SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

パワーメーター

2012-11-30 18:31:02 | 自転車
今年の後半になって、パワーメーター市場がにぎやかになっている。

スタンダードともいえるハブ式のPowerTapはG3になって軽くなった。
Elite+は自分も使っていた。重かったけどその重さを問題にするような場面はほとんどなかった。
だが、レースのときはPTホイールではない好きなホイールを使いたかったのは事実。

クランク式のSRMは相変わらず高価だが、プロやレベルの高いホビーレーサーからの信頼は厚い。
電池交換のためにメーカーに送らなければならないため、戻ってくるまでの間のデータが取れないことが気になる。
自分で電池交換をやってしまう人もいるらしいが、保証外になってしまうのではないか。

クランク式のQuarqはSRAMの資本が入ってREDのMercuryが発売された。
クランク式はハブ式に比べて温度変化による測定値の変化が問題とされているが、そういう事を理解したうえで使う分には大きな問題にはならないと考えている。誤差が生じるのであれば、それを織り込んでメーターの数字を読めばいい。
電池を自分で交換できるし、普通にコンビニでも売っているCR232Cなので安く入手が容易だ。
やはり、好きなホイールを使えるというのは大きい。
しかも、レースでのデータが取れるということは、普段の練習を超える(普通は練習よりもレースの方がパワーが出るはずだよね?)自分のデータを見ることができるということでもあり、とても貴重で興味深い。

クランク式には、他にもROTORが新たにパワーメーターを発売する予定だが、シャフトが30サイズなので各種フレームのBB規格に合わせるために専用のROTOR製BBを使わなければならないのが気に入らない。
しかし、左右のペダリングバランスが計測できるとか、計測感覚が短いとか、後発であるが故のアドバンテージもあるようだ。

日本での代理店はないもののクランク式では、比較的安価なPower2Maxも登場している。

ペダル式も登場しているが、落車で壊れてしまう可能性が高いため、価格がもっと下がらないと手を出しにくいし、通信規格が独自企画のため、既存サイコンを流用できないのは痛い。

ペダル式では、Speedplay専用ではあるが、クリートの台座にパワーメーターを仕込んだ製品が発表されている。
ペダリングの癖をどうやって計測で吸収するのか興味深い。

クランク式というべきか悩んでしまうが、クランク自体にひずみ計を貼り付けて、クランクのひずみを計測する方式の製品が2つ発表されている。
一つは日本のパイオニア製。
もう一つはアメリカのStagesCycling製。
パイオニア製は価格がネックと言われているが、Stages製はパワーメーターとしては破格に安価に販売されるらしく、パワーメーターユーザーのすそ野を大きく広げることが期待されている。

パワーメーターを使うだけで速くなれるわけではない。
パワーメーターを使って自分のレベルを知り、そのレベルを上げるためにやらなければならないトレーニングをパワーメーターの計測する数字を基に継続し、自分のどこが強くて弱いのかを知り、弱いところを強化するのか、強いところをより強化するのか、目標とする出力値を一定時間維持するためにパワーメーターの計測する数字とにらめっこしながらトレーニングすることを続けることで、少しずつ速くなってゆける。
自分は、いまのところFTP100%を維持するだけで精いっぱいの底辺レベル。www