こうして一昨年から、ふだんの子ども能の稽古のほかに、子どもたちを誘って、稽古場の外へ出る試みを始めました。
この時…機が熟していたんでしょうね。一挙にいろんな催しが始まりました。まずは市内で開かれている花火大会(3日間に渡って催され、かなり大規模なもの!)を みんなで見に行くことにして…これは花火大会の事務局に事情を話したところ、市内の子どもたちのためなら! ということで、有料の桟敷席の売れ残りの席を子どもたちにプレゼントして頂いちゃいました。あとで聞けば、どうやらこの桟敷席、普通に買うと2万円もするそうです(!) ご好意で、ホントにありがたかったですし、このプレゼントはずっと続いて毎年子どもたちは花火大会を楽しんでおります。
それから、今年は願成就院さまに詣でたように、子ども能にゆかりのある寺社に参詣して、謡を奉納すること。一昨年は北条義時の墓がある その名も「北條寺」に、去年は頼朝が崇敬した守山八幡宮に。そして今年は願成就院さまのほか、催しの前日には会場となる大仁神社でお祓いを受けさせて頂けないか、現在交渉中です。これらの参詣では、子どもたちが謡を奉納するほか、ご住職や神主さまからも法要やご祈祷を、さらに当地にまつわる歴史を子どもたちにお話頂くことで、子どもたちにも、創作舞台は ただチャンバラをして遊ぶだけではなくて、自分たちが生活しているこの土地にかつて起こった歴史的な事件があって、それを舞台に再現しているものなのだ、という自覚を持ってもらうことが、多少なりともできたのではないかと思います。こういった機会を得ることで、郷土の歴史への認識を持ち、郷土愛にまで育っていったらいいなあ、と思いますね。
さてTシャツに話を戻して、あるとき…これも一昨年ではなかったかと思いますが、こういったイベントを ぬえが企画した際に、ふと…子どもたちがおそろいの「薪能Tシャツ」を着て集まっている事に気がついたのです。
…どうも仕掛け人がいたようで、それは子どもたちのお母さんの中の一人の人だったようです。「ぬえ先生がこうやって、みんながそろうイベントを企画しているんだから、みんなも団結していることを表すために、おそろいのTシャツを着て集まろうよ」…そんな事を子どもたちに直接言った、ということを、ずっと後日になって聞きました。
それが一つのキッカケになったのでしょう、その後は、それこそ今日に至るまで、稽古のときにさえ 多くの子どもたちはおそろいのTシャツを着て現れます。イベントの時は、ぬえから「この日は薪能Tシャツで集まりましょう」と呼び掛けてはいるけれど、もうそんなことは言わなくても み~んな同じTシャツで集まっちゃうもんね。
ところが…そのTシャツも、だんだんとストックがなくなってきました。正直、いまこの「薪能Tシャツ」を普通に着ているのは ぬえの教え子の子どもたちだけ。さすがにもう新しいTシャツも作られなくなり、主催者がかき集めてくださったTシャツを、毎年新しい参加者の子どもたちに配っていくことで、なんとか子どもたちもおそろいのTシャツを着てイベントに集まることができたのです。
でも、それも もう終わりです。今年の新規の参加者の子どもたちにTシャツを配ったところで、本当にストックが底をつきました。
で、時を同じくして…一方お母さん方からも「新しく子ども能だけのためのTシャツを作ってはどうでしょうか」という意見 ぬえにもたらされました。これが去年のことです。
この時…機が熟していたんでしょうね。一挙にいろんな催しが始まりました。まずは市内で開かれている花火大会(3日間に渡って催され、かなり大規模なもの!)を みんなで見に行くことにして…これは花火大会の事務局に事情を話したところ、市内の子どもたちのためなら! ということで、有料の桟敷席の売れ残りの席を子どもたちにプレゼントして頂いちゃいました。あとで聞けば、どうやらこの桟敷席、普通に買うと2万円もするそうです(!) ご好意で、ホントにありがたかったですし、このプレゼントはずっと続いて毎年子どもたちは花火大会を楽しんでおります。
それから、今年は願成就院さまに詣でたように、子ども能にゆかりのある寺社に参詣して、謡を奉納すること。一昨年は北条義時の墓がある その名も「北條寺」に、去年は頼朝が崇敬した守山八幡宮に。そして今年は願成就院さまのほか、催しの前日には会場となる大仁神社でお祓いを受けさせて頂けないか、現在交渉中です。これらの参詣では、子どもたちが謡を奉納するほか、ご住職や神主さまからも法要やご祈祷を、さらに当地にまつわる歴史を子どもたちにお話頂くことで、子どもたちにも、創作舞台は ただチャンバラをして遊ぶだけではなくて、自分たちが生活しているこの土地にかつて起こった歴史的な事件があって、それを舞台に再現しているものなのだ、という自覚を持ってもらうことが、多少なりともできたのではないかと思います。こういった機会を得ることで、郷土の歴史への認識を持ち、郷土愛にまで育っていったらいいなあ、と思いますね。
さてTシャツに話を戻して、あるとき…これも一昨年ではなかったかと思いますが、こういったイベントを ぬえが企画した際に、ふと…子どもたちがおそろいの「薪能Tシャツ」を着て集まっている事に気がついたのです。
…どうも仕掛け人がいたようで、それは子どもたちのお母さんの中の一人の人だったようです。「ぬえ先生がこうやって、みんながそろうイベントを企画しているんだから、みんなも団結していることを表すために、おそろいのTシャツを着て集まろうよ」…そんな事を子どもたちに直接言った、ということを、ずっと後日になって聞きました。
それが一つのキッカケになったのでしょう、その後は、それこそ今日に至るまで、稽古のときにさえ 多くの子どもたちはおそろいのTシャツを着て現れます。イベントの時は、ぬえから「この日は薪能Tシャツで集まりましょう」と呼び掛けてはいるけれど、もうそんなことは言わなくても み~んな同じTシャツで集まっちゃうもんね。
ところが…そのTシャツも、だんだんとストックがなくなってきました。正直、いまこの「薪能Tシャツ」を普通に着ているのは ぬえの教え子の子どもたちだけ。さすがにもう新しいTシャツも作られなくなり、主催者がかき集めてくださったTシャツを、毎年新しい参加者の子どもたちに配っていくことで、なんとか子どもたちもおそろいのTシャツを着てイベントに集まることができたのです。
でも、それも もう終わりです。今年の新規の参加者の子どもたちにTシャツを配ったところで、本当にストックが底をつきました。
で、時を同じくして…一方お母さん方からも「新しく子ども能だけのためのTシャツを作ってはどうでしょうか」という意見 ぬえにもたらされました。これが去年のことです。