小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



古い自動販売機のある風景が好きだ。街角でひっそりと朽ちた自動販売機は、もう夏の暑い日に冷たい飲み物が出てくることも、夕暮れ、ショーケースに明かりが灯ることも無い。豊かさや便利さを追い求めてきた時代に、その役目を終えてぽつんと取り残された姿に哀愁を感じ写真に残している。県道717号高田入口交差点近くにはM.M.Cの古い自動販売機が置かれたままになっている。当時のままの商品サンプルが残っている。どのジュースも110円の価格設定なので消費税3%時代の1989年から1997年までの間に使われなくなったようだ。県道717号沿いを成田方面に向かうともう1ヶ所古い自動販売機が置かれている。懐かしいビーボの自動販売機である。このビーボの自動販売機も当時のままのサンプルが残っている。価格設定が100円なので1989年より前に使われなくなったと思われる。古いビーボの自動販売機は新屋の住宅街にも1台置かれたままになっている。下堀公民館の近くには最近めっきり見なくなった当たりつきの自動販売機とポッカの古い自動販売機が置かれている。両方の自動販売機とも当時のままのサンプルが残っている。ボタンが変色して価格が見えなかったが恐らく使われなくなってから20年以上は経過しているようである。ポッカの古い自動販売機は蛍田駅の近くにも1台残っている。
消費社会の遺産のような古く朽ちた自動販売機を探すのも散策の途中の楽しみとなっている。

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