恩師と言うのは簡単。
誰にでも恩師はいると思う。
でも、今日会食していた恩師は、今の自分を作る切っ掛けを作った人である。
体育会系よりも厳しいといわれた吹奏楽部の副部長でありながら、コンクールや文化祭を前に、退部をお願いした。
当時、部を辞めるとなれば、退学するのが、当たり前みたいな時代であった。
しかし高校は文系で、大学までエスカレーターになっていた。
でも自分は理科系を希望した。
そうなると、数学、物理、科学、生物の科目のⅡとⅢが足りない。
始発で学校に行って、終電で帰るような吹奏楽部では、勉強する時間すらない。
でも、退学してしまったら、受験もできなくなる。
何度も何度も「部は辞めるが学校は辞めない」。
逆に、「部活の時間から終電まで、足りない部分を職員室で教えて欲しい」と、話し合い、そしてお願いしていた。
結果として、最後まで話しは平行線であったが、強引に部を辞め、強引に勉強を教えてもらっていた。
自分の曲げない考えと行動は、この時に生まれと考えて、まず間違いない。
今日、会食していた恩師は、その時の先生である。
そして、自分の裏も表も話す事が出来る、数少ない人の、1人である。