ピアッツァイタリアのイタリアンモザイク講座(2013.9.6)
ピアッツァイタリアの「イタリアンモザイク講座」で生まれて初めてモザイクを作りました(2013.9.6)@高円寺ピアッツァイタリア
待ちに待ったピアッツァイタリアの「イタリアンモザイク講座」...先日も都内随一の阿波踊りでパワフルな一日が繰り広げられた あの高円寺駅前のピアッツァイタリアに行ってきました!!
この「イタリアンモザイク講座」は 天然大理石とズマルト(ほうろう)をつかった幾何学モザイク(約14cm角)の制作で 壁掛けとして またキッチンの鍋敷きとして使えます:
* イタリアンモザイクってどんなもの?
まずはラヴェンナの有名なモザイクの紹介から始まり 映像を見ながらモザイクの歴史や各国の作品等を見ました
ボローニャの東にある小さな街ラヴェンナは「モザイクの首都」とも呼ばれ 今もビザンチン文化の結晶であるモザイクが多く残されています
402年に西ローマ帝国の首都となったラヴェンナには コンスタンチノープルから持ち込まれた華麗なビザンチン芸術が開花し 破壊されることもなく保存されています
世界的にも有名なこのラヴェンナのモザイクを学びに この街にいくつもあるモザイク工房に世界各国から多くの人が訪れるとのこと
世界遺産にも登録された「初期キリスト教建築群」が紹介されました
世界で最も古いモザイクは ベルリンのペルガモン博物館にあるメソポタミア時代のものだそうです (私昔行きましたがあまりに広くて見るのを忘れてしまったような...残念!)
モザイクの定義は 小さな同質の素材を並べた装飾技法とのことで ひとつの粒(片)をテッセラ(tessera)といいますが 遺跡としてのモザイクは 大理石は貴重なため主に教会や浴場(terme)などで施されていたそうで 北アフリカ トルコ等に多かったそうです
近代ではNYの地下鉄やラスベガスのホテル等にも施されているとのこと
* 生まれて初めて大理石を割る
さていよいよ...選んできた白い大理石をテナリエという道具で1センチ角に割る作業を初体験しましたが これがなかなか力仕事で 割った石があちこちに飛んだり 思うような大きさや形にならずに四苦八苦...
そしてマルテリーノ(ハンマー)とタリオーロ(台)という道具を使って試しに色大理石を割ってみたのですが とにかく初めてなので怖くてなかなかハンマーを打ち降ろせず(+_+) ←餅つき大会で初めて餅つきをした時も怖かったっけ...(笑)
でもだんだんと皆が慣れてくると カンコン音が鳴り響き 先生の素晴らしい手さばきをうっとり眺めながらの作業となりました 大理石は石の中でも柔らかいものだそうです
白大理石の次に 色大理石も好きな色を選んでからそれぞれ割ったあとで 紙の設計図の上に並べてゆき いよいよセメントをフレームに入れて平らにしたところにそれをそっと乗せてゆきます
まずはぐるりとフレームの内側から そして真ん中(ここの色でかなり印象が変わります!) あとは十字の部分 そして残りのスペースに白大理石を載せてゆきます 色を選ぶのが一番楽しかったかな(笑)
そして上から見てよぉくチェックして 曲がっていたら微調整し いよいよ最後に平らな石でたたいてセメントにはめ込みます
私はとにかく数を合わせて 多少の隙間やサイズの違いやでこぼこは勘弁していただきながら 石を埋め込むことで精一杯でした!!
そして皆で記念写真 5階からの高円寺駅前の眺めを楽しみながら 午後のひとときを人生初体験で参加者の皆様とともにあっというまの3時間を過ごしました
*ピアッツァイタリアの看板はモザイク
そしてここ ピアッツァイタリアの看板(フォトアルバムのラストの写真)はなんと 講師の荒木先生の教室の生徒さんが作られたというモザイク作品で それも見せていただきました
テナリエで石を均等に割る苦労を知ったあとで見たそれは まるで神技のように見えました(#^.^#)
それは小さな小さな しかも場所によって微妙に大きさも違う 実に素晴らしい作品でした!!
帰りは 高円寺駅前のにぎやかなお店で色々買いたかったのを我慢して(笑) まだ乾いていないため平らにしたままの 生まれて初めて作ったイタリアンモザイクのタイルをそっと掲げ持ち 帰路に着きました
次の日から 実は石を見る目ががらりと変わり自分でもびっくりしました!! 硬さとか材質 模様等が気になります いろんな石のことを知りたくなってしまいました...
この場を借りまして 講師の荒木先生(モザイコカンポ主宰) そしてピアッツァイタリア様にあらためてお礼申し上げます
開催のお知らせは こちら
*秋にラヴェンナのモザイクの美術講座(日伊協会)があります 詳しくは
こちら
芸術・人文 ブログランキングへ
にほんブログ村