トニ・セルヴィッロ朗読劇「ダンテの声 “Le voci di Dante”」に行ってきました(2023.5.5)@イタリア文化会館
「今世紀最高の俳優」トニ・セルヴィッロが初来日
2020年ニューヨーク・タイムズによって 21世紀の最も優れた25人の俳優の1人に選ばれたイタリアの名優トニ・セルヴィッロ(Toni Servillo)が 『イタリア映画祭2023』にあわせて初来日しました
それに合わせてイタリア文化会館にて『ダンテの声』( “Le voci di Dante”)という朗読劇を披露されました キャンセル待ちとなっていましたが 早めに知って申し込んだので友人と行くことができ感無量です💕
現代ナポリを代表する小説家・演出家でもあるジュゼッペ・モンテサーノによる朗読劇『ダンテの声』の日本上演が決定し セルヴィッロが舞台に立ちました
『ダンテの声』はミラノのピッコロ・テアトロ・ディ・ミラノ – ヨーロッパ劇場により製作され ダンテ・アリギエーリの『神曲』を原作に現代社会に照らし合わせながら 人間の情熱を探求する旅を描いたものです
モンテサーノによる独自の解釈と セルヴィッロのコラボレーションは大きな話題を集め イタリアの各都市のほかヨーロッパ各地で上演され 今回アジア初の日本での開催が叶う運びとなりました
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アニェッリ・ホールは満席も満席 イタリア人やイタリア語関連の先生方そして女性が多かったです😊
いつものような館長挨拶等はなく 真っ暗になった舞台を ひとりの男が中央にある楽譜台つきの椅子に静かに近づき 椅子に座るや否や 朗々と語り始めました
イタリア語の起源の話 神曲の悪魔編や天国篇 ベアトリーチェや ウゴリーノ等の名前もあり 字幕も舞台上部に出ていました 一度は生きたことのある者が死者となるが 生きたことのないものは... また現代社会との対比の描写もありました
かなりの速度で 一瞬でページをめくりながら ほとんど休まずに 水も飲まずに最後まで朗読し続けたのです 圧倒されました
終了後 感極まった聴衆の拍手がいつまでもいつまでも鳴りやまず トニ・セルヴィッロも何度も舞台に現れ 感謝のお辞儀を繰り返し 舞台と聴衆が一体となりました
初来日なったトニ・セルヴィッロの朗読を生で聴けて 感無量です...
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素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます