日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「ウフィツィ美術館展 黄金のルネッサンス」に行ってきました(2014.10.31)@東京都美術館

2014年11月01日 | イタリアの美術館・博物館
「ウフィツィ美術館展 黄金のルネッサンス ボッティチェリからブロンズィーノまで」に行ってきました(2014.10.31)@東京都美術館


6年前にフィレンツェに行った時は時間切れで とうとう行かれずじまいだったウフィツィ美術館が日本に来る...ナポリから帰国してすぐだったけど今日ようやく行ってきました!! 

金曜は夜8時までやっているのですがさほど混んでいませんでした 連休中も夜8時まで開いているそうです ゆっくりと鑑賞できました これがウフィツィ美術館に所蔵された作品の数々なのだと思うと 行かれなかっただけあって感激もひとしおです

ウフィツィ美術館 アカデミア美術館 パラティーナ美術館 サン・マルコ美術館 捨て子養育院美術館
など フィレンツェからの至宝80点が集結し 見応えがありました 

特に際立っていたのがサンドロ・ボッティチェリの初期の工房作品から晩年までの9点が一挙公開されていたこと 彼はフィリッポ・リッピの工房時代にリッピから目をかけられていたそうで (リッピの作品もありました)その後はヴェロッキォ工房に移るのですね (協力者という説あり)

チラシ等にも使われている「パラスとケンタウロス」は 理性による獣性の統御を表わしているとのこと ギリシャ神話を題材にした作品です

聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル」(パラティーナ美術館蔵)はそれぞれの表情が際立っていたのが印象的でした

他には ドメニコ・ギルランダイオの「聖ヤコブス・聖ステファヌス、聖ペテロ」(アカデミア美術館蔵)が印象的で それぞれの聖人が手に持つ物でその聖人であることを表しているとのこと 右の聖ペテロは鍵を手にしています 

ジョルジォ・ヴァザーリの作品「無原罪の御宿りの寓意」(ウフィツィ美術館蔵)も 蛇がくねくねと巻き付いている人物像の描写は 次のバロックの時代を先がけているとのこと その彼が評した「マニエラ・モデルナ(新時代様式)」のひとつのかたちを 特にボッティチェリの「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」の中に見た気がします この作品は修道士サヴォナローラの影響を受けたあとの彼が描いたキリスト教のシーンの作品で ギリシャ神話を描いた彼のそれ以前の作品とは異なっており それがひとつの会場で同時に見られるのもまた貴重な体験でした


また ロッソ・フィオレンティーノの「男性の肖像」(ウフィツィ美術館蔵)は その黒い服と端正で冷たい表情が印象に残りました

それとフラ・バルトロメオの「ボルキア」(ウフィツィ美術館蔵)は ブルータスの妻が燃える炭を飲んで死ぬという逸話を元に描かれており興味深かったです 

     *         *          * 

これからもまだ記念講演会等が予定されています:

2014年11月8日(土) 2時~3時半 「フィレンツェ美術とメディチ家」
講師: 小林明子(東京都美術館学芸員)

2014年11月22日(土) 2時~3時半 「ボッティチェリの神話画をめぐって」
講師: 京谷啓徳(九州大学大学院人文科学研究院 準教授)

先着225名 無料、観覧券(半券可)が必要 

詳しくは こちら

出たら公園では創エネ・あかりパーク2014をやっていました 


ウフィツィ展に行かれる前には こちらを見てくださいね
山田五郎アートトークは こちら
解説は こちら

11月8日(土)16:30-17:00に 仲間由紀恵さん出演のテレビ紹介番組があります
詳しくは こちら


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