最近読んでいる書物や記事にpious fraud という言葉が出てきた。「敬虔なる虚構」とでも訳せる一種の最近創り出された神学上の術語である。それが旧約聖書の申命記にも当てはまるという。
[書記官シャパンがヨシア王に主の宮で見つけた律法の書を読んでいる。列王後22:10。]
ユダ王国の善王として知られるヨシアは、宗教改革に乗り出しその過程で律法の書を神殿で発見する。そして改革を更に推進することになる。発見された巻物の内容は申命記の中心部分をなすものである。それで発見したというよりヨシア王がある種の「敬虔なる虚構」(pious fraud) として創作したのだ、とする説が19世紀初め以来提出されていて、今日ほとんどの学者の間で最も有力な説として受け入れられている。この説の支持者は祭儀に関して罰則規定が欠如していることとただひとつの聖所を重視している点をあげている。(Wikipedia English)
「この発見に関してなぜヨシヤ王と祭司ヒルキヤは女預言者フルダにのみ書物を見せ、同時代のもっと有名な預言者エレミヤとゼカリヤに見せなかったのかという非常に重要な疑問が生じる。これに対する従来の解答は、ゼカリヤは病気であったから、エレミヤは遠出していたからというものであった。この疑問に答えて、現代の研究者たちは次のような見解を示す。すなわち申命記は発見されたのではなく、中央集権化を狙ったヨシヤ王とヒルキヤの政治的意図に基づいてでっち上げられたものであり、2人は『申命記』をモーセ五書に加えることでモーセの権威を付与したのだという結論で一致している。だからこそ2人は『申命記』を在野の預言者たちには見せず、息のかかった女預言者にのみ見せたのだ」、ということである。(Wikipedia 日本語。一部引用のため表現を変更。)
この「敬虔なる虚構」(pious fraud)という言葉がモルモン書についても適用されるとダン・ボーゲルの著、リチャード・L・ブッシュマンの著(言及の形)に現れ、プライスの記事では書物が発見されたという点でも共通するとしてモルモン書を申命記的特性を持つ経典と述べている。プライスによれば、モルモン書は、徳性を養う目的で伝説的歴史を編纂した後期預言者の類型に属し、捕囚のユダヤ人が編集した申命記的歴史(ヨシュア、士師、サムエル記、列王紀)に連なる。モルモン書は古代アメリカの一種申命記的歴史であり、聖書の歴史を今日まで引き延ばしつなごうとする試みである。
資料:
http://en.wikipedia.org/wiki/Deuteronomy 8月/7/2010 access
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B3%E5%91%BD%E8%A8%98 8/7/2010 access
本ブログ 06/3/1 神学者が見た「聖書の読み方」
09/6/12 モルモン書を偽典と見なした学者たち
[書記官シャパンがヨシア王に主の宮で見つけた律法の書を読んでいる。列王後22:10。]
ユダ王国の善王として知られるヨシアは、宗教改革に乗り出しその過程で律法の書を神殿で発見する。そして改革を更に推進することになる。発見された巻物の内容は申命記の中心部分をなすものである。それで発見したというよりヨシア王がある種の「敬虔なる虚構」(pious fraud) として創作したのだ、とする説が19世紀初め以来提出されていて、今日ほとんどの学者の間で最も有力な説として受け入れられている。この説の支持者は祭儀に関して罰則規定が欠如していることとただひとつの聖所を重視している点をあげている。(Wikipedia English)
「この発見に関してなぜヨシヤ王と祭司ヒルキヤは女預言者フルダにのみ書物を見せ、同時代のもっと有名な預言者エレミヤとゼカリヤに見せなかったのかという非常に重要な疑問が生じる。これに対する従来の解答は、ゼカリヤは病気であったから、エレミヤは遠出していたからというものであった。この疑問に答えて、現代の研究者たちは次のような見解を示す。すなわち申命記は発見されたのではなく、中央集権化を狙ったヨシヤ王とヒルキヤの政治的意図に基づいてでっち上げられたものであり、2人は『申命記』をモーセ五書に加えることでモーセの権威を付与したのだという結論で一致している。だからこそ2人は『申命記』を在野の預言者たちには見せず、息のかかった女預言者にのみ見せたのだ」、ということである。(Wikipedia 日本語。一部引用のため表現を変更。)
この「敬虔なる虚構」(pious fraud)という言葉がモルモン書についても適用されるとダン・ボーゲルの著、リチャード・L・ブッシュマンの著(言及の形)に現れ、プライスの記事では書物が発見されたという点でも共通するとしてモルモン書を申命記的特性を持つ経典と述べている。プライスによれば、モルモン書は、徳性を養う目的で伝説的歴史を編纂した後期預言者の類型に属し、捕囚のユダヤ人が編集した申命記的歴史(ヨシュア、士師、サムエル記、列王紀)に連なる。モルモン書は古代アメリカの一種申命記的歴史であり、聖書の歴史を今日まで引き延ばしつなごうとする試みである。
資料:
http://en.wikipedia.org/wiki/Deuteronomy 8月/7/2010 access
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B3%E5%91%BD%E8%A8%98 8/7/2010 access
本ブログ 06/3/1 神学者が見た「聖書の読み方」
09/6/12 モルモン書を偽典と見なした学者たち
「申命記」はBC561~BC538に編集がなされた書で、ヨシア王のBC622年にエルサレムの神殿修復時に発見された書である。(列王記下22章8節・23章2節21節参照)
また、1章1節~4章43節・32章・33章付近は加筆と見なされている。
「申命記」とは再び命じると言う意味で、ユダヤ教の信仰者の志気向上のために、筆者がモーゼの著作であるかのように創作したとも言われている書である。
申命記を含め旧約聖書は、ユダヤ教が口伝や伝承・タルムード等を用い編纂し、完成させた書物なので、成り立ちについてあれこれイチャモンは付けたくありませんが、「創作・加筆」は聖書解釈を行う上で重要なポイントとして取り扱わなければならない部分であると言えますね!
徳性を養う・・・?(笑)
ファンとはありがたいもので、何とかしてその対象が成り立つように応援してくれます。
ところが、当の本人達が、「モルモン書は、神から直接ジョセフスミスが受け取った・・」って事を譲る気配は無い。
つまり、せっかく擁護しようとしても、逆にそんな事実はない!!と叱責されるのが落ちですな~・・。
モルモンのテキストでは、未だに、「モーセ五書はモーセが書いたもの・・。」等と教え、それを信じている会員も少なくない。
事実で無い事を、事実だと信じないと成り立たない教義ってね・・・。
宗教は科学ではなく、人の生き方、幸せを扱うものであると私は受けとめています。
Σ ゜ロ゜≡( ノ)ノ
モルモン書は神から直接受け取ってない。( ´艸`)
それはモロナイから直接受け取ったという意味ですか?それともどちらも違うということですか?
そうでしたら、その根拠を教えてくれませんか?
理由がなく、そうは言えませんから。
宜しくお願いします。
>モルモンのテキストでは、未だに、「モーセ五書はモーセが書いたもの・・。」等と教え、それを信じている会員も少なくない。
>事実で無い事を、事実だと信じないと成り立たない教義ってね・・・。
モーセの5書は、モーセが著者だと信じている一人です。
ニーファイもそれについて触れていますし、それが事実でないというなら、ニーファイの記述も間違いということになりますね。
モーセが著者だということが事実でないとおっしゃるなら、その根拠を詳しく教えてくれませんか?
宜しくお願いします。
Unknown って(動かない顔文字)の事ですか?
タイトル入れないとUnknown ってなるんですね。
私の記憶では、モルモン書はジョセフ・スミスが翻訳したものであって、神さまやモロナイからは受け取っていないと。。。
金版はジョセフ・スミスが穴から取り出したと思ってます。が。違っていたら教えて下さい。@@
お返事下さり、心から感謝しています。
>Unknown って(動かない顔文字)の事ですか?
タイトルがないからUnknownだと思いますが・・。 動かない顔文字はお名前がないからではないでしょうか。
末日聖徒の方ですか?
>私の記憶では、モルモン書はジョセフ・スミスが翻訳したものであって、神さまやモロナイからは受け取っていないと。。。
>金版はジョセフ・スミスが穴から取り出したと思ってます。が。違っていたら教えて下さい。
神の使い天使モロナイの訪れを受け、金版のある場所を教えられて、ジョセフ・スミスはその場所に行って、金版を取りだして、神の力によって翻訳したというのが、ジョセフ・スミスの証言です。 わたしはジョセフ・スミスの示現に関することを信じているので彼の証言もすべて信じられます。
通常、聖書学者でも翻訳するのに一日一ページのペースでしか、翻訳を進められないそうです。ジョセフ・スミスは家族の生計を助けるために、小学校までの学問しか持ち合わせていないかったのですが、一日十ページの翻訳したそうですから、人の業ではないことは確かだと理解しています。また、ジョセフ・スミスは翻訳のさい、読みの直しも、書き直しもしなかったそうです。
それは神の力を受けずには出来ないことではないでしょうか。
今度、わたしのブログでジョセフ・スミスの示現と歴史を了解を得て紹介できればと考えています。
宜しかったら、ご訪問してみて下さいね。
忘れていました。
良かったらどうぞ遊びに来てくださいね。
わたしのサイトURL
http://kokorosukiruappu.seesaa.net/
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ってのが根底にありまして。
そして、バプテスマは入り口ですから。
更に色々な会員もいます。から。
あはは