PC3を17時52分出発。いよいよ今回のブルベのメインディッシュにとりかかろう。本栖湖までの本栖みちは九十九折が続くところがある。いままで、この道は車でしか通過したことがないのでとても楽しみ。
出発してすぐに現れる橋は新調されていた。
今まで何度も通過してきた橋は解体中。その新しい橋の上で山火事を眺めていると、K氏に抜かされ、「どうしたの?なんかあった?」と爽やかに声をかけられた。Kさん、疲れていないんだろうか?
Kさんについてゆくが
見送ることに
しばらくは身延線と並行して通じている本栖みち。線路と外れるといきなり勾配度があがってきた。数人のライダー達に抜かされ、今度は正真正銘のビリージョエルかも(^^;
辺りはだんだん、夕暮れから日没後、深夜の佇まいを醸し出してきた。本当なら、明るいうちにこの道を通過したかったのだが、それはいつかのプライベートランに任しておこう。
暗くなった本栖みちをうんうん言いながら上るは、ブルベでしか体験できないので、これはこれでとても素晴らしい経験ができるとポジティブシンキング。
このような所を通過するとき、毎度思うのだが、ここら辺に住んでいる人たちは、都会から離れているゆえ毎日どのような時間の流れに任せて過ごしているのであろうか。1週間でいい、自分もこの場所に住んでみたいと思う。逆に、お台場の摩天楼最上階にも1週間住み込んでみたいのも事実。
さて、坂道はだんだんと牙をむき出してきた。真っ暗闇だけど一応3桁国道ゆえ交通量があるので、変な動物に対する恐怖感はない。むしろ、真夜中のヤビツ→宮が瀬のほうがきっと恐ろしいに違いない。
やがて訪れる九十九折。もうあたりは何も見えないので、下のほうからやってくる車の明かりがポツリポツリと見えるだけ。そして、車が行ってしまったら聞こえてくるのは自分の息遣いと風にゆられる木々の怪しげな音のみ。そして、時々空から聞こえてくる飛行機音。
2度目の九十九折を通過し、そろそろピークを迎えるのでは?との淡い期待と裏腹に、上がってゆく10トントラックを目でおっかけてゆくと・・・・信じられないほど上の方まで上っていっている。これには湘南自転車オヤジも愕然。もう立ち尽くすしかないのだ。このとき、初めて本ブルベで心くじけてしまった。あの沼津600の新野峠付近ですらこんな坂道はない!
いくら上ってもピークがあらわれそうも無い気配に苛立ちを覚える。本当に本栖湖面はこんなに高いところに位置しているのか?
思わず絶叫「バッキャロ~!」。あ・・・今まで上ってきた坂に向かって吠えてしまった、失礼(^^; これからあがってゆく上を見据え・・・もう一度・・「バッキャロ~!」。うん、これで少しスッキリした。
どのくらい上ったのだろうか?前方に明るいトンネルが見えてきた。これが、本栖みちのピークらしい。ふ~これで、今回のブルベのメイン坂道は終わった。後は、ゆるゆるとしているはずだから気が少し楽になった。でも時間大丈夫?自問自答しながらトンネルを抜けると、そこは真っ暗闇の本栖湖であった。
おっおっ、やばい!改めて時間を計算してみると、あと2時間半で平野のセブンイレブンにつかなくてはならない。なんだか無理っぽくない?たとえクローズの22時34分に間に合っても、そのあとの道志のみちを安全に下り、横浜までのんトラブルでつく自信がない。ならば、DNFしちゃって、籠坂→駿河小山→小田原で帰宅してしまってもよいかな。。。。。最後は都会で〆るより田舎道を行ってしまえば、今回はサイクリングとしても素晴らしいもので終わることができる。
などなど、体調は悪くないにせよなぜかDNFの方向で頭が働いてしまっている。
いったん緩やかに上り返し、富士急ハイランドまでは緩やかに下り、ここから山中湖まで上りとなる。特に、途中から片側1車線となるので、車には気をつけなくてはいけない。ほぼ直線に上ってゆくこの道は思いのほか少しきつい。山中湖の明神前を左折し、山中湖畔をゆく。
一応クローズ時間には間に合いそう(^^; 山中湖の湖面に映る月明かりを眺めながら、DNF90%の思いで淡々とペダリング。でも決して身も心もくたばっているわけではない。
PC4平野セブンイレブンに到着してみるとびっくり w(@@;w まだライダー達で大盛況。しかも、K氏もいらっしゃいまして・・・・・DNFは言えないじゃん(^^; それに聞くところによると、22時30分でも27時34分クローズに余裕で間に合うとのこと。本当に? ならばここまで来たからには横浜を目指そうじゃないの。
あざみ野まで無補給を目指すため、ここでシーフードヌードル大をいただくことに。
*ほとんどのライダーが出発したあと。まだ間に合うみたい(^^;
続く・・・・