さて、今回の松戸市での能楽講座ではもうひとつ大きな事件がありました。それが「こっしー」さんとの再会です。もう何年ぶりの再会だろう。
ずぅっと以前、ニフティのパソコン通信の時代に ぬえも属していた能楽専門の「会議室」=いまで言う掲示板ですね=に、ある書き込みを見つけました。その書き込みをした人が こっしーさんだったのです。書き込みには こっしーさんが高校で教師をしていること、自分でも学生時代に謡曲と笛を習っていたこと、そこで知った能のすばらしさを今の生徒に伝えたくて授業でも能を取り上げて『羽衣』について教えていること。。が書かれてありました。そして、舞台芸術である能を生徒たちにコトバだけで説明するのには限界を感じた こっしーさんは、教材として使用するために『羽衣』のビデオを誰か貸して頂けないだろうか? というお願いが書き込みの趣旨だったのです。
ところが。。この書き込みはニフでは「違反」になるのです。
つまり、不特定の読者にビデオの貸し出しを呼び掛けることは著作権法に抵触してしまうのですね。著作権法は「個人として楽しむなどの利用を除いては」複製を不特定の相手に配布してはならない、という事になっているそうで、この場合はビデオを教材に使用する、と利用目的もハッキリしているのですが、その利用目的が真実であるのかを調べる方法がない。。これを許してしまうと、悪意を持って複製・頒布する人が「教師」を騙り、「教材」を騙ってしまうおそれもあるのでしょう。ニフではこういう書き込みをすると、即座に抹消されてしまう、というキマリがありました。
偶々、消される前にこの書き込みを見た ぬえは、すぐにコメントをつけて「ぬえは能楽師なので、よろしければ ぬえが上演した『羽衣』のビデオを貸しましょうか。自分のものだから著作権の問題は大丈夫」と書きました。(厳密にいえば ぬえの著作権はクリアしていても、本当はワキや囃子方の許可も必要ということにはなりますので、公開の場で書き込むには ぬえの内容も不適切だった、とも思いますが。。)
そして、「ついでながら、ぬえも子どもたちに教えたりするのは好きだから、いっそのこと、こっしーさんの学校にお邪魔して実演しましょうか」とも書いたのです。これは、まあ簡単には実現しないだろうとも思いながら、だったのですが、意外や こっしーさんは「それはありがたい。本物を見せられるのならば生徒たちも喜ぶでしょう。さっそく校長先生にも話をしてみます」と喜ばれて、こっしーさんが奉職される高校でのデモンストレーションのお話が発進したのでした。
聞けば、なんという偶然か、こっしーさんがお住まいで、またその高校もある街とは。。ぬえがお弟子さんのお稽古に通っている千葉県・松戸市だとおっしゃる! これには驚きました。何か見えない力を感じる。。
そして数ヶ月後に ぬえは こっしーさんの高校でのデモンストレーションを行うことができ、その場では こっしーさんも笛を吹きました。自分の先生がまさか能の笛を吹くとは思わなかった生徒さんはビックリした事でしょう。さらにまたその後には こっしーさんの奥様が奉職される小学校でも子どもたちに能のお話をする機会を頂くことができました。
それから数年。。まさかここで再会するとは思わなかった こっしーさん。能楽講座には奥様も参加してくださり、次回の能楽講座(10月14日)では こっしーさんに笛を吹いて頂き、ぬえも鼓を打って、簡単な囃子の実演をしてみよう、という計画が持ち上がりました。これは楽しそうだ!
ずぅっと以前、ニフティのパソコン通信の時代に ぬえも属していた能楽専門の「会議室」=いまで言う掲示板ですね=に、ある書き込みを見つけました。その書き込みをした人が こっしーさんだったのです。書き込みには こっしーさんが高校で教師をしていること、自分でも学生時代に謡曲と笛を習っていたこと、そこで知った能のすばらしさを今の生徒に伝えたくて授業でも能を取り上げて『羽衣』について教えていること。。が書かれてありました。そして、舞台芸術である能を生徒たちにコトバだけで説明するのには限界を感じた こっしーさんは、教材として使用するために『羽衣』のビデオを誰か貸して頂けないだろうか? というお願いが書き込みの趣旨だったのです。
ところが。。この書き込みはニフでは「違反」になるのです。
つまり、不特定の読者にビデオの貸し出しを呼び掛けることは著作権法に抵触してしまうのですね。著作権法は「個人として楽しむなどの利用を除いては」複製を不特定の相手に配布してはならない、という事になっているそうで、この場合はビデオを教材に使用する、と利用目的もハッキリしているのですが、その利用目的が真実であるのかを調べる方法がない。。これを許してしまうと、悪意を持って複製・頒布する人が「教師」を騙り、「教材」を騙ってしまうおそれもあるのでしょう。ニフではこういう書き込みをすると、即座に抹消されてしまう、というキマリがありました。
偶々、消される前にこの書き込みを見た ぬえは、すぐにコメントをつけて「ぬえは能楽師なので、よろしければ ぬえが上演した『羽衣』のビデオを貸しましょうか。自分のものだから著作権の問題は大丈夫」と書きました。(厳密にいえば ぬえの著作権はクリアしていても、本当はワキや囃子方の許可も必要ということにはなりますので、公開の場で書き込むには ぬえの内容も不適切だった、とも思いますが。。)
そして、「ついでながら、ぬえも子どもたちに教えたりするのは好きだから、いっそのこと、こっしーさんの学校にお邪魔して実演しましょうか」とも書いたのです。これは、まあ簡単には実現しないだろうとも思いながら、だったのですが、意外や こっしーさんは「それはありがたい。本物を見せられるのならば生徒たちも喜ぶでしょう。さっそく校長先生にも話をしてみます」と喜ばれて、こっしーさんが奉職される高校でのデモンストレーションのお話が発進したのでした。
聞けば、なんという偶然か、こっしーさんがお住まいで、またその高校もある街とは。。ぬえがお弟子さんのお稽古に通っている千葉県・松戸市だとおっしゃる! これには驚きました。何か見えない力を感じる。。
そして数ヶ月後に ぬえは こっしーさんの高校でのデモンストレーションを行うことができ、その場では こっしーさんも笛を吹きました。自分の先生がまさか能の笛を吹くとは思わなかった生徒さんはビックリした事でしょう。さらにまたその後には こっしーさんの奥様が奉職される小学校でも子どもたちに能のお話をする機会を頂くことができました。
それから数年。。まさかここで再会するとは思わなかった こっしーさん。能楽講座には奥様も参加してくださり、次回の能楽講座(10月14日)では こっしーさんに笛を吹いて頂き、ぬえも鼓を打って、簡単な囃子の実演をしてみよう、という計画が持ち上がりました。これは楽しそうだ!