え~、最初にお断りしておきますが、トップ画像は ぬえではありません(笑)
第10次の活動のご報告の途中ではありますが、昨日、ぬえと笛のTさんの二人はタイトルの支援活動に参加させて頂きました。プロジェクトとしては第11次の支援活動ということになりますが、ほかの支援団体の活動の中の一員として参加させて頂いたのは今回が初めてです。
震災からもうすぐ1年と9ヶ月。ぬえが活動の拠点としている石巻市では昨年10月にすべての避難所が解消されて、住民さんは仮設住宅に移られました。そこから数えてもすでに1年2ヶ月。ところが日本で唯一残っている避難所があるのです。
それは埼玉県・加須市にある旧・騎西高校(統合により現在は廃校)でして、これを避難所として原発事故のため全域が警戒区域となり避難を余儀なくされた町民と、町役場機能全体が移り住んでいます。避難所開設当初よりだいぶ人数は減ったというものの、いまでも185人(11月現在)の住民さん。。その多くが高齢者の方々。。が不自由な生活を強いられています。さらには今年9月からは支給されていた食事が有償となり、住民さんは平和な生活から追い立てられた上に、さらに負担を求められています。
この現状を憂いたボランティアさんが炊き出しプロジェクトを計画、今回はその2回目の活動でした。ぬえは主催者の一人と石巻で知り合い、活動への参加のご招待を受けまして、第1回は舞台スケジュールの都合で欠席となりましたが、今回晴れて二人でお邪魔させて頂くことになりました。
早朝に新宿を出発するバスも仕立てられて、facebookを通じて呼び掛けられた今回の活動には、なんと50名ほどの参加者が! この人数で、しかも会場となった高校の学食には大人数に対応できる調理機器もしっかり備え付けられている好条件で、それでも朝9時頃から支度を始めて昼食にようやく間に合う、という感じでした。いかに炊き出しが大変な作業か、がよくわかります。ぬえの実感として、被災地でも自衛隊が駐留しているときはコンビニ弁当並の食事が避難所や在宅避難の住民さんに供給されていましたが、その自衛隊が撤退した途端に おにぎりと牛乳という粗末な食事に変わって びっくりした思いがあります。この内容の食事が3食、避難所が解消されるまでずうっと続いていたのです。
この日訪れた騎西高校の避難所は、校舎全体を避難所(および町役場)として利用しているため、まあまあ ゆったりした居住空間ではあるかもしれませんが、教室や体育館が居所、仮設の風呂。。と、ご自宅での生活を考えれば不自由この上ない環境です。故郷から遠く離れ、それでも希望を失わず笑顔の住民さんたちのお姿には ぬえは感銘を受けました。
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さてこの日の炊き出しのリーダーさん(お名前は石巻でかねがね、でありながらこの日初対面となったイギリス人のディーンさん、ナナオさん、やはり石巻でお世話になっている良太郎さん。。)やボランティア・バスも到着、すぐに一つの部屋を借り切って調理の下ごしらえが始まりました。ディーンさんの関係からか、今回のボランティアさんは外国人の方の方が日本人より多いほど。すでに11月に第1回の炊き出しを行っていたためか分担もスムーズに分かれて、食材の切り分けから準備が進んで行きます。
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これらの食材が運ばれると学食の方では早速 調理に取りかかります。この日の献立は メインが豚丼ととん汁、つけあわせに数種の漬け物や煮物、デザートに柿。。あれ? いま気がついたけど、これは笛のTさんがこの日に差し入れたもの? 。。と、盛りだくさんのメニューになりました。ぬえは盛りつけを手伝った程度。。あれ、Tさんは? あれあれ、しっかり調理に加わっていました。さすが。
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装束など上演準備もしながら、ちょっと息抜きに建物の外に出た ぬえ。そこに石巻の住民ボランティア・明友館のリーダーの千葉恵弘さんが偶然到着されました。なんでもこの日に合わせて支援物資のティッシュや使い捨てカイロを持参された由。石巻市の住民が双葉町の人を助ける。。復興はそこまで進んできたのですね。
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支援物資の配給があり、炊き出しの昼食が配られ、みるみる学食は住民さんでいっぱいに。
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昼食が一段落したところで ぬえとTさんの二人で能『菊慈童』の一部を上演しました。住民さんも大勢集まってくださり、外国人のボランティアさんも興味を持って見てくださいました。終演後は『高砂』をみんなで謡い。。これが最初から大きな声が出ました。身体の中の筋肉を使うから大声を出すことは健康にも良いのです。集団生活の中ではなかなか実行できないかもしれませんが、カラオケでも何でも、住民さんには大きな声を出してほしいです。
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(画像は参加者さまより拝借しました)
終演後、仮設住宅での活動ではいつもは住民さんに装束の着付け体験コーナーを作るのですが、今回はまだ模様眺めの状態で、着付け体験用の装束も別には用意していませんでした。。ところが パーテーション1枚で食堂と隔てられた楽屋に外国人のボランティアさんが写真の所望に現れまして。。すでに装束を脱いでいた ぬえは、それならば、と このボランティアさんに『菊慈童』の装束を着付けて差し上げて。これはボランティアのみなさんにも喜んで頂けました。
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(画像は参加者さまより拝借しました)
で、着付けを終えた彼女がご主人と一緒に記念撮影をしていたときに、不意に チュッ!とキスを交わしたのがトップ画像でした。装束を着た状態でのキス、という光景を ぬえは初めて見ました。。これは ぬえではないぞとよ。(゜_゜;)
このあとようやく ぬえらボランティアさんも食事にありつき、他に用事があるボランティアさんも ちらほらと家路につき。。ぬえとTさんも会場を後にしました。。このあと集合写真を撮ったらしい! ぐやじいぃぃ
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(画像はfacebookの当該ページより拝借しました)
次回、ぬえは1/13(日)に同じ場所で予定されている第3弾の炊き出しプロジェクトにも参加予定です。今回の活動の中でボランティアさんと話したところでは、被災地にもなかなか行く機会もなく、今回が初めてのボランティア活動です、という人も多くありました。リーダーの上手な采配と人海戦術で うまくいった活動だったと思います。次回の活動は「餅つき大会」となるらしいので、お時間のある方、東京近郊でならボランティア活動ができるのに、と思われたアナタ! ぜひこの活動にご参加ください!
最後に、今回の炊き出しプロジェクトのリーダーさん方の努力、この日集ったボランティアさんたちの献身、そうして双葉町の、すべての双葉町の住民さん方のがんばりに ぬえは感謝と尊敬の念をお伝えしたいと思います。
第10次の活動のご報告の途中ではありますが、昨日、ぬえと笛のTさんの二人はタイトルの支援活動に参加させて頂きました。プロジェクトとしては第11次の支援活動ということになりますが、ほかの支援団体の活動の中の一員として参加させて頂いたのは今回が初めてです。
震災からもうすぐ1年と9ヶ月。ぬえが活動の拠点としている石巻市では昨年10月にすべての避難所が解消されて、住民さんは仮設住宅に移られました。そこから数えてもすでに1年2ヶ月。ところが日本で唯一残っている避難所があるのです。
それは埼玉県・加須市にある旧・騎西高校(統合により現在は廃校)でして、これを避難所として原発事故のため全域が警戒区域となり避難を余儀なくされた町民と、町役場機能全体が移り住んでいます。避難所開設当初よりだいぶ人数は減ったというものの、いまでも185人(11月現在)の住民さん。。その多くが高齢者の方々。。が不自由な生活を強いられています。さらには今年9月からは支給されていた食事が有償となり、住民さんは平和な生活から追い立てられた上に、さらに負担を求められています。
この現状を憂いたボランティアさんが炊き出しプロジェクトを計画、今回はその2回目の活動でした。ぬえは主催者の一人と石巻で知り合い、活動への参加のご招待を受けまして、第1回は舞台スケジュールの都合で欠席となりましたが、今回晴れて二人でお邪魔させて頂くことになりました。
早朝に新宿を出発するバスも仕立てられて、facebookを通じて呼び掛けられた今回の活動には、なんと50名ほどの参加者が! この人数で、しかも会場となった高校の学食には大人数に対応できる調理機器もしっかり備え付けられている好条件で、それでも朝9時頃から支度を始めて昼食にようやく間に合う、という感じでした。いかに炊き出しが大変な作業か、がよくわかります。ぬえの実感として、被災地でも自衛隊が駐留しているときはコンビニ弁当並の食事が避難所や在宅避難の住民さんに供給されていましたが、その自衛隊が撤退した途端に おにぎりと牛乳という粗末な食事に変わって びっくりした思いがあります。この内容の食事が3食、避難所が解消されるまでずうっと続いていたのです。
この日訪れた騎西高校の避難所は、校舎全体を避難所(および町役場)として利用しているため、まあまあ ゆったりした居住空間ではあるかもしれませんが、教室や体育館が居所、仮設の風呂。。と、ご自宅での生活を考えれば不自由この上ない環境です。故郷から遠く離れ、それでも希望を失わず笑顔の住民さんたちのお姿には ぬえは感銘を受けました。
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さてこの日の炊き出しのリーダーさん(お名前は石巻でかねがね、でありながらこの日初対面となったイギリス人のディーンさん、ナナオさん、やはり石巻でお世話になっている良太郎さん。。)やボランティア・バスも到着、すぐに一つの部屋を借り切って調理の下ごしらえが始まりました。ディーンさんの関係からか、今回のボランティアさんは外国人の方の方が日本人より多いほど。すでに11月に第1回の炊き出しを行っていたためか分担もスムーズに分かれて、食材の切り分けから準備が進んで行きます。
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これらの食材が運ばれると学食の方では早速 調理に取りかかります。この日の献立は メインが豚丼ととん汁、つけあわせに数種の漬け物や煮物、デザートに柿。。あれ? いま気がついたけど、これは笛のTさんがこの日に差し入れたもの? 。。と、盛りだくさんのメニューになりました。ぬえは盛りつけを手伝った程度。。あれ、Tさんは? あれあれ、しっかり調理に加わっていました。さすが。
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装束など上演準備もしながら、ちょっと息抜きに建物の外に出た ぬえ。そこに石巻の住民ボランティア・明友館のリーダーの千葉恵弘さんが偶然到着されました。なんでもこの日に合わせて支援物資のティッシュや使い捨てカイロを持参された由。石巻市の住民が双葉町の人を助ける。。復興はそこまで進んできたのですね。
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支援物資の配給があり、炊き出しの昼食が配られ、みるみる学食は住民さんでいっぱいに。
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昼食が一段落したところで ぬえとTさんの二人で能『菊慈童』の一部を上演しました。住民さんも大勢集まってくださり、外国人のボランティアさんも興味を持って見てくださいました。終演後は『高砂』をみんなで謡い。。これが最初から大きな声が出ました。身体の中の筋肉を使うから大声を出すことは健康にも良いのです。集団生活の中ではなかなか実行できないかもしれませんが、カラオケでも何でも、住民さんには大きな声を出してほしいです。
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(画像は参加者さまより拝借しました)
終演後、仮設住宅での活動ではいつもは住民さんに装束の着付け体験コーナーを作るのですが、今回はまだ模様眺めの状態で、着付け体験用の装束も別には用意していませんでした。。ところが パーテーション1枚で食堂と隔てられた楽屋に外国人のボランティアさんが写真の所望に現れまして。。すでに装束を脱いでいた ぬえは、それならば、と このボランティアさんに『菊慈童』の装束を着付けて差し上げて。これはボランティアのみなさんにも喜んで頂けました。
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(画像は参加者さまより拝借しました)
で、着付けを終えた彼女がご主人と一緒に記念撮影をしていたときに、不意に チュッ!とキスを交わしたのがトップ画像でした。装束を着た状態でのキス、という光景を ぬえは初めて見ました。。これは ぬえではないぞとよ。(゜_゜;)
このあとようやく ぬえらボランティアさんも食事にありつき、他に用事があるボランティアさんも ちらほらと家路につき。。ぬえとTさんも会場を後にしました。。このあと集合写真を撮ったらしい! ぐやじいぃぃ
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(画像はfacebookの当該ページより拝借しました)
次回、ぬえは1/13(日)に同じ場所で予定されている第3弾の炊き出しプロジェクトにも参加予定です。今回の活動の中でボランティアさんと話したところでは、被災地にもなかなか行く機会もなく、今回が初めてのボランティア活動です、という人も多くありました。リーダーの上手な采配と人海戦術で うまくいった活動だったと思います。次回の活動は「餅つき大会」となるらしいので、お時間のある方、東京近郊でならボランティア活動ができるのに、と思われたアナタ! ぜひこの活動にご参加ください!
最後に、今回の炊き出しプロジェクトのリーダーさん方の努力、この日集ったボランティアさんたちの献身、そうして双葉町の、すべての双葉町の住民さん方のがんばりに ぬえは感謝と尊敬の念をお伝えしたいと思います。