日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館

2024年12月15日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館 

昨年12月の第20回に続き イタリア4回目のブックトークに参加してきました

なんと今回は イタリア文化会館の布製トートバック(縫製がとてもしっかりしている!)に加えて PIMPAのイタリア大冒険/PIMPA VIAGGIA IN ITALIA 」の日本語版もお土産にいただきました😲   ← この英語版とイタリア語版は ラストのじゃんけん大会で1名ずつにプレゼントされました💕

 PIMPAの日本語版とイタリア文化会館の布製トートバッグ

速報として 2024年12月5日に ストレーガ賞の児童書部門/Premio Strega Ragazze e Ragazzi. が決まったニュースから入りました 
見本市"Più libri più liberi"の紹介です:

1. Orso e Uccellina. Il picnic e altre storie くまと ことり (6~7才対象) Jarvis

2. Rim e le parole liberate  リムと ときはなたれたことばたち (8~10才対象)   Maddalena Vaglio Tanet

3. Motel Calivista, buongiorno!  モーテルカリビスタ、ボンジョルノ! (11~13才) Kelty Yang作 移民がテーマです

その他 イタリアで出版された本が対象とのことで イタリア人作家は1名とのこと

受賞作は こちら

     *   *   *

次に イタリア文化会館図書室勤務の講師による 初のボローニャブックフェア報告です
今年翻訳者ブースで初めて 日本の絵本の翻訳の歴史についてイタリア語で講演をされたとのこと😲 

solo una notte Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024
Winner of the International Award for Illustration Bologna Children’s Book Fair-Fundación SM 2023  
SM賞は35才以下に限定されています 2024年にSM社より出版されました
   solo una notte 
   Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024

今年のゲスト国はスロベニアでした 2025年はエストニア(2024年の欧州文化首都に選ばれた)とのこと
サイレントブックスコンテストも 移民の増加を受けて行われるようになりました

Roberto Innocenti 氏の講演会についても伺いました イタリアには児童書専門の美術館はないとのことで今後が期待されます

イタリアのブースは 50周年を迎えたEinaudi Ragazzi  そして Corraini edizioniを見てきたそうで 昔は日本のブースが多かったもののアジアの台頭により減ってしまったそうです 

イラストレーターの売り込みスペースは 名刺などがどんどん貼られてゆき あっというまにびっしり埋まるそうです😲 またメンタルケアのスペースも列を作っているなど... 

それとボローニャ在住のNocci(野田佳子)さん大活躍の案内ブースのことや サラボルサ図書館(ボローニャ絵本館と姉妹図書館) 南インドのTara Booksの出した長~い蛇腹絵本 インドの紙で手作りとのこと📕
 左がTara Booksの縦の蛇腹絵本


ボローニャにある児童書専門店Libreria Giannino Stoppaniについてもご紹介いただきました

また ボローニャブックフェアに行ったらまずはポケットガイドをゲットして!とのアドバイス 

日本に特化したKirakira出版や ニジノ絵本屋さんがイタリアのブースにあったこと ←とにかく広いのです! 
また イタリアで活躍する日本の作家さんたちのご紹介もいただき このイベントに来てくださってご紹介くださいました💕
   
    *   *   *

Giù nel blu  Dalla superficie agli abissi: viaggio sottomarino sfogliabile海の底へ 水面から深海へ めくって楽しむ海の旅
文 Gianumberto Accinelli,  絵 Giulia Zaffaroni

縦型の絵本で 絵本の端にメートルのスケールが書かれていて めくりながらどんどん深くもぐってゆき 最後は海の底にたどりつくのです...  海の生物に忠実に描いていったとのこと
続きのSu nel bluもあるとのこと 

 右端奥のブルーの絵本がGiù nel blu  

Bambini nascosti  かくれんぼする子供たち  Franco Matticchio
ダンテの地獄篇の出だしが使われているそうです 

Caduto. La seconda vita degli alberi 朽ち木 木々のセカンドライフ  
Illustrazioni di Valentina Gottardi.  Supervisione scientifica di Danio Miserocchi.  Testi di Danio Miserocchi e Maciej Michno.
図鑑のような実に精密な絵です キツツキの生態にびっくり😲 

il venditore delle felicita ハトの幸せ売り  Davide Calì, illustrazioni di Marco Somà  そして
Salta!    Essere me     il richiamo della palude   の4作品とも出版助成金をいただけることになりました😊

     *     *     *

ラストは 注目の絵本・児童書です:

空はみんなのもの(Il cielo è di tutti)」ジャンニ・ロダーリ作  訳 関口 英子  絵 荒井 良二


そしてイタリア文化会館からのお知らせで 1.読書クラブ 2. 出版助成金 3. 第6回須賀敦子賞授賞式についてご紹介いただきました

また次回のイタリア編も楽しみにしております! 
板橋の「イタ/ITA」は イタリアの「イタ/ITA」なのだそうです😲
 
世界の書棚から』は こちら
次は カナダです 

私はパイロット版から計4回参加し ご紹介いただいた本をイタリア文化会館の図書室で毎年お借りしてはせっせと読んでいます📖
イタリアの児童書がわかる貴重なイベントなのです💕 


 


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