18時から21時半まで、鎌田さん、天川さん、山下さんと飲んでいた。
(もう、このメンバーで、一緒に飲める機会はないかもしれないし)
17時からは契約数の進捗状況と、斬り捨て産地・品種の最終決定の報告。
つまり、立つ鳥跡を濁さずということである・・・
今回、長年一緒に行動していた鎌田さんが転職をする。
それを、一番喜んだのは自分だろう。
そして、一番悲しんだのも、多分自分だろう。
その気持ちは、絶対に誰にも解らないと思う。
自分が作っていたブランド米の生死は、全て任せていた。
自分の立場上、生はあっても死は困るものであるが、それすら完全に任せていた。
そして、その結果に、自分は何一つ反論はしなかった。
それほど、頼って良い、任せて良い人だったからだ。
なので、いなくなることで、自分にとってはマイナスばかり。
プラスは、今のことろは見つからない。
でも、嬉しく思う。
頼もしく思う。
自分は、何度もあったチャンスを、全て捨ててきた。
その時には、それなりの言い訳を言って、勝手に納得していた。
しかし、今の自分の中にある思いは、「なぜチャンスを、みすみす捨てたのか」という後悔。
業界のために、自分を捨てるなんて、今の時代、何の価値もない。
それは無駄なことである。
誰も理解しないし、誉めてもくれない。
自分が判断し、納得して、家族も、その考えを後押しをしてくれているのなら、「迷わず行け」と言うだけである。
使い古された「頑張れ」と言う言葉は、多分いらないだろう。
なので自分は、「進め!行け!」とだけ言う。