島の永久凍土の中で 「種子バンク」が稼働し始めた様子を伝えていた
それはさながらノアの方舟のようだが さらにさかのぼって エデンの園だと関係者は話す 

種子の危機 それは遺伝子組み換え種子の氾濫に象徴される
映画はインドに続く インドでは遺伝子組み換え種子がゆうに95%を占め 毎年新しい種子を購入しなければならないため 農家の破産が増え 自殺者が激増している現状を伝えていた 米モンサント社の利益は農民の命よりも重いとの指摘

場面はミツバチに変わる 次々と落ちて死んでゆくミツバチの死骸 ミツバチがいなければ果物も野菜も育たない という子供の絵と語りが続く これがあの農薬のことか

隠遁して頑固に農作物を作り続けていた男の話に続き 最後は希望を象徴するかのように 赤ん坊が畑の中をよちよち歩き 生まれて初めて果実をもいで口にするシーンで終わった…
ラストに流れる音楽は 都会暮らしを揶揄する歌詞で 聞きながら 私たちはどこまで未来のために自分を変えることができるのだろうか また明日から忙しい日々に立ち返り スローフードやスローライフをただの理想として心の中に灯すだけなのか…と逡巡して会館を出ようとすると…


1階のホールでは 日本の「味の箱舟(アルカ)」の試食パーティーが行われていた おそるおそる入り 地ワインや地酒 そして雲仙こぶ高菜や 北海道枝幸漁協の塩幸などを試食していると…
なんと目の前には NHKイタリア語講座でおなじみの有名な先生方がいらっしゃるではないか!!
さすがこれだけの面々を一同に会させるなんて スローフード協会会長 カルロ・ペトリーニ氏の力は絶大だと感嘆 でも勇気がなくて声をかけることはできなかった…
(NHKテキストに先生へのファンレターが掲載された者です! と言いたかったが...)

心が温かく満たされて帰路についた 忘れがたい 不思議なスローフードの夜でした…



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「スローフードのお話を聞く会」講演内容まとめ

2011年02月25日 | スローフード・食育

「スローフードのお話を聞く会」講演内容まとめ

2008年12月14日(日)2時~4時半開催 於板橋区立グリーンホール
講師: スローフード・食科学大学日本事務所 日本スローフード協会事務局次長
原恵海様 


[まとめ]
この一世紀で地球上ではゆうに30万種類の野菜が滅びました。つまり6時間に1つの割合で品種が絶滅していることになります。ここでスローフードクイズです:

Q.江戸時代には 何種類のお米があったでしょうか?
1. 60種類   2. 400種類   3.  4,000種類

これは、3.が正解。みんなびっくりしていました。お米の種類は明治12年時点で4,000を超えていましたが、今は栽培可能な品種が400、実際に栽培されているのが60で、おもにササニシキ・コシヒカリが多く、一度病害虫が発生すると大きな被害が広がる恐れがあるとのこと。アメリカの穀物も単一品種だから同じリスクがあります。そして絶滅したあと、その土地は砂漠化します。

日本では、バブル崩壊時にも古い店がたくさんつぶれましたが、そのあとも約10年位前に、マクドナルドがハンバーガーをなんと60円という超低価格で売り出した時、町のパン屋さんがワ―ッとつぶれたそうです。まるでローラー作戦です。今残っているのはほとんどがチェーン店というような、「日本の味覚が破壊されてきた歴史」をまず話してくださいました。

スローフード運動の歴史や活動内容についても2時間半にわたって詳しく話してくださり、とてもとても時間が足りず、一昨年の(財)日伊協会での講演3回分を1回に凝縮した感じでした!


スローフード協会が毎年発行している「Vini d’Italia」(イタリアのワイン)というワインガイドブックは、イタリアの本屋さんで平積みになってるそうです。また「Osteria d’Italia」(イタリアのオステリア)というオステリアのガイドブック(赤い本)も、小さな村で家族でやっているような小さなお店でもきちんと紹介してあって、ミシュランではないけども、とても評価されているそうです。

はちみつは、きれいな環境でしか採れない。なぜならハチはきれいな環境の中でしか育たないからです。

「森は海の恋人」運動とはなにか。それは、広葉樹の落ち葉が腐養土になり川から海に流れてゆき、海水と真水がまざる地域がおいしい魚が採れるので、「魚つきの森」という、海と森を一緒に守ってゆこうという運動なのですが、 当サークルが所属している東都生協でもこの運動をやっている生産者の方がいます。(東都生協発行のパンフレット「国産応援セレクト100」P6「国産応援生活をサポート」のEを参照)


イタリアのピエモンテ牛は白い牛で育てるのがとても大変で、赤身ですが生でも食べられる希少な種です。価格は高いけれど守ってゆかなくてはならない。その他、シャケトラのワイン、チンクェテッレの棚田で採れたワイン、マルケ州ポルトノーボの天然ムール貝など…スローフード運動のさまざまなプロジェクトでもって、なんとか守り抜いて伝承してゆこうとしています。スローフード運動には、おいしいもので絶滅の危機に瀕したものを守るプロジェクトがありますが、反対にそれは、おいしくなければ守らないということでもあり、それはイタリア人の食に対するこだわりを表していますね。

そしてまた日本でも、まだ30種くらいですが、ARCA(アルカ)という「味の箱舟運動」に選定された品種が出てきています。これはノアの箱舟になぞらえた命名なのです。

日本スローフード協会は「スローフード・食科学大学」(Universitá di Scienze Gastronomiche)という大学・大学院まで創設し、運動はどんどん成長しています。ここでは日本人も学んでおり、卒業生も食の世界で活躍しているとのこと。(ただしイタリア語コースは今年からなくなってしまい、今は英語コースのみとなり学生は大変とのこと)


ちなみに、クロアチアはイタリア語が通じるイタリア以外の唯一の国ですが、ここのワイン畑なども90年のユーゴ内戦で荒れてしまい、元に戻すのに長くかかったそうです。

この前日の板橋区主催の催し『スロー・イタリアン・スタイル』(地中海ダイエットについて紹介)で、(財)日伊協会常務理事の西村先生が、スローフード運動について簡潔に紹介してくださいました:
「スローフード運動とは、より速くより多くの利益を上げるという資本主義社会の大量生産・大量消費に抵抗して、地元で採れた昔ながらの小規模に作っているものを守って食べてゆこうという運動体なのです」とおっしゃっていました。 

またいずれ、もっと大勢の方々に、タイムリーな話を聴いていただきたいと思っております。


日本スローフード協会: http://www.slowfoodjapan.net/

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スローフードのお話を聞く会  レジュメ紹介

2011年02月25日 | スローフード・食育

「スローフードのお話を聞く会」で配布したレジュメをここにご紹介します:

2008年12月14日(日)   14時~16時  
会場:  板橋区立グリーンホール(旧産文ホール) 504会議室
講師: 原恵海 (スローフード・食科学大学日本事務所)
主催: 「日伊文化交流会」(東都生協登録サークル)
     

               ★スローフードのおはなし★
 1986年にイタリアのブラ(Bra)で生まれたスローフード運動は世界に広がり、今では世界100カ国以上、約8万人の会員がいます。「伝統食材・料理の保護・促進、子供を中心とした食育、スローフード生産者を守り育成する」を掲げたスローフードの本場イタリアでは2004年、世界で初めて食文化を総合的に学べ、スローフードの精神の元で食の産業界を担う人材を育成する「スローフード食科学大学 (Universitá di Scienze Gastronomiche)」が発足しました。

[キーワード]
★「生物多様性」「サステイナブル・フードシステム」がキーワード: 食卓の向こう側が見えなくなっている時代

buono(おいしい/味覚の観点)、pulito(きれい/環境の観点)、giusto(ただしい/社会的公正の観点)

★「スロー」とは…「怠惰」×、 「ゆっくり」△、  丹精こめて、仕事人とお母さんの手わざ 

★「味の箱舟(アルカ)プロジェクト」とは: 地方で伝統的に栽培されており絶滅の危機にある希少な固有の野菜、動物種、加工食品を選定し守るプロジェクト。遺伝子組み換えでない、ブランドでないこと等の基準がある。現在イタリア400品目、国際200品目、日本は2005年末に最初の9品目が認定され、現在あらたに20品目が認定された。
9品目:  八列とうもろこし、日本短角種、安家地ダイコン、花作ダイコン、雪菜、余目ネギ、長面の焼きハゼ、カタクチイワシの塩辛、雲仙コブタカナ (2008年1月1日読売新聞に掲載)

★1900年以降欧州では実に75%の食物多様性が失われた。多くの稀少な品種が絶滅の危機にある。

★青首大根やコシヒカリなどの優良品種が増えたため、いったん病害虫が出ると滅びやすい。  
以上

参考: (財)日伊協会・スローフード食科学大学共催セミナー(2007年連続開催)
「日本のスローフード運動、伝統食材 –「味の箱舟」プロジェクトを中心に–」  http://www.slowfoodjapan.net/
金丸弘美のスローライフ: http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php


 ★ 日本初上陸! EATALYのすべて 

2008年9月27日(土)、スローフードの拠点であるイタリアン・フードマーケットEATALYが、トリノ本店に続き東京の代官山にオープン致しました。海外発出店です。2007年1月にトリノ本店がオープン。 (「EATELY  TORINO」) 2店目はミラノ。ピエモンテ州トリノは白トリュフ、バローロワイン、チーズ等で有名な町。
コンセプト: イタリアの「本当の食」。「よりよい食生活は、より素晴らしい人生への扉です」

「すぐれた食べ物は それにふさわしい時間をかけてゆっくり味わってあげてください」とあり、パンは48時間、コルネット(クロワッサン)は24時間かけて作られたもの、ピザは200年以上の歴史を持ち、パスタはグラニャーノの手作りパスタ。「ピエモンテとリグーリア(いずれも北イタリアの州)の伝統にあくまでも忠実に」作られたものとのこと。

EATALYの6つの魅力:
本当の”旬”のものだけを提供する徹底した姿勢  →「食べることは農業活動である」という理念に基づき、どんな食べ物でもいつでも手に入る状況の方こそ、農業の本来あるべき姿とは大きく矛盾すると考えている。減農薬や無農薬の野菜、防腐剤不使用の小麦粉やワインなど、自然の農法や製法を基本にしたものが中心で、そのため一般のものより消費期限の短いものが多い。

生産者を大切にする商品作り  →「消費者は共生産者である」という考えで、生産者も小売店も消費者も同じように食に対する責任を持つべきだと考えている。生産者から直接買い付け、生産者のラベルのまま店頭に並べている。食品への信頼性が高まり、リーズナブルな価格にも一役買っている。高品質であることが絶対条件。石臼で粉を挽く伝統的な工法を今も行っている。しかし、ごく一部の富裕層の特権になるべきではないという強い信念のもとで「どんな人でもいつでも買える価格」を実現。

パッケージもリサイクル可能なものを  →買い物用カートは使用済みペットボトルを使ったリサイクル製品(トリノ本店)。トレーも再生パルプ。トリノ本店では量り売りも行っている。オリジナルのエコバッグも人気。

食育にワイン・テイスティングイベントも充実   → 「イータリー」は「エノガストロノミーセンター」とも呼ばれている。(エノガストロノミー=ワインや美食学)「おいしく、きれいで、正しい」食品に対する地域を深める様々な情報提供を行っている。ライブラリーコーナー、インターネット、食教育プログラム、セミナーやカンファレンスも提供。エデュケーショナル・エリアでは料理教室やワインテイスティング・セミナーなどを開催。

買ったものをその場で ― 充実したイートインスペース→「生産者のわかる新鮮や食材が手に入る」また「イタリアならではの食材や食品が一同に集まる」。イートインコーナーもあり、知らない食材の調理法を聞くこともできる。

ミシュランの星付きレストランで最高の食材を堪能→「Guide per EATELY」というミシュランの星付きレストランも来日。いちばんのコンセプトは「素材に誠実であること」。生産者のわかる高品質な素材の特徴を最大限に生かすため「シンプルに料理すること」に務めている。価格設定にも配慮している。イタリアから若きシェフが来日する。

出典: 「代官山にイタリアン・フードマーケット 日本初上陸! EATALYのすべて」
2008年9月(株)扶桑社 amarena編集部発行
アクセス: イータリー・ジャパン 渋谷区代官山20-23  ℡03-5784-1511  
東急東横線代官山駅より徒歩3分  http://www.eataly.co.jp/            以上



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「食育のすすめ」    服部幸應トークショーを聞いて  

2011年02月25日 | スローフード・食育
「食育のすすめ」服部幸應トークショーを聞いて            於 服部栄養専門学校文化祭(2008.11.8)

「食育基本法」…2005年7月15日に施行され、現在は各国でも「食事バランスガイド」が使われている。日本では2009年からは幼稚園で、2011年4月からは小学校で、2012年4月からは中学校で、いよいよ学習指導要領の中に「食育」が組み込まれることになる。食育とは一言で言えば「安心、安全、健康」を選ぶ能力を身につけること。

・今は衣食住の伝統が途切れた時代。(4割の教師が箸がうまく使えないのを見たことがあった)

・食糧問題…ド・ゴールが「食料自給率が100%でないと独立国家とはいえない」と言ってから欧米は自給率をアップさせたが、日本は逆に減った(73%→40%) 一人がお米600粒を毎日よけいに食べれば食料自給率は1%アップします

・昔は1,380万人いた農業従事者が、今は210万人に減り、半数が70才以上(時給換算で250円!!)
   300万人いた漁業従事者   → 20万人 “

・47都道府県のうち、最も自給率が高いのは北海道で195%、東京はなんと1,2%→ 今日からでも地元のものを買ってください、なければ隣の県のものを!!→「地産地消

・温暖化・砂漠化等の問題のある中、さらに「ブリックス(ブラジル、ロシア、インド、中国)」が、そしてそれに続き「ビスタ(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)」が世界の食糧を買い付けし、日本は既に買い負けしている。

・日本の人口は70年後には約半分の6千万人に減少してしまう。男子は生活習慣病、女子は激やせが増加。(カルシウム不足で軽石のような骨、30代前半で女性機能も停止)

・世界人口のわずか8%のみが豊かな食生活を送っている。残りのうち11億人が恒常的な水不足に悩まされているが、その3分の1は、日本がその国の畑の農産物を、つまり「水」を輸入していることが原因。そして約3割を食べ残す。8億4,200万人が栄養失調、年間900万人が餓死している状況。

・「モッタイナイ(MOTTAINAI)」=リユース、リデュース、リサイクル、そしてリスペクト

・「スローフード運動」とは「その地域でとれたものを守り続ける」運動のこと

・日本では96%が多少の差はあれ「テレビを見ながらの食事」、欧米は32%(下層家庭が主)

・去年(2007年)の凶悪犯罪は未遂も含めて980件と、20年前の16倍も増加。

・3歳から8歳の食卓で躾をしないと、そのあとはもう無理。(8~9歳で脳が発達し、10歳で脳が完成する)また生活習慣を変えるのは非常に難しい。この時期の家族の食卓も800回から300回へと激減。子どもを独り立ちさせられない親が増え、ニートやモンスターペアレンツが目立つ。250年前の寺子屋の時代は家で「一般常識」を教えたが、今は学校に押しつけているのが現状。                           
「一般常識」を備えた子はどの世界でも伸びるもの。家族で食卓を囲みながら躾をした時代の伝承が途切れているのが問題で、「食育基本法」は実は、いわば「食卓基本法」ともいえるのです。    
         

服部幸應:  医学博士、服部栄養専門学校理事長・学校長。「食育基本法」提唱者。マスコミ等で「食育」の大切さを訴えつつ、食文化の発信に努める。

* この記事は 会長が服部栄養専門学校の文化祭で服部幸應氏のトークショーを聞いて、一人でも多くの人に広めてください!! と力説されたのを受けてアップしたものです。2008年当時、服部栄養専門学校にもこの記事を送ってあります。



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